ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

塩分控えめを目指して、ソルトチップを試す

LTasteが開発を進めているソルトチップの無料サンプルが手に入ったため、どんなものか書いてみます。


2020年2月にリニューアルしたサイトには4月現在、あまり情報がありません。
なので、ソルトチップに関する開発経緯とか、詳しく知りたい場合は公式サイトより各ニュースサイトを横断読みしたほうがいいかもしれません。

 

ソルトチップとは何か?

食事の時に舌の裏に貼り付けて塩味を感じられるようにする、1cm角の塩のチップです。

f:id:takupan2020:20200423201047j:plain

指先に乗るくらいのサイズです(左側が現物)

現物はこんなんで、拡大すると・・・なんだろう、見た目は「マジックテープの柔らかい側」みたいな感じにデコボコしています。

f:id:takupan2020:20200423200857j:plain

台紙などがあるわけではない、コレ全体が塩らしい

普通に食事をしていると5分程度で全部溶けてなくなるそうです。食べてることになるので、食品扱い? 調味料?

 

そもそもソルトチップは何のためにある?


ソルトチップは食事の際の減塩のためにあります。
これをつけて食事をすると、塩味を感じながらも塩分摂取量を減らせる、という話。

f:id:takupan2020:20200423201155j:plain

上あごに貼る(前歯の上のほう?)

よく「塩分控えめ」「減塩」といった表示の食品がありますが、だいたい薄味になっていて元のバージョンより不味いです。
つまり一般的に塩分を少なくすると不味く感じるようになる。でも塩分を取り過ぎると身体に悪い。

健康志向の人や持病などで食事に制限がある人に塩分を感じながらおいしく食事をしてもらいたい、という意図で開発されたそうです。

f:id:takupan2020:20200423201252j:plain

裏にいろいろ説明がある

つまりこのソルトチップが舌に近いところで塩分を出して味覚としては塩味を感じつつも、実際に塩分自体を体内に摂取する量はほんの少しに抑える、という理屈です。

言い方は悪いですが、舌を騙して塩味を感じさせつつ、実際には身体の中に塩分を(少ししか)取り込まないでおこう、という作戦です。

上のパンフレット右上にもありますが、我々が料理に塩を振ってもそのほとんどは舌で感じることなく胃袋に行ってしまう、その無駄を減らして舌にだけ塩分を届けようというのがポイントです。

 

無料サンプルを申し込む


自分が子供の頃にはスイカに塩を振ることはあっても、塩パンとか塩味のアイスなどは存在しなかったように思います。
最近になってそうしたものを食べたときに感じたことは、塩分は味覚に与える影響が大きい、つまり唐辛子などと同じでかなり刺激が強いのではないかということです。

そんなときに見かけたのがソルトチップ開発のニュースでした。

近所の薬局などで買えるようになれば試しに1回は使ってみるつもりで時々、サイトで進捗を確認していたのですが、なかなか本格販売に至らず、2020年に入って無料サンプルの配布が始まったため申し込みました。

一週間くらいだったでしょうか、クロネコメール便で届きました。

f:id:takupan2020:20200423201418j:plain

メール便(送料まで無料)

申し込みサイトはこちらです。2020年4月現在、まだ募集はしているようです。
https://salt-chip.com/

冒頭に記載のとおり公式サイトの情報量は少ないですが、イラスト入りでわかりやすくソルトチップについて説明されているので興味があればぜひ。

 

f:id:takupan2020:20200423202203j:plain

サンプルはこのパッケージの中に10個入っている

 

実際に試してみる?

年度末年度初めでバタバタしており、サンプルが届いてから試用するまで一ヶ月近く放置してしまいました。
賞味期限はこのとおり、おおむね半年程度のようです。

f:id:takupan2020:20200423201508j:plain

食品?なので賞味期限がある(右下)



とりあえず説明書きにあるとおり、一つ取り出し、舌に乗せて前歯の裏あたりにうまく貼り付けることができました。
ここが一番ムズカシイかな、いい位置につけられなくて変な位置に付いたりしないかな? と不安だったのですが、特に難しいこともなく、ピタッと付いたので一安心。


その状態で、何もおかずなしにご飯をいただきます。この日は「新之助 しんのすけ」という米を普通に炊いて、あえてダシを省略した味噌汁です。

一口ぱくり・・・もぐもぐ。

二口ぱくり・・・もぐもぐ。

・・・うーん、かすかに塩の角?というか先端?が舌をつついているような感じがする。本当にかすかだけど・・・

まぁ米だけ食ってもいいんだけど(いいのか?)、もう少し口の中にいろいろ入れてモグモグしたほうがいいのかなぁ。


というわけで、味噌汁を飲んだり米をかっ込んだりしていたら・・・

 

 

あれっ?

 

えっ?

 

どゆこと? 

 

 

・・・なんと、5分どころか1分もたたずにソルトチップが消えてなくなりました!!

 


ソルトチップは口の中で塩昆布になった


なくなったという表現は正しくないな。仕様に反して、5分持たずに短時間で溶けてしまった、というわけではないのです。

ソルトチップはご飯と味噌汁のマリアージュに耐えられなかったのです。

つまり、せっかく取り付けたソルトチップにご飯と味噌汁が絡んで巻き取ってしまい、咀嚼途中のご飯たちと一体化してしまったのです。
ソルトチップがあたかもドラム式洗濯機の中の洗濯物のような状態になってしまったのです。

え、え? 終わり? もう終わりなの?


いやー、終わりです。30秒もたたずに終わりました。

口の中には、確かにご飯や味噌汁のわかめに混じってソルトチップがあるのはわかるのですが、もうこの状態からソルトチップだけを取り出し、もう一度最初からやるのは無理です。噛んで飲み込むしかない。

一応少し噛んでいると、ご飯の合間に塩味がします。塩昆布か!?って感じです。

こうして一つ目のソルトチップはほとんど役目を果たすこともなく、ワタシの食道へ向かっていったのでした。

 
敗因がわからない

いやー、参った。まさかこんなショボい結果になるとは思ってもみませんでした。
これは想定外です。

日本なら米は当然食べる前提でしょうから、粘りのある米粒にチップがくっついて取れてしまった、なんていう流れは想定されていて、そうならないように対策されているのだとばかり思っていました。(今回は米の粘りで剥がれたのか、味噌汁の水流で剥がれたのかわかりませんが・・・)

何かちょっと気をつけるコツとかあるんだろうか。。。

でも、特に食べ方についての注意点なんかは記載がないんですよね。
そりゃそうです。
「ソルトチップの周りに食べ物が来ないように、よくよく注意して静かに食べましょう」なんて書いてあったら。
神経使う食べ方しろって限定されたら。

そりゃあおいしく食事をしようという目的に反してしまい、本末転倒ですからね。

しかし困った。どうしたらいいんだろう。

とりあえずあと9チップあるので、いろいろ試してみるつもりです。今回がたまたま失敗だった可能性にかけます。

 


LTasteについてのあれこれ

ちょっと今のところサイトが仮作りかな?って感じですね。
会社の名前はsoLT+Taste かな?って気がしますが、こういうのもサイトに載っているとありがたいかなと思います。

ちなみにパッケージに製造場所として記載されている
東京都世田谷区下馬3-38-2 Kolm

CafeKolm
という喫茶店のようです。ソルトチップはおそらく同店にある「レンタルキッチン」で製造しているのだと思いますが、ここで製造したものをパッケージに入れて密封するまでの流れをどうやっているのか気になるところです。
(悪い意味ではない。純粋に個人事業主として気になる)