ここのところダイニチダイニチと、ダイニチの回し者のようになっていますが、どういう構造になっているのか、現物を分解してみたので少しだけ紹介。
ざっくり全体の構造は上のようになっているとの説明。
現物でこれらがどのように配置されているかというと・・・
なんかパッと見ただけではよくわからないけど、上の画像とはちょっと違いそうです。
真ん中の銀色横長のやつがヒーターがです。
その上の丸くてクロスした支えでネジ留めされているのがファンのモーター。
写真には写ってませんが、その裏側にシロッコファンがあって、加湿された空気はそこから外部に排出される感じになります。
下に水の溜まり場とフィルターがあって、空気は一度ここを通っていくという構造です。
こっちのほうがわかりやすいか。
後ろ(側面)から取り込んだ空気が一度下方に行き、抗菌気化フィルターの周囲を通って手前側に移動し、上のほうにあるシロッコファンで引っ張り上げられて上から出ていく、みたいな流れです。
いやこれもよくわからないかも。
と思って描いたのがこれ。
絵のクオリティはともかく、、、真ん中に仕切りがあるのがポイントで、その仕切りのおかげで空気の大半はそのまま横に行くのではなく一度下のほうにおりて、抗菌気化フィルターの周囲を通ってからまた上のほうに移動して外に出て行くようになっています。
※大半の、というのはこの製品のプラスチック部品同士の接合部がゴムなどで密閉、密着されてているわけではないため、多少なりと隙間から空気が漏れていると思われるため
このように、冒頭のイラストでは送風ファンでヒーターに風を当てるような感じになっていますが、実際の構造としては加湿された空気を吸い上げる、みたいな逆の位置関係になっていることがわかりました。
ヒーターとフィルター(や水)の位置関係が逆では?
熱源であるヒーターをONにした場合、本来は自然の原理で熱せられた空気が上に行くはずで、その位置に水やフィルターがあったほうがよいのでは?と思ったのですがそういう位置関係にはなっていません。
仕切りの反対側にあるシロッコファンが下の空気を吸い上げているため、熱せられた空気は上に行かず、緑線のような感じで下に動いていくのだと推測されます。
ヒーターが結構な高温になるため、その熱が直接何かにあたると危険だったり劣化が早まったりするのを避け、ユルい感じの加熱にするため、こういう構造になっているのかもしれません。(このため、水や抗菌気化フィルターはガンガンに熱せられるというより、やや暖かくなる程度なのでは?)
まぁ本当に水を加熱するような意図があれば、それこそスチーム式との違いがわからなくなってしまいますからね。(電気代が高くなる)
こうして見ると非常に単純な構造で、このダイニチの加湿器もおいくらで売っているのか・・・みたいな感じにはなってきます。
ヒーターを見る・・・だけ
実はなかを見てもあまり興味のわくような構造やパーツはなかったのですが、ヒーター部分だけ。
少し見えている長くて銀色のスプリングのような部品がヒーター本体で、これが発熱します。
ヒーターを保護するための箱みたいな金属カバー部分が全体的にキタナイ感じに見えますが、これはザラッとした表面加工になっていてそう見えるだけでホコリが堆積しているわけではありません。何か耐熱加工みたいなのがされているのかも。
こういう部品は下手なことすると事故や火事につながり会社が傾く可能性があるので、しっかりした部品を使っていそうです。
本当の実用品・・・
下の写真の右側にあるように、いくつかのネジで留められているだけで分解自体は簡単でした。ただ、本当にシンプルな実用品だけあって何かオモシロそうなものがあるか?というとまったくない感じ。
ただ、構造がシンプルなだけに、ちゃんと手入れをしていけば長期的に壊れずに使えそうな感じがして好感は持てます。