今年も3月11日がやってくるので、少し早いですが防災備蓄のチェックをしました。
(などと言っているが本当は部屋の模様替えをしているときに防災グッズ箱を移動させることになり、そのときに中を確認した)
そろそろ期限なので使い切ってしまおうかと何気なく電池のビニルを破って開封していたところ、途中で手に妙な感覚が・・・うわぁぁぁぁ
2023年8月までの使用推奨期限なので、そろそろヤバかったというのは確かなんですけどねぇ。それにしてもヒドい。
噴いていいのはギャグだけで乾電池は噴いてはいけません。
一番左と一番右はなんとか大丈夫そうですが、左から2番目の電池も赤い被覆が黒ずんでいてちょっと使うのは無理そう。
だいぶ前のことなのでよく覚えてませんが、確か一応「備蓄用電池」として考えて購入したはずなんですけどねぇ。
これでは備蓄としての役割を果たせません。
過去の備蓄話を見ると・・・
>自分が買った中では、消費期限が10年くらいの超ロングライフの電池はちょっと高いですが安心感がありオススメです。
などと書いてますが、、、全然アカンやん!!(涙目
安心感がバッキバキに折れました。
まことにもうしわけございませんでしたーっっっ!!!
とそれはさておき、まぁ工業製品なので10年間しっかり規定の電池容量が持たなくてもしょうがないとは思うのですが、さすがに粉噴いてまったく使えなくなってしまうような商品を「10年保存可能」「備えに!」などと称して売らない方がいいと思うんですよねぇ。
一応小さな文字で10年保存の条件みたいなものが書いてありますが・・・
温度20±2℃って、どっかのワインセラーで保管しなきゃダメなんですか!?ってくらいの縛りですね。
大半の一般家庭では、この条件を満たす環境は用意できないと思います。
パナソニックの電池は悪い評判が目に付く
自分は宣伝の類いを目にする機会が少ないのですが、検索してみると、なんかパナソニックの電池っていうのはナンチャラNo.1みたいな広告が多いらしいですね。(No.1なのは確かだけどNo.2がおらず一人で測っているだけという・・・ソロもんなの?)
広告費ばかりかけてイメージで売ろうとしていて、かんじんの研究開発のほうはサッパリ、実際の電池の性能はかなり低い、みたいな悪評ばかり(ネットでは)出てきました。
こういう評判は尾ひれがついてどこまで本当かわからないのですが、こうして実際に現物で体験してしまうと、そういう評判をリアルなものとして自分の中に取り込んでしまいそうです。
不良電池はどうやったら交換してもらえるのか?
何を検索して調べていたかというと別にパナソニックの評判が知りたかったわけではなく「10年持たなかったんだから店に持って行けば交換してくれるのでは?」などと思っていて、具体的にどうしたらいいのかが知りたかったのです。
ですが、どうも店では交換してくれないらしい。
まぁレシートもどこにあるのかわからないから現実的(実務的)にも難しいんですが。(もちろん買ったばかりならアリだと思う)
じゃあメーカーに送ればいいのかな?と思ったのですが、公式サイトではこういう粉噴いてしまったり液漏れしたりしている電池の「捨て方」ばかりPRしていて、かんじんの不良電池の交換方法が載っていない。
どうしたらいいんだろう。
・・・と思ったら、どうも交換するという手続きはないらしい。えぇーっ?? そうなの?
※メーカーに問い合わせをすると製品調査名目で回収されて交換品対応みたいなルートもあるようですが、確たることがわからないため今回はやらないつもり・・・
ちゃんとした10年保証&補償の電池は存在するが少ない
よくよく調べてみると、こういう電池って液漏れの
1.10年保証(補償あり)
2.10年を謳っているが売りっぱなし(保証も補償もしない)
の2タイプの分かれるようです。
厳しいことをいえば、今回のような防災備蓄の場合、何かあったときに使えなければあとで1.のように補償をしてもらっても何の意味もないのですが、ただ、メーカーとして補償ができるほど自信をもっているということは会社の信用を売って/買っているわけで、それだけの根拠(研究、実験結果など)があるのでしょう。
少なくともイメージだけで売ろうとしているわけではないことはわかります。
マクセルのボルテージというブランドでは、このような保証をつけて販売しているとのことで、次はこれにしようかなと思っております。
内容は電池そのものに加え、液漏れ被害機器の修理・交換までするそうで感心しました。(さすがに災害時の人的被害の発生までは補償されない)
ちなみに、自分は昔マクセルのアルカリ電池で液漏れしまくってヒドい目にあったことがあるので(安い製品で、当然液漏れ補償などなかった)、このメーカーに関する印象はよくありません。
というか、電池を選ぶ際には一番最初に避けるくらい極めて印象が悪いです(感情)。
しかし、このボルテージというのは価格もそれほど割高でもないらしく、こうしてちゃんと正規の具体的な補償まで示して売っているということは評価に値すると思います(多少の合理性)。
ちなみに他のメーカーでは、富士通の電池が10年液漏れ補償付き。これは「保障」になってますね。「保障」が正しいのかな?
富士通の場合は防災備蓄用を謳っていて、これはやや廉価版のロングライフプラスというモデルでも同じ。
ただ、富士通の場合はハイパワーモデルも防災備蓄を謳っていて、要するにどれを買っても防災備蓄に向いてます、みたいな差別化という点からは弱い状態になっています。
まぁ全製品が高性能なのかもしれないし、そうであればまったく問題ないんですが、ただ、自分の記憶だと富士通の電池って無銘の格安品(OEM?)を除くと取扱店も少ないし結構高い印象なんですよね。
なお、プレミアムS以外は10年保存可能を謳っているものの、補償はついていません。なので、パナソニックのと同じ感じですね。
利根川メソッドにすら劣る「10年保存・・・可能ッッ!」のヒドさ
よくよく考えてみたら今回のパナソニックのパッケージに記載されていた「10年保存可能」って
「条件によっては10年保存できるかもしれない」
「運が良ければ10年保存できるかもしれない」
と言っているのと変わらないんですね。可能ってそういう意味ですから。
しかもその可能・・・かもしれないレベルの前提となる環境条件(気温など)は前述のとおり極めて限定的です。
こう考えてみると、何の補償もしない「10年保存可能」に意味なんかなかったわけです。
これをよしとするのは「オレは1年後に億万長者になっているかもしれないぜぇ~」とうそぶいてプロポーズして「キャアすてき!」と応じるようなものです(違う)
10という具体的な数字が入っているため何か合理性や信頼性があるように思えてくるけど、実はスーパーに並んでいるお菓子のパッケージに「おいしい」って書いてあるのと同じで、何の意味もなかったということがよくわかりました。
こういうことは世の中にいくらでもありそうで、見つけるたびに反省し、軌道修正をしていくしかないのかな、という感じです。