あまり知られていないのかもしれませんが、世の中には(少額であれば)無記名で決済できる手段が(現金以外にも)いくつかあり、その一つにプリペイド型のクレジットカードというものがあります。
少し前にファミペイのチャージについて書いたのですが、それに関係して、今回はプリペイドの残高処理についてです。
プリペイド型クレジットカードとは
プリペイドというのはあらかじめ現金を払い済みという意味で、チャージした範囲内で、残高を気にしながら使うものです。昔であればテレホンカードやオレンジカードといったものがイメージされますが、クレジットカードの仕組みを使ってそのまま決済するのがプリペイド型のクレカです。(基本的にクレジットカードと同じプラスチックの物理カードです)
代表的なものに、冒頭写真にあるvalillaVISAのほかauPAY(auWALLET)カード、WebMoneyプリペイドカードなどがあります。
こんな感じですね。
メリットとしては、VISAやMASTERのブランドが付いていて、それらのクレジットカードが使える場所であれば、ほとんど同じように使える点。
これはQRコード決済と異なり、クレジットカードの使える店は膨大であることから、「うちは現金のみ」みたいな店を除けば事実上どこでも使えるといっていいでしょう。
デメリット・・・というかプリペイド特有の制約としては、
1.残高が限られていること(安いモノしか買えない)
2.有効期限が更新できないこと
3.期限が切れたら未使用の残高が没収されること
4.無記名ゆえのセキュリティ上の不安
5.セキュリティ上の弱さからくる使用制限
6.税金や携帯料金などの継続的支払いのものには利用できない
といったものがあります。
今回は3.の有効期限が切れる前に残高を没収されないよう、0円になるまで使い切ろうと言う話です。
※5.の使用制限は、ネット上で一部使えないサイトがあり、また、店頭では「ICチップが必須」の場合に使用できないことがあります。実際に近所のスーパーでは、レジの入替に伴い「クレジットカードはICチップがあるもののみ」となってしまい、その店ではvalillaVISAは使えなくなってしまいました。マジ卍。
(プリペイド型クレカにはICチップが付いていないものが多い。上記の事例だとWebMoneyプリペイドカードの金色の方だけが唯一ICチップ付きで、その他はどれも付いていない)
上記事例の中で一番入手性が高いのはvalillaVISAですね。お金さえあれば誰でもコンビニで買えます。
他はプリペイドといえど記名式で、申し込みやら受け取り時の本人確認が必要だったりしてちょと面倒です。(そういうタイプは繰り返しチャージして使えるといった別のメリットがあるけど)
valillaVISAはキャンペーンの時にファミペイで購入する
ファミペイでvalillaVISAが買えるので、(ファミペイ側の)キャンペーンなどでポイントアップしているときにファミマで買っておきます。
valillaVISAのカードは店頭にぶら下がっていて不用心な感じもしますが、レジを通して希望した残高のお金を払ったときにはじめて残高が決定、有効になるので、黙ってこっそり持ってきてしまっても使えません。(カードそのものに1万円のカードとか3千円のカードといった区分はなくて、レジで支払った額がその場で空のカードにチャージされるイメージです。以前は区分があったような気がするけど・・・)
valillaVISAの有効期限は製造時に決められていて、カードのパッケージに印刷されています。だいたい2年くらいと短いのですが(他は5年が多い)、自分の場合は近所のスーパーで野菜などを買うときに使っていると期限内に使い切れます。
なお、ファミペイはチャージの際に商品クーポンが得られるキャンペーンをやっているので、マメに3千円ずつチャージしておきます。
キャンペーンのポイントが10%、チャージの日で3~5%の商品が得られると考えると、合計10%強のポイントがついたのと同じことと考えられます。
日頃クレジットカードのポイントが2%だ3%だの、毎日の買い物でコツコツ使えば~等とやっていることに比べれば、これは非常に効率がいいクエストといえます。
残高を使い切るにはAmazon以外にも郵便局も使えるが・・・
valillaVISAは残高が1万円とか5千円とかで、後日追加チャージもできないのでチョビチョビ使っていくと最後には数百円とか数十円といった細かい残高が残ってしまいます。
こうした「余り」はAmazonギフトで使い切るというのが定番ですが、最近は郵便局で切手を買うこともできるようです。(郵便局はアフィリエイト報酬がないからか紹介されているサイトを見たことがないのですが、実は結構前から使えたようです)
印紙販売はできず、切手は10万円が上限・・・などと注意事項がありますが、余りの数円なので問題ないでしょう。(ただし現金との併用はできないので、残高ぴったり分の切手を購入する必要があります)
さっそく近所の郵便局に行って買ってみたのですが、、、使えるカードと使えないカードがありました。
使えなかったのは
×auWalletカード 残高5円 (期限2022.08迄)
使えたのは
○valillaVISA 残高11円 (期限2021.12迄)
こんな感じの明細です。
auWalletカードのほうは<G12>というエラーが出て「ご利用できません。」となってしまいました。カード会社照会になってしまっているので、郵便局の窓口ではどうにもならず、そのまま諦めました。
タイムスタンプを見てもらうとわかるのですが、先にauWALLETカードで決済をしてうまくいかず、郵便局自体が「通常のクレジットカードは使えるがプリペイドは駄目なパターンか?」と不安に感じたのですが、valillaVISAが通ったことで別の理由のようです。
MASTERのプリペが非対応なのか、5円という単価が低すぎたのか(使えるのは10円以上とか?)・・・しかし他に5円で買えるようなものもなく、困りました。
数百円くらいならカード会社に聞いてみるのもアリかもしれませんが、5円だとそいう気も失せてくるんですよね・・・誰か確認してくれないかな(他力本願)
なお、valillaVISAの方は後日サイトを見たところ、ちゃんと11円が郵便局で使用され、残高が0になっていることが確認できました。こっちは今後も使えそうです。
残高管理が面倒なプリペイドはそろそろ終息か・・・
valillaVISAに限らず、プリペイドカードの残高管理は面倒です。
把握していないと、レジでエラーになったときも、残高不足なのかカードが壊れているのかプリペイドだからエラーになっているのかわからず、他の客やお店に迷惑をかけてしまいます。
auのほうは以前は「カードケース」というアプリで複数のカードの一括管理ができたのですが、廃止されてしまい今ではwebサイトで個々に確認するか、aupayアプリとの残高共通化になってしまいました。
自分の場合どうしているかというと、かなりアナログで、残高が減ってきたなと思ったらVISAのサイトでチェックをして、日付&金額を書いていくという方法をとっています。
写真の白いのは「貼って剥がせるシール」で、古いモノは剥がしていき(この写真ではなぜか2枚貼りっぱなしになっているけど)、使い終わったカードにはマジックで0円と記入しています。(その場でハサミで切り捨ててもイイと思うけど・・・)
こういう残高管理は面倒なので、(いろいろトラブルや障害はありつつも)ナンチャラpayのようにスマホで残高も即時確認できて便利に使える方に集約されていくのかな・・・という感じもします。(とりあえずファミマとvalillaVISAがキャンペーンを頑張る限りは付き合っていく予定ですが・・・)
終わりに
というわけで、今回は郵便局でプリペイドの残高を消化してみた話でした。
郵便局はなんちゃらPAYだとかも使えるようになっているので、楽天とかの期間限定ポイント消化にも使えるかもしれませんね。
切手なんて買っても使い道が・・・というのはあるかもしれませんが、期限が来て無意味に没収されるよりはいいのではないかと。
切手には使用期限がないし・・・こういう懸賞とかに応募するのにも使えると思います。