ふれふり!

2020年から自由を求めてフリーランスになりました。自由って不安でツラいけど、フレフレ!フリー!と自分を励ましながら、なんとかやっていきます。

ドイツマルクで買ったヘッドフォンの部品交換をした(後編)



ゼンハイザーHD600のスポンジがグズグズになってしまったので、分解して交換したという話です。

前半ではハウジング部分の取り外しと、内側のスポンジ部分をキレイにするところまで行いましたが、その続きです。

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こんな感じでボロボロになったスポンジを除去していった

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細かなカスは綿棒の先を崩して、絡め取るように除去

 スポンジ交換だけならこれで元通り組み立てて終了ですが、せっかくここまで分解したので、実際に音を出す振動板(写真の白っぽい部品)がどうなっているのか確認しつつ、さらに内側に入ったホコリもとっていきます。

 

振動板部分を取り外すには・・・

ここからさらに分解するには、イヤーパッドの外側にあるメッシュカバー(丸いパンチ穴の多数開いたやつ)を取り外す必要があります。

どうしたら取れるのかわからなかったので、内側から綿棒を差し込んで押し出す感じにしました。内側から見ていると何カ所か穴が開いていてメッシュカバーが見えるようになっているので、そこに先端の綿がなくなって細くなった綿棒を差し込んで、押し外すようにします。

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向こう側にメッシュカバーが見える穴のどれかに綿棒を差す

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このように綿棒を支えに床に立て、外周部をグッと下に押し下げるとメッシュ部が取れる

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メッシュのパーツが取れたところ。外周のプラの片割れと一体化している。

 

もともと内部なので、あまりホコリや汚れが入り込むようなこともなく、さほど汚れてはいないかと思っていたのですが、写真のとおり、細かなチリのようなものがそこそこ見られました。(ヨゴレっぽい感じはしない。何か繊維の毛羽立ちのような・・・)

 

 振動板のモジュールを取り外す

振動板は、前方後円墳のような形状のプラスチックパーツに固定されています。

掃除のためにこれもまた取り外してみます。

最初にU字の抑え部品を取り外します、コレはどこでどのように留まっているのかが丸見えなので、すぐに取れます。

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四カ所の穴ではめ込んであるだけなので引っ張ればすぐに取れる

 

真ん中の円形部分が4カ所、ツメでおさえられているので、全体をヒネるようにしてツメを外側に逃がしつつ、中央の部品を上に上げていきます。

 

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右側2カ所のツメをハズしたところ

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横から見るとだいぶ持ち上がっているのがわかる

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取り外しに成功

 

振動板部分の掃除は慎重さを要する

引き続き、綿棒の先を柔らかい綿のように崩して、巻き取るように細かいカスを除去していきます。

一点、注意すべきこととしてはこの白い振動板の部分は非常に薄いプラスチックのようなものでできていて、ちょっと触るとすぐに凹んでしまうことです。
エアーダスターも同様で、直接エアーをブッフーと吹き付けるとすぐに凹みます

なので、掃除をするときは優しくやさしーく触りましょう(というか、この中央の盛り上がった部分には一切触れないほうがいいかも)

なお、万一触って凹ましてしまった場合は、裏側から息を吹きかけるなどして凹みを元に戻します。

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ベコッてしまった。アーッ!!

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裏から息をフーフーしてなんとか蘇生

 

また、写真を見てわかるとおり振動板への配線は見たこともないほど細いものですので、これを傷つけたりしないように注意します。(自分は何もなかったけど、これブチッと切れたら終わるんじゃないだろうか・・・)

 

 

組み立ては順番にはめ込んでいくだけ

分解したときと同じように組み立てます。
これまで見てきたとおり、すべてツメで留まっているだけなのでパチンパチンとはめ込んでいくだけで組み上がります。(前方後円墳、メッシュカバー、スポンジと耳当て分、ヘッドバンドと順番に・・・)

掃除ばかりしてましたが、最後にスポンジの装着を忘れないようにします。形状はピッタリなので、そっと置いて、耳当ての部分を押し込んでいくだけで固定できます。

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スポンジをはめるが、なぜか振動板の位置に文字が・・・

 

謎のLRの文字は位置を変えて小さくしてほしい

互換品だししょうがないのですが、どういうわけか交換用スポンジの中央にLRのマークがあります。
このマークの部分は繊維が詰まっていて空気を通す構造にはなっていません。
ちょうど振動板と耳との中間あたりに来るので、(このマークをつけるなとは言わないけど)端にするとか、別の場所にしてもらいたかった・・・

 

あとがき

冒頭で20年前と書きましたが、このヘッドフォンは自分が外国の会社と個人で取引をした最初の製品で、愛着があります。

当時、このゼンハイザーのヘッドフォンHD600は日本国内で売られていたものの、その価格は7万円ほどしていました。
今でこそ「そういう値段」のヘッドフォンは色々あるようですが、当時は(STAXを除けば)せいぜい2,3万程度のものが高級品でして、さすがにこの7万はどういう人たちが買うものなのだろう? と思ったものです。

調べてみると、どうもドイツ本国では3万以下(日本円換算)くらいで売られているのに、日本の輸入代理店が保証をつけただけで2倍以上の値段で売っている、と一般ユーザーからは批判されているようでした。

そこで、ドイツで通販をしている小売店に依頼して、日本に配送してもらうということを思いつきました。当然そんなことを思いつく人はたくさんいて、(多くはなかったものの)すでに実行して結果をネットに報告してくれている人がいました。

なので自分はそれを真似て、郵便局から為替を送って、荷物を直送してもらうという方法でこのヘッドフォンを手に入れました。
ドイツから日本への輸送ですので、送料も5千円以上と結構な負担になります。
そこで、2個送ってもらい、料金を知人と折半しヘッドフォンの1つは彼に渡したと記憶しています。今で言うところの共同購入に近いでしょうか。

トータルでかかった費用は、2個で合計6万円くらいだったと思います。

 

(おまけ)ぼったくり?代理店はどうなったか

なお、当時の代理店はゼネラル通商というところで、オーディオファンからはクソミソに罵詈雑言を浴びせられていました。

製造元であるゼンハイザー社は今でもあり、現在は日本に直営の支店を持っていて、このHD600もいまだ販売されているようです(リニューアルなのかリバイバルなのか、ちょっと現役と言うには違う扱いのようですが)
一方の輸入販売代理店であるゼネラル通商は、オーディオファンの不興をかったのか、単にオーディオ自体がシュリンクしてしまったからか、すでに倒産しているようです。

かの商売が批判されるとおりアコギなものだったのか、在庫や価格変動のリスクを考えるとそれくらいしないと企業としては取り扱えなかったのか、今となっては知るすべはありませんが、おかげで貴重な体験ができました。