ふれふり!

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マンション和室はこうなっていた その2 畳のサイズ

よくあるマンションの中の和室

なんか自分のマンション探しの話が続いていて、演説っぽい感じになってしまって面白くないので(自分にとっては重要な内容なんだけど・・・)少し余談を。

 

・・・という感じで前回はマンション内の和室の畳について、実例として「どういう構造になってんの?」みたいなのを見ました。

 

よくあるリビングの一角に和室が配置されているパターン

 

我々のひと世代もしくは2世代くらい前の人たちが住んでいた戸建の「昔ながらの和室」と違って、ひっくり返して使える本物の畳ではなく、畳ボードという製品を使って和室がつくられているということがわかりました。

2020free.com

 

ちなみに、昨今では戸建でも畳ボードを使うことも多いとの話もあるようです(とりあえず今回戸建は検討外なので詳しく調べてはいません。)

 

今回は畳のサイズについて。

 

一般的な畳のサイズ

畳のサイズにはこれくらいの種類があるそうです。

 

・京間(きょうま)    約1.82㎡(丈191cm×巾95.5cm)   
・六一間(ろくいちま)    約1.71㎡(丈185cm×巾92.5cm)    
・中京間(ちゅうきょうま)    約1.65㎡(丈182cm×巾91cm)   
・江戸間(えどま)    約1.55㎡(丈176cm×巾88cm) 
・団地間(だんちま)    約1.44㎡(丈170cm×巾85cm)    

 

自分の住んでいるのは関東圏なので、京間とか江戸間ってのが近そうですが、それは戸建の場合かな???

うーん、マンション間というのはないので、団地間が一番近い感じなのかなぁ。一番小さいサイズなのが残念な感じですが、共同住宅なのでしょうがない・・・

 

さっそくウチの畳を測ってみます。

 

 

最初に測った畳のサイズが小さすぎてビビる

前回、持ち上げて下がコンクリだった、ということを確認した畳ボードですが、同じところで測ってみるとこのサイズ。

長辺で159cmもない・・・だと?

長い方(長辺)で159cm・・・もないくらいで、せいぜい158.7cmくらいでしょうか。

 

いやいやいやいや、おかしいでしょう!?

 

上で挙げたなかで一番小さい団地間ですら170cmでしたよ。158cmって何?

 

ちなみにこうやってちゃんと測っているので、誤差はあるにしろ計測のしかたに大きな間違いはないはず。

上のモノをどかして、メジャーで実測

 

うーん、これが真実のマンション間というやつでしょうか。

5種類しかないってウソなのかな? 本当は5種類じゃなくて6種類目のマンション間が存在するんだけど、建設業界がみんな揃って口を閉ざしてマンション購入者を騙そうとしているのかな? 「業界の慣習」ってやつですか?(疑い過ぎ)

 

一応、短辺のサイズも測ってみると・・・

86cmなのでほぼ団地間?

こちらもややサイズが小さいように思うけど、団地間85cmは超えているのでまぁアリ。

 

しかし長辺の158センチはわけがわかりません。

 

比べてみると

・団地間(だんちま)    約1.44㎡(丈170cm×巾85cm)    

・マンション間(仮称) 約1.36㎡(丈158cm×巾86cm)    

という感じで、マンション間(仮称)の畳サイズは面積にして団地間の94%しかありません。

 

「タワマン上層階の壁はペラペラ」みたいに何かとバカにされることの多いマンションの構造ですが、こういうサイズの小ささまで明らかになってくるとますます戸建派(?)からバカにされそう・・・

 

畳のサイズは5種類なんかじゃなかった

いやー、最初「どうなってんのこれ? 誰が何をどうやってごまかそうとしてるの? もしかして自分の目がおかしくなった?」などと混乱したのですが、、、念のため他の畳も測ってみたところ理由が分かりました。

 

使われている畳、みんなサイズがバラバラなんです

 

たとえばこれなんかは幅が86cmではなく79cm。

短辺が79cmの畳

こちらは長辺の長さが172cmあります。コレだと170cmの団地間よりちょっと大きめのサイズになります。

なぜか部屋に未使用の自転車タイヤが転がっている・・・

 

結局どういうことかというと、マンションの場合はそもそも上に挙げられていたような5種類の畳から選ばれているわけではなく、部屋のサイズに応じて畳ボードのサイズを自由に決めて設置するもの、ということのようです。

畳と畳ボードの違いは、こういうサイズの自由度もあるのかな?

 

というわけでうちの和室、一応カタチは長方形の普通の六畳間なのですが、使われている6枚の畳ボードのサイズを測ってみたところ、次のような感じになっていました。

測ってみた

 

172cmX79(80)cmの畳ボードが基本にあって、右上右下の2枚の畳ボードはサイズが合うようにカット(or加工)されているようです。

 

パターンを入れて見るとこんな感じでAB2種類にわかれます。

A’はAと1cm違い

 

Bの畳というのは長さが短く、かわりに幅が広いタイプ。幅がAの畳より広いので、Aの畳ボードをカットして作るというよりは、もっと大きなボードから加工して製造する感じなのかもしれません。

 

マンション間(仮称)は団地間と比べて微妙に広かった

部屋全体のサイズとしては長辺が172+172の344cm、短辺が79+79+80の258cmとなります。

かけ算で面積を出すと8.87㎡ですね。

団地間の畳が1.44㎡だったので、単純にこのサイズの畳を6枚並べて8.64㎡になることを考えると、マンション間(仮称)は団地間よりやや大きめ、といえそうです。

(一つ上のサイズの江戸間は1.55㎡x6=9.3㎡なので、それから比べるとだいぶ小さい)

 

うーん、団地間くらいのサイズがあって良かった!!

 

なお、マンション間(仮称)などと勝手に命名してますが、あくまでうちの部屋の場合こうだったという話で、上記の通り

・部屋のサイズに合うように畳ボードのサイズ調整をして和室を作っている

ので、マンションによってはもっとサイズが大きかったり小さかったりするかもしれません。

 

ちなみにこのマンション、施工は長谷工なのでマンション間ではなくてハセコー間(仮称)かもしれないです。