ふれふり!

2020年から自由を求めてフリーランスになりました。自由って不安でツラいけど、フレフレ!フリー!と自分を励ましながら、なんとかやっていきます。

退職者の健康保険証切り替え その5-現役と任意継続を比べてみる-

 
前回までは、保険証に毎年43万円って高いなぁ、という感覚的な話をしてました。

しかし、高いのはあくまで感覚です。何を基準に比較しているのかわかりません。
お菓子やパン、家電といった生活用品と比較しているのかもしれません。

そこで、同じ保険証に対して現役がいくら払っているのか調べて比較してみることにしました。
いいサンプルがあります。自分です。
自分はいったいこれまで保険証にいくら払ってきたのでしょう?
これは調べるのが簡単です。


在職時と任意継続とを比べるとさほど変わらなかった

一般的には「勤め人と事業主(会社)とは、保険料を折半している」と言われています。
つまり勤め人個人は1/2しか負担していないということです(*)。
「任意継続になると事業主負担分を自分で負担することになるので、負担が現役時代の2倍になるんだよ」と聞いていました。

うーん、じゃあ任意継続で43万の自分は、在職時は20万ちょっとだったのか?

ホントかなぁ・・・と思って前回12月末に職場から受け取った退職前年分(1-12月)の源泉徴収票で確認してみると・・・自分の社会保険料は89万円でした。

在職中が89万、任意継続になったら43万。いやいや、倍どころか半分になってるじゃん?

・・・と一瞬思いましたが、違いました。


この社会保険料というのには、健康保険(保険証ですね)と介護保険、将来もらうはずの年金の掛け金、の3つが含まれています。
(税金の世界では同じ所得控除という扱いになるため、源泉徴収票では一つの欄にまとまって合計額だけが記載されています。)

 

ちなみに源泉徴収票というのはこういうやつ。勤め人なら年末年始あたりに給与明細と一緒に会社から配られるはず。

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源泉徴収票サンプル(91万は国税庁の記入例の数値だが、自分の89万と結構近い)

 

この3つのうち今回の43万円に含まれているのは、健康保険と介護保険分だけで、年金は含まれていません。

 

年金には任意継続という仕組みはないので、即時国民年金に移行することになります(年金の話は別途後日・・・)

というわけで内訳を調べてみると、、、自分の89万円の社会保険料のうち厚生年金(国民年金含む)の支払い額は約59万円/年のようです。

※59万円はねんきんネットにおける自分の前年度分の表示データ。
ねんきんネットは年度(4-3月)で表示されているので、3ヶ月ズレだけど、まぁほぼ同額とみなします。
正確に知りたければ毎月の給与明細を足し上げることになりますが、それも給与明細等に内訳が示されていればの話で、書いてなければ会社の総務に聞くしかありません。


この結果、差し引きで(雑な表現ですが)現役時代の保険証代は約30万円になります。
というわけで、43万円の任意継続の保険料は、現役時の1.4倍ということで、まぁまぁいいところなのかなという印象です。

え、でも1.4倍じゃん? 辞めたら2倍になるんじゃなかったの? という話は解決していません。

 

(*)1/2負担は見方、考え方でもあり、人によっては会社負担の1/2分は給与と同じだと見なす人もいて自分も確かにその通りだと思いますが、ここでは会社側の負担であるとみなして話を進めます

任意継続は上限が低いので倍にならないことが多い
高額所得者ほど有利なのでは?

なぜ2倍になっていないのでしょうか?
それは、協会けんぽの保険料の表を見る限り、「任意継続で2倍になるけど、実際は上限があり、その上限が低いから安くなる」としか思えません。

本質的な原因、つまりどうしてそうなっているのか? は不明ですが、同じ東京の現役と任意継続の最高同士を比べると

現役 最高50等級 81,037円/月
任意継続 最高22等級 34,980円/月

と倍以上の差があります。

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協会けんぽ(東京都・任意継続)保険料表の欄外説明


これはどういう意味かというと現役時代、高額所得があって50等級だった人は8万ちょっと払っていたけど、退職して任意継続になったらその瞬間22等級になって3万5千円くらいに落ちる、ということです。2倍どころか1/2以下になってしまうのです。


高額所得者にめちゃくちゃメリットがありますね。

うちの元職場の場合は年功序列なので、必然的にここに「高齢で」という前提がついたりしますが・・・

 

おまえも高額所得者だったのか!?>自分

R2.04~の協会けんぽの任意継続(東京都)は、上限が22等級で
 34,980円×12ヶ月=419,760円
とされていますので、自分の場合はこの上限とほぼ同じ状態になってしまっています。給料が高かったのでしょうか。


この上限設定は組合によってルールが違うようで、決して自分の給与が組織内で高かったわけではなく、うちの組合のルールでは任意継続でもまだ上(23等級以上)があります。年功序列で年をとるとどんどん給与が上がっていく超保守的な業界だったので、任意継続の上限は52万円/年くらいのようです。
というわけで、残念ながら自分は上限になっていないので、任意継続にしてメッチャ安くなった~、という感じにはなっていません。

 

あれ? でもこれもおかしいですよね?

これまで協会けんぽの数字を出して、

任意継続は2倍になるけど、低い上限に引っかかるから実際には2倍にならないんだよね

という話をしておきながら、自分の場合は

上限に引っかかってないのに2倍どころか1.5倍にもなっていない

わけです。

別の理由があるのではないでしょうか。

続く。