アプリをアップデートしろ! 絶対にだ!
昨日、スーパーのレジで並んでいるときpaypayで支払いをしようとアプリを起動したら、その瞬間にアップデートを強要する画面が出て支払いができませんでした。(しかたなくカードで支払った)
財布アプリでこれは致命的ですね。たいへん困りました。コレやられると、財布としての使い勝手、というか信頼性がまったくなくなります。
(お金を払うというストレスに、どれくらいアップデートに時間がかかるかわからないとか、間に合うのかとか、間に合っても再ログイン求められるのでは?などといったストレスが加わります。)
言うこと聞かなければお前の金は1円たりとも使わせないぞ!
ということですね、つまるところ。これが、ついつい行動にあらわれてしまったpaypayの本心なのでしょう。
サイフを他人に預けることに空恐ろしさを感じました(大げさ)。
ちなみに、上のは全画面そのままのキャプチャで、見ての通りアップデートをするかしないかの選択ボタンもなく、アプリの手前に居座ってしまい、アップデートするまで残高の確認すらできないようです。
レジで並んでいるときに、こんな画面が出てきたらウンザリしてしまいます。もういいよ!って感じです。
おサイフケータイ( Felica)の安心感
ICチップを利用したモバイルsuicaみたいなシステムであれば、タッチするだけでよいので、画面のバーコードスキャンなどが不要です。
基本的には端末の電源すら入っている必要がありません。電源不要なので、画面を見せる必要もなければ、もちろん、アプリのバージョンがどうこうといった問題はありません。(アプリのアップデートはあるんだろうけど、少なくとも支払おうとしたときに邪魔されることはない)
ゼニカネアプリの開発姿勢がゲームと同じでは困るのぅ・・・
コレに限った話ではないのですが、ロクに開発力もないのにとりあえずアプリをリリースして、頻繁なアップデートを強要する一方、タダでばらまいて一定の普及が得られたら即刻回収を始めるという、いつもの何の芸もない戦略はどうかと思います。
と、いうことができるのも、何度同じことを繰り返されても、またぞろそれにまんまと乗っかってしまう我々がいるからなのですが・・・。
とりあえずスピーディーにリリース、その後どんどん改善、というスタイルはゲームや便利アプリとか、なくても困らないものであればいいとは思うんですけどね。
上の画面では「新機能の追加」「パフォーマンスの回線」とありますが、本当のところは致命的な障害や問題が発生していて、なんとしてもアップデートをさせたいのでしょう。
けれど、ゼニカネを扱う現場で使われるシステムとしてはヌルすぎるし、脆弱過ぎます。
気兼ねなく、使うのをやめることができる
paypayはさまざまなキャンペーンを行っていましたが、予算が尽きたのか2年目に入って巡航モードに入ったのか、いやもっと直接的に収穫期に入ったのか、他の支払い手段との間に有利不利がなくなってきました。
となると、わざわざ現金を事前にチャージして、支払いの際には電池を気にしながらQRコードを表示させ、店によっては自分で決済金額をテンキーで打ち込む、といった面倒な作業をしてまで、この不便なシステムを使う理由はありません。
また、今回の例を見てもわかるとおり、別に義理人情でキャンペーンを使ってばらまいているわけでもなければ、ユーザーに安心して使って欲しいわけでもなく、個人ユーザーと対等の立場で長期的にパートナーとして付き合っていきたいという姿勢があるわけでもありません。単に「不便で普通にやっていたら誰も使わないけど、それでも使ってほしいからバラまいていただけ」です。
よって、キャンペーンが下火になったから使うのをやめたとしても、「良い所だけを取る」「つまみ食い」とそしりを受けることもないわけで、「使ってみたけど、とても信頼に足るシステムではなかった」と言って気兼ねなくアプリを削除すればいいのだと思います。
もしかしたら、今回のようなシステムの強引さは、ユーザー自身がチェリーピック行為に対してやましい思いを抱かないで済むように、という配慮なのかもしれません。