ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

毛玉とるとる 取れる毛玉と取れない毛玉と

毛玉とるとる(珍しく新品購入)

冬の間に着ていたセーターが毛玉まみれになってしまったので、毛玉とるとる(マクセルイズミ製)を買って使ってみたという話。

 

2024.04現在、すでにダイソーの100円電動毛玉取りは終売&製造終了

いつものごとくダイソーで100円の電動毛玉取りをゲットするつもりでいたのですが、いくつか店舗を回っても見あたりません。

この真ん中の空いたところにあったのかな?(右は手動式毛玉取りブラシ)

大きめの店で店員さんに調べてもらったところ、その店の倉庫には在庫がなく、本部の倉庫にも在庫がない状態のため取り寄せもできないとのこと。

また、製品そのものが「継続しない」という扱いになっており、追加生産もされないだろうとのことでした。

まぁ昨今の状況を鑑みると、仮に次生産されるときは多少グレードアップしたうえで300円コースかなって感じですね。

 

ダイソーネットショップでも終売のようです。

一応、このように検索結果には出てくるのですがリンク先は404になっていました。

キャッシュだけが残っているダイソーくるくる毛玉取りL873

 

他の100均だと電動式のものはもとより扱いがないようなので、残念ながら今回は入手を諦めました。(もしかしたらワッツなどの系列?100均だと同じものが残っているかもしれませんが・・・)

 

マクセルイズミ毛玉とるとる1000円くらい

しかたなく、シェーバーなどを製造しているマクセルイズミの「毛玉とるとる」を買いました。

高級グレードからエコノミーモデルまで3ラインくらいあって、性能差が不明だったため最安の「222」という型番を注文。(グレード差はバッテリー内蔵だったり、カッターのサイズが大きかったりという使い勝手の違いだけ・・・と判断しました)

 

 

100均の10倍かぁと思いつつも、割引クーポンなどを駆使してなんとか500円くらいにまで実負担を下げてオーダーしました。

 

正直いって毛玉取りに造詣が深いわけでもなく、極めて商品知識が貧弱な中での選択だったため、とりあえず安いのを選んだというところ。

上のダイソーの毛玉取り、フリマサイトでは700円とかで売られていたのでそれより安く済ませる、というのが一応の納得感が得られる目安でした。

 

 

取れない毛玉が多い・・・毛玉は基本的に寝ているから?

実際使ってみたところ、、、思ったほどは毛玉とれないです。

というのも、たぶん構造上

・生地から高くそびえ立っている毛玉は取れる

・生地に沿って寝ている毛玉は取れない

ということで、、、まぁそうだろうなぁとわかります。

 

グレーのセーターなのでわかりづらいですが・・・

全体が毛むくじゃらレベルにまで毛玉まみれになってしまったセーター

現実の毛玉としては、後者のタイプの毛玉が多いのではないかと思うので、だとすると「取れてないなぁ」と感じるのもやむを得ないかなと。

寝ている毛玉も最初から寝ていたわけではなく、イメージ的には、一度立った毛玉が何かに当たったりする(擦れる)ことで生地に接触し、そこで新たな毛玉が生じるように細かい毛に絡み取られる、という感じでしょうかね。

たとえば椅子に座ったときに背もたれと接したり、腕をおろしたときに脇同士がこすれあったりという感じの接触。

寝ている毛玉も、毛玉とるとるでなぞることで立ち上がってカットできるようになる、という構造なら良いのですが残念ながらそう都合良くはできていないようです。

 

仮にそのとおりに、

・毛玉ができてから時間がたって生地の表面で文字通りダマみたいになってしまうと取りづらい

ということだとすれば、毛玉とるとるを活用するためには

・毛玉ができはじめたらそれが寝ない(立っている)うちにマメにメンテ(カット)していく

という感じの使い方をしなきゃあならないのかな? と。

 

もしかしたら繊維の性質によってはサッとなぞるだけで取れたりするのかもしれませんが、今回の事例ではダメでした。

今回のセーターはアクリル中心でウール込みの複合素材

 

 

毛玉とるとるは小物家電としてはごく標準的なクオリティ

ま、値段も値段だし、生活家電というか小型家電なのであまり質感とか云々はないですね。ただ、逆に普段買う100均のチープな家電っぽいガバガバ感(バリが残っていたり、プラスチックの噛み合わせがズレていたり)はないので、安心感はあります。

機能面でいうと、このモデルは単三乾電池2本での稼動ですが、パワー不足は感じなかったです。普通に稼動させるとモーター音が出て、実際に毛玉をカットする瞬間だけ「ジョリッ」というカット音がするのですが、そこで止まったり変な音が出たりはしません。

他社も含めてAC駆動のモデルもあるようですが、わざわざハイパワーで稼動させる必要性は(毛玉カットに関しては)感じませんでした。

 

一応説明書には単三アルカリ電池(1.5V)を使うべし、とありますが、手持ちがなかったこともあり、今回自分は単三ニッケル水素電池(1.2V)を使いました。当然パワーは2割くらい落ちているはずですが、それでもパワー不足感はない、という感じです。

 

動作にあやしいところもなく、ごく標準的なつくりのちゃんとした家電だと思います。

 

結局、パワーが云々というよりは、毛玉がうまいことこの丸穴に奥までスポッと入ってくれればちゃんとカットできるけど、それができるのかどうかが問題・・・っていう構造の問題なのかなって感じですね。

大小3種類の穴がある、穴が大きくなったシェーバーのよう

 

工夫をし、労力をかければソコソコ取れる(けれど、結構たいへん)

せっかく購入したので、縦横斜め、いろいろな角度からセーター表面を滑らせて毛玉をとってはみました。

取れ高はこんな感じで。

結構取れるは取れるけど

結構多いように見えますかね? ほぼ収納ケースいっぱいにとれました。

ただ、ここまで取るのは結構大変で、、、測ってないですが10分くらいかかったかな? 腕がかなり疲れました。

なにぶん、同じところをグルグル回転させながら何度も行き来しないと毛玉が取れない、というのは結構面倒で、手間暇かかるなぁというのが感想です。

 

たとえば、上で書いた「寝ている毛玉」は、後ろに手をあてて少し表面を曲面にした状態で横から毛玉取りを滑らせれば取れます。ただ、それも寝ている角度によるので、場所によって角度を変えて何度も行き来すれば取れるというレベルで、それ結構大変なんですよね。

 

服が大事ならもっと高性能なものを買うべき

上記の「寝てしまった毛玉はサッと取れないじゃんね?」問題を別とすれば、今回の毛玉とるとるは

・内蔵電池ではなく単3電池なのでバッテリー劣化の不安がない(交換が容易)

・小さくて収納が楽

という点は良く、一方で

・カット面は直径49mmとはいえ服が大きいと表面をなぞるのが大変

というデメリットも感じました。(上位モデルは多少大きい・・・多少ね)

 

他の製品のレビューを見ると「軽くなぞるだけでキレイになる」みたいなのも見かけますので、もしそれが正しいとすればこれじゃなくてそういうのを買った方がいいと思います。特に服が大事な人は。(1万円近くするものもあるらしい・・・)

 

レビューのあやしさはともかくとして、原理的には

・高精度な加工、組み立てにより内部のカッターと表面の穴との隙間を狭くする

ことで、寝てしまった毛玉をサッとカットできるようになる可能性はあります。(毛玉取り器でなぞったときに奥まで入ってこなくても、隙間が狭ければカットできる)

 

今回買った222モデルは、残念ながらそういう意味の精度は高いとはいえません。

(カット面にある穴のあいた金属板はペコペコしていて手で押すと凹むレベルの薄さで、そうなってもいいようにカッターはだいぶ奥まった位置に配置されている)

 

 

自分の場合は、、、まぁ服は着られればいい的な人なので、わざわざ良いものに買い換えることはせず、このままこれを使っていくのかなぁという感じです。

とはいえ、カットするのに結構時間はかかるので、どういうときにその作業をするかは悩ましいところですね。時間がもったいないので。トイレにでも置いておこうかな?