使ったことのない工具でいくつか気になっていたものを、タイミングを見計らって順番に買っています。
まぁ買いたいときが買い時、という言葉がある通り、欲しくなったら買うというのが正しいのかもしれませんが、自分の場合は候補をストックしておいて、セールやポイントの余りなどタイミングを見計らって順次揃えていく感じでやっています。
ボッシュ ZAMO3とは
ボッシュというのは電動工具を作っているメーカーで、ホームセンターに行くと同社の色々な道具が売られています。
見てると電動ドライバーなんかも欲しくなってくるのですが、、、とりあえず効果の高いものからということで、今回は距離計を購入してみました。(手持ちのメジャーで計測するのに苦戦することが結構あるので)
ZAMO3は「レーザーで距離を測る」という最低限の機能しかありませんが、値段が5千円を切るくらいと安く、サイズも小さく、評判もよかったため購入しました。
パッケージがほんとうに開けづらかった
届いたパッケージはシンプルなブリスターパッケージで、正直、計測機器としては安っぽさを感じざるを得ません・・・。安いからしょうがないんだけど・・・。
事前にユーザーレビューを見て把握していましたが、ブリスターパッケージのゴツさが並ではなく、自分史上最悪なくらい開封に苦戦しました。
プラスチックが固いのと、外周部分がかなり幅広に溶着されています。力のない人は誰かにやってもらった方が良いんじゃないかというくらいです。
とりあえずハサミでゆっくり二辺をカットし、中身を取り出しました。
なお、製造はマレーシアで、諸元の表示された四角いエリアはなぜかハングル?でだけ書かれており謎です。(英語だけ、ならまだわかるが・・・)
全体を見渡すと、完全に英語ベースというわけでも多言語併記というわけでもなく「ボッシュ株式会社」など局所的に日本語が使われていたりするのですが、なぜここだけが日本語なんだ・・・? みたいな意味不明感があります。
説明書は日本語文だけ別になっている謎
中身は本体、電池、説明書だけとシンプルですが、なぜか説明書が日本語とその他の言語とで別冊になっていました。
その他言語の説明書は日本語が全く入っていないので、両方が必要というわけでもないようです。
何か日本だけ他国と違う規制やルールがあって、説明書を別に分けなければならなかったんでしょうか。
1つしかないボタンを押すだけで、あとは常時計測の簡単さ
実際に使ってみます。
といってもボタンは1個しかないし、押すと電源が入って自動的に計測を開始し、常時計測しているので、あとやることは液晶表示を見ることだけです。
電源スイッチ的なものはないので、5分たって自動的に電源が切れるか、ボタン長押しで強制電源OFFをするか、になります。
ただ、この、5分で勝手に電源が切れるというやつ、、、これ、測っている途中でもお構いなしに切れるので使っている最中ちょっとイラッとすることがありました。
これは常時計測の弊害で、測っているかそうでないのか、という区分けが存在しないので「今は使っているから電源OFFにはしない」「今は使っていないから電源をOFFにする」という判断をZAMO3自身がすることができないのでどうしようもありません。
ZAMO3の先端ではなく、ケツ部分からの距離が計測される
これは説明書に書いてあるとおりで、BOSCHと書かれた側の緑色の部分が測定の基準点となります。なので、このZAMO3本体より短い距離は絶対に計測することができません。
(自分はレーザーの出る頭の方からの距離だと思っていたが、違った)
普通に使えそうな計測精度だけど多少のブレはある
従来使用していたメジャーを使って、ZAMO3の計測が正確なのか? ちゃんと使えるのかどうか?を確認してみました。
まずは手近なところで20cmくらいの距離を計測。
うーん、なんかズレがあるような。6mm・・・測り方がおかしい?
もう一度やってみると・・・
測り直すもやはり3mmのズレ。
うーん、数ミリのズレって精度としてどうなんだろう。
部屋のサイズとか大きなものを測るのには向いているかもしれませんが、細かいモノだとこのズレは許容されるのか少し不安です。
続いて15cmを測ってみます。
これも同じように結構なズレがありますね。誤差が6mm固定だとすれば、短くなるほど誤差が大きくなるけど、どうなんだろう?
というわけで、もう少し短くして12cm・・・
と思ったら、この距離では計測不能でした。ZAMO3の先端が壁の間近になってしまい、うまく距離を把握できないようです。
説明書によると計測可能なのは0.15m-20mということなので、まぁこれはしかたないところです。
逆に距離を伸ばして50cmにするとどうでしょうか。
ズレが減って3mmとなっています。
最後は壁にメジャーの先端を当てて、120cmの距離を計測したもの。
全景を写真に収めるのが難しかったのでアップになりますが、先端(レーザー)は壁に突き当てています。
この拡大写真でもわかるとおり、配置のズレは1mm以下のはずなのですが、実際の計測値は7mmズレています。しかも、今回はなぜかマイナス側に7mmです。常時数ミリ長めに表示されるのなら、それはそういうものだと割り切って使うのですが、長くなったり短くなったりするのはちょっと困りものかもしれない。
もしかしたらレーザーの照射先が壁紙で、エンボス(凸凹)が大きかったせいかもしれません。
・・・こんな感じで、プラスにしてもマイナスにしても、ミリ単位でズレがあることがわかりました。
元のメジャー自体が端の処理などはかなり適当なので、今回の比較も目安に過ぎませんが、、、考えてみればこれまでその適当なメジャーで測って生活していたわけで、自分の場合は実用上は支障ないかなと思います。
あと、このメジャーは長さが2mまでしかありませんので、それを超える距離を計測する必要がある際に難儀することがありました。部屋の模様替えをするときとか。それだけでも十分価値はあるかなと思っています。
※レーザー計測機の性格上、レーザーを当てる相手の素材や構造によってブレが大きくなることはあるようで、そのことは説明書にも明記されていますが、今回は素材を変えての計測まではしませんでした。
計測値は2回分記録できる
さて、精度の話は置いといて、機能面ではメモリー機能と面積算出がついています。
ボタンが1つしかありませんが、そのボタンを活用して実現しています。
まず、距離を計測している最中にボタンを押すと、その時点での距離が一時的に記録されて液晶画面に固定表示されます(レーザーは止まり、数値は変動しない)。
ここでもう一度ボタンを押すと、さきほど記録された距離が液晶中央に移って表示され(変動しない)、再度レーザーが出て、液晶画面の下段にはリアルタイムの計測値が表示されます(こちらは変動する)。
さらにもう一度ボタンを押すとまたレーザーが止まり、ボタンを押したときの距離が2回目の計測値として記録され、下段にそのまま固定表示されます(変動しない)。
このような感じで、ワンボタンで計2回の計測値を記録して表示させることができます。
また、この記録するという機能は続けて3回目以降も同じ操作で実現可能です。ただ、3回目以降は表示するエリアもないので、古いほうの記録から順番に削除されていきます。(3回この操作をしたら1回目の記録が消え、2回目と3回目の記録が残る)
縦横を測って面積を出せる
記録した2回の計測値をそれぞれ長方形の短辺、長辺とみなして、かけ算して面積を算出することができます。
具体的には、たとえば部屋の床面積を測りたい場合、最初に東西の距離を測ってポチッと記録、次に南北の距離を測ってポチることで縦横それぞれの長さが記録、表示され、レーザーの計測が一時停止した状態になります。
この、2回の計測値を記録した状態でボタンをダブルクリックすると、かけ算して面積が算出されます。
直感的で非常にわかりやすい操作だと思います。
ただ、単純にかけ算をしているだけなので真四角な部屋じゃないと(凸凹があると)正しく計算されませんが。
なお、上でも書いたとおり5分間で問答無用に電源OFFになってしまうのはこれらの状態でも変わらず、再度電源を入れた際は記録された距離も計算された面積もキレイさっぱり忘れ去られています。
箱のような凸面のものを測るのには向いていない
計測のしかたが相対した物体にレーザーを当てるという方式なので、段ボール箱のサイズを測りたい、といった場合にはこのレーザー距離計は向いてなさそうです。
なにしろ壁にレーザーを当てないと測れないので、凸面しかない段ボールの外側は測れません。
ほかに道具がない状態で、どうしても測りたいということであれば
・段ボールの中にZAMO3を配置して、内側の距離を測る
・段ボールの端に沿って手でも置いて、手までの距離を測る
・段ボールを壁にピッタリつけた状態で、壁までの距離を測る
といった感じでしょうか・・・
auは楽天と配送で協力している?
どうでもいいのですが、今回はauPAYマーケットで購入したところ、配送元(返品先)が楽天になっていました。楽天はauとモバイル分野で協力しているのですが、物流分野でも協業しているのでしょうか。