家探しの話の続き。今回が41回目。
家が決まって転居する前にやるべき作業で、契約関係。
前回、BIGLOBEひかりの解約について書きました。
そこでも多少触れましたが、当然新居でも固定回線の契約はするつもりでして、あらかじめauひかりの契約をしておいた、というのが今回の話です。
以前も書いたのですが、まだ5Gのホームルータだけで全部まかなう、、、みたいなところまではいかないかなと。
後で書く収支を見てもらうとわかりますが、今のところひかり回線の契約がそんなに過負担にはならないんですよね。なので。
auひかりはイヤだったのに・・・
これまた少し前の話になりますが、固定回線を楽天ひかり(NTT回線)に変更したときに、それまで利用していたauひかりについて
・災害/障害発生時のリカバリがいつも遅い
・平時もなんか不安定なときがある
ので避けたい、と書いた記憶があります。
どこまで細かく書いたか忘れましたが、その昔、落雷があったときにはその後数週間使えないこともあって、かなり困りました。
さすがに一週間くらいしてから電話で問い合わせたのですが「復旧時期は未定」みたいな回答でげんなりした記憶があります。(結局2~3週間使えなったような気がする)
NTT回線にしてからは、まれに瞬断はあるものの数時間以上の連続した接続不能状態は経験しておらず、やはり安定感があるなぁと感じていました。
引っ越し先の回線にNTTがない問題と不動産屋の把握が適当な件
ところが、今回引っ越しをする先のマンション、なぜかNTT回線が引き込まれておらずau回線だけというなんとも珍しい設備構成になっていました。
これは入居前に確認したのですが、どうも管理会社も不動産会社もネット設備についての関心が薄く、ただ「NTT回線があるかないか」ということを確認するだけなのに何回もやりとりをするハメになり面倒でした。(自分で調べられるNTT側のサイト上の表記は「要確認」になっていてそれ以上のことはわからなかった)
エリア的にはNTT網もあるハズなので、あとは建物に回線を新たに引き込めばいいのだと思うのですが、光回線の引き込みは管理組合の管轄下なので交渉ごとが生じそうで、なんとも見通しが立たない感じなんですよね。
何しろこの時点ではまだ引き渡しも済んでおらず、正式に居住者であるとも言えない状態なので、どこまで管理組合に対して交渉できるか定かではない状態なわけです。
(携帯回線と異なり、固定回線は通常でも申込をして使えるようになるまで数週間かかる)
とにかく、入居してネットが使えない期間があるというのは厳しい。
数日ならなんとかなるにしても、数十日とか数ヶ月使えない事態というのは非常に困るので、なんとしても避けたい。
というわけで、しょうがないのでちょうどauひかりのキャンペーンが行われていたこともあり、それに乗って先行準備を進めることにしました。
引っ越し前後は他にも色々やることが多いので、このネット回線の切り替えはあまり多くは求めず、70点くらいの成果でもいいかな? という感じで進めましたが、結果的には普通に90点レベルの結果にはなったと思います。
BIGLOBEの契約が継続できなかった
ちなみに最初は最も簡便な方法として
「現行のBIGLOBEひかりのプロバイダ契約を継続したまま引っ越しをする」
ことも考えて、実際にその申込をしました。
何しろ引っ越し前後は他に調べることややることが山ほどあって、あまりこういう契約関係に余計な時間をかけていられないのです。コスパもあるけど時間も惜しい。さっさと終わらせて次の作業に行きたい。
が、申込翌日に内容確認(というかお断り?)の電話連絡があって契約を継続できなかったんですよね。
いわく
・転居先にはマンション用のNTT回線がない
・その場合、今のマンションタイプの契約は継続できずファミリータイプ(要するに戸建用)に切り替えになる
・ファミリータイプに変更になると月額1000円くらい高くなる
・マンションでファミリータイプを契約するのには壁に新たな穴を開けたり工事が必要
・工事には管理組合の許可が必要
・中層上層階だと工事費も高くなる可能性がある(別途見積)
とのことでした。
当然ですが、マンション管理組合の規約では外壁に個人の都合で勝手に穴を開けたりしてはいけないとなっています。
電話をしてきたBIGLOBEの方は淡々と「引っ越し先でご利用いただくには・・・」みたいな感じで上記の説明をしてくれたのですが、、、いや、事実上無理じゃんこれ。
というわけで、やむなくまたau系の回線に戻ってくることになりました。
auひかりのプロバイダの選び方
これまた以前書いたとおり
・auひかり系プロバイダはキャッシュバックが高額になっていてお得に見える
ものの、実は
・分割払の初期工事費がモリモリ(高額)になっており、事実上それが途中解約の違約金になっている
というかなりグレーな状態になっています。
こういうパターンは回線に不都合があった場合などを考慮するとハイリスクなので避けたいのですが、もはやそれしか選びようがない(5Gルータには割高感がある)となれば話は簡単で、キャッシュバックを中心とした条件の良いものを選択すればいいことになります。
とくとくBB2年契約でかかる費用と戻ってくる額
あちこち見たところGMOとくとくBBが10万円ほどの戻りがあって良さげ。前述のとおりauひかり系は途中解約金が高額なのでどうせ2年は契約を続けることになります。なので、他にも代理店やプロバイダはありますが「キャッシュバックが早い(けど安い)」みたいなのを選ぶのはあまり意味がありません。
ちなみにトップページは時期によって多少の前後はあるようですがだいたいこんな感じの金額表示。
「総額」「円相当」とあるとおり、戻り額がこれというわけではありません。たぶん工事費の分割費用相当分の割引とか、全部コミコミにしてこの額ってことなのかなと思います(厳密に調べても時期によって額が違ったりしてあまり意味がなさそうなので、詳しくは調べていない)
ちなみに、大きな差違としてはマンションと戸建の違いのほか、ポイントサイトを経由したページと、そうでないページでキャッシュバック金額の設定が違うようです(上の画像は経由しないページ)。
まぁさすがにポイントサイトで別途4万も配っていたら同じ額の表示はできませんよね。
それで結局、今回の戻りはこんな感じになるようです。(しつこいけど時期によって多少違う)
合計117,100円
内訳
Pサイト 43,100円(数ヶ月後)
とくとくBB 64,000円(1年後、2年後の2回分割)
KDDI 10,000円(スマートバリューor自宅セット割が条件/10ヶ月分割)
まぁ・・・どうなんだろう。2年何事もなく使えてちゃんと全部戻ってくればまぁヨシかなという感じでしょうか。
スマートバリューor自宅セット割の戻りは一括ではなく1,000円x10回の分割ということですが、申請手続の関係からおそらく最初の2ヶ月くらいは適用がないので実質12ヶ月縛りみたいな感じ。(前述の通り工事費縛りがあるので実質24ヶ月縛りが発生し、この12ヶ月縛りは無視できる)
契約したら実際にかかる費用
広告では割引額ばかり押し出しておりわかりづらい表示になっていますが、工事費完済となる2年後までの費用の支払いは別途発生します。
整理するとこんな感じ。
支払 103,620円
額面 163,020円
割引 59,400円
額面というのは債務の額です。割引は条件を満たさなくなると消失する可能性があるので、内訳では分けています(厳密には、工事費の割引は契約を継続している限りは効くのでそういう表現だと間違いなんだけど)
内訳をさらに細かくみていきます。
額面163,020円の内訳
初期費用 36,300円
工事費 33,000円+登録費 3,300円
2年ランニング 126,720円
月額料金4,180円×24回
HGWレンタル料 550円x24回
ひかり電話OP料 550円x24回
割引59,400円の内訳(割引条件)
工事費 33,000円(2年完走)
HGWレンタル料 13,200円(550円x24回)(スマートバリュー契約が条件)
ひかり電話OP料 13,200円(550円x24回)(特に条件なし)
※実際は初月無料キャンペーンもあって支払い割引いずれも23回になっているようだけど面倒なので24回として計算
月額費用4,180円というのはVDSLモデム(接続機器)込みなので、HGWレンタル料(ひかり電話対応の接続機器)が別途加算されるのは疑問を感じるんですけどねぇ。
もしかしたら物理的に別物かもしれないので、届いたら確認してみるつもりです。
※もともと4,180円というのはLANタイプ3,740円(接続機器が不要)にVDLSモデム代440円を加えた額なので、これって接続機器代込みでしょ?という認識
->後日、実際に届いたのはVDSLモデムとHGWが別筐体でした。つまり両者はまったく別物ということです。「HGWっていうのは、光電話対応機能が付帯したVDSLモデム」という認識だったのですが、これは自分の誤認だったようです。
HGWの割引は「スバートバリュー契約が必須」とあるがUQ自宅セット割は?
ひかり電話を利用するのに必要なHGW(ホームゲートウェイ)は本来月額550円のオプションで、auスマートバリュー契約をしたときに無料になると説明されています。
こんな感じ。
自分の場合は高級なauの契約などできず、先日からUQモバイルを利用しています。
ここで
・UQモバイルの場合は「スマートバリュー」ではなく「自宅セット割」である
という点が問題になってきます。
たとえば、スマートバリュー契約によるキャッシュバックの説明では「自宅セット割」も対象であることが明示されています。
あえて別々に書いてあるということは
・自宅セット割はスマートバリューの一種ではなく、両者は別物である
ということです。
そういう表記ルールであるのなら、
・HGWの割引条件に自宅セット割が書かれていないなら、それは対象外
なのかもしれません。
でもなぁ・・・。KDDIはUQにもソコソコ力を入れている感があるので、ここでUQだけわざわざ外すかな?
・・・という疑問を持ったわけですが、これはauサイトの割引説明を見ることで解決しました。
auひかり 説明事項(重要)共通編、というやつです。
https://www.au.com/content/dam/au-com/internet/application/contract/pdf/isp_common.pdf
プロバイダであるGMOは「スマートバリューの適用で」などと記載してますが、回線提供元であるKDDI側が自宅セット割も割引対象としているので「スマートバリューまたは自宅セット割の適用で」割引される、、、というのが正しいんでしょうね。
やはりこうやって原典にあたって確認すると安心感があります。
auひかり電話が無料なのはありがたい・・・が公式では割引ナシ?
NTT系ではおおむね550円/月の料金がかかるひかり電話(固定電話)も無料になっているのがありがたいですね。
固定電話なんていまどき使わないでしょ?という感じなのですが、別途進めている法人設立の関係で、どうも固定電話がないと具合が悪いことがありそうなので、契約必須かなと思っていました。
ところで、見ていて気付いたのですが、上記の画像の上側、電話サービス550円割引の説明枠について、左に「ホーム」ってありますね。
「共通」になっていないということは、マンションタイプは対象外なのでしょうか?
GMOの説明がどうなっているかというと・・・
マンションタイプも割引対象となってますね。
しかし、上で囲ったとおり特典が「KDDI提供」となっているのに、KDDIのサイトでは対象となっていないのは気になります。(GMO提供となっていれば扱いが違うのも理解できるのですが)
まぁでも他の個人サイトを見ると「とくとくBBの特徴」としてひかり電話無料を挙げている人もいるので、間違いないでしょう。(≒調べるのが面倒くさくなってきた)
前プロバイダの解約金負担キャンペーンはBIGLOBEが対象外だった
前のプロバイダの解約金やら違約金やらの負担をしてくれるキャンペーンは存在するのですが、自分の場合は対象外でした。
というのも、対象となるのはNTT系とSB系からの移行だけで、自分がいま契約をしているBIGLOBEからっていうのは(NTT回線で契約をしていても)除外プロバイダに設定されているんですよね。
これはBIGLOBEがKDDIの資本下にあって「NTT回線で契約していてもスマートバリューが組める」みたいな妙なことになっているのが原因なのかな・・・
もしかしたら申込をすればしれっと通ってしまうかもしれませんが、今回はこの文言を信じて申込はしませんでした。
とくとくBBで2年完走を目指す・・・のか?
というわけで、やや不本意ながらauひかり回線に戻ってくることになったので色々気になったことを確認してきたわけですが、問題なさそうなので申込をしたいと思います。
あとは、実際に使い物になるネットワーク回線であることを祈るばかりですが・・・なんとか2年間使い続ける所存です。(ホント問題ないことを願いたい)
ちなみに、1年で解約するとどうなるか試算(オプション類は省略)してみると・・・
支払い 72,250円
登録料3,300円+工事費残33,000円*12/24+月額4180円x12ヶ月+違約金2,290円
戻り 85,100円
Pサイト43,100円+CB32,000円+スマートバリュー分10,000円
という感じで、別に1年で解約しても2年で解約しても、ほぼ収支トントンなのは変わらない感じですね。(CBの割り振りを50:50の前提で。仮に11ヶ月後10,000円、23ヶ月後54,000円みたいな偏重があれば話は別)
ということで、回線の具体がよろしくなければ1年のタイミングで解約するという選択肢もアリですね。
後日談)数ヶ月使用した感じでは特段の問題は生じておらず、今のところ満足しているので2年完走の予定です・・・
本当はマンション内に光ファイバーを這わせて欲しい
実は一時「買うならマンションより戸建のほうがいいのでは?」と思ったことがあったのですが、その理由の一つとしてネットワーク回線がありました。
実測で700Mbpsとかでている人の話を聞くと正直うらやましいことこの上ない・・・古いマンションのVDSLだとどうやっても望めない回線スピードですからねぇ。
確かに戸建タイプは月額1000円とか2000円くらいは割高になりますが、それだけのスピードが出るようなら追加で払ってもよいのでは?と思わせる魅力はあります。(というか速度は1割以下なのに料金は戸建の7~8割ってマンションタイプ割高過ぎない? って感じがしている)。
ちなみに、古いマンションのメタル回線VDSLを利用した「タイプV16」になると公式な速度はこんな感じらしいです。
どっちにしても自分ひとりの考えではどうにもならないので、「どうせ体感速度は変わらないし・・・」などと自分をごまかしながら使っていくことにします。
G.fastなる新技術がうらやましい・・・
ただし、同じようにマンションなのに、速度が速いところはあるようです。
なんと664Mbpsです。
でも
・どうせこれって低層で光ファイバーに更新済みの恵まれたマンションでしょ?と思ったら、どうやらまったく違う
ようで、
・G.fastという新しい技術で「既存のVDSL回線のまま664Mbps」出せる
らしいです。
まじかー。そんなのができたのかー。
うーん、うらやましい。
なんかMDFの装置と端末のモデムを変更すれば既存のマンションでもこの「タイプG」ってやつに変更できるらしいのですが、、、プロバイダによってVからGへの変更が認められていない(1回解約したあと新規になる)ところもあるらしく、既に利用している人がいる建物だと変更するのはハードルが高いのかな・・・違約金みたいなのもあるだろうし。
それにしても理論値とはえ10倍というのはデカくないだろうか? ハァ、うらやましい・・・