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電気代節約! 17年ぶりの冷蔵庫買い換え 02冷蔵庫の買い時は冬!

上から下までビッチリと半額シールや再利用テープが貼られまくった冷蔵庫(吉田家仕様)

 

転居とはあまり関係ないのでシリーズには入れませんが、引っ越し後半年ほどして冷蔵庫を買い換えました。

 

せっかくなので買い換えの動機、選択、購入録、省エネ比較などを順次書いていきます。

 

というわけで、前回は言い訳めいた買い換え動機についてズラズラと書きました。

2020free.com

 

それと一部かぶるのですが、今回は冷蔵庫の流通マーケットについて具体的にどんな感じなのか、色々調べたことを書いておきます。

(といっても市場分析的な話ではなくて、自分の興味のある部分だけを調べてみたってだけなんですけど)

 

いまどきの冷蔵庫の価格推移

今回買い換えターゲットだった三菱冷蔵庫を例に、1年単位の価格変動をみてみます。(三菱の主力製品のうち、やや大型の608Lの製品です。)

1年の価格推移(価格.comより)

ざっくり

発売当初に46万ほど(いわゆるメーカー希望小売価格そのまま)

発売~数ヶ月で数万円値下がり、その後もゆっくり値下がり

1年後のモデルチェンジ直前には30万弱程度が相場(一般量販店の価格)

安売り店での最終処分価格は、当初価格の半値程度の23万円程度に

という感じのようです。

 

あくまで推測ですが、数字からするといわゆる正価というのは42万円+税で、最終的に安売り店での店頭価格がその半分になるように出荷価格をコントロールしているようにも見えます。

こういう流れはこの製品に限った話ではなく旧モデルもそうだし、一部を除いて他メーカーも似たような価格推移になっているようです。

 

「冷蔵庫は秋が買い時」という説も見かけたのですが、この価格推移からは冬期一択な感じですね。

(本当かどうか知りませんが、店頭で聞いた話では冷蔵庫は秋に一度生産が終了するらしいので、その関係で秋の店頭において突発的に特価が出たりするのかな?)

 

ちなみに、いわゆる大手販売店の正規価格というのはこんな感じです。

2024年2月上旬のヨドバシさん

税込みで30万前後なので、当初の45万円前後という価格からは3割引程度という感じで、売る側の売りたい価格、あるいは値段をあまり気にせずに買う人の購入価格というのはこんな感じなのかなと。

 

販売終了タイミングの在庫の動き

前回も書いたとおり、また上の価格推移でもわかるとおり、

・価格が下がって買い時となる時期というのは、新製品の発売時期であり、旧製品は生産終了の時期

でもあります。

昔であれば大量生産ののち在庫がダブついて処分価格と称してダラダラ値下げしながらしばらく売り続けるのですが、昨今は大半のメーカーが大量の見込み生産はしなくなっています。

そのため、特にデカくて保管コストもかかる冷蔵庫の場合、生産終了は在庫枯渇を意味します。(もちろん、売れない製品は従来どおり在庫ジャブジャブで残るのですが・・・冷蔵庫みたいな実用品でそういうのを買うのは冒険というよりもはや蛮勇って気がする)

 

何がいいたいかというと、

・この時期、安くなっているのはいいけど、モノがなくて買えない可能性がある

ということです。

 

というわけで、一例として今回購入した冷蔵庫の在庫推移をチェックしていたので参考までに紹介しておきます。

 

参考にしたのはヨドバシの在庫状況で、上の画像の通り2月上旬の段階では店頭在庫はほぼなしで、ネット分の在庫が「在庫残少」となっています(ブラウン色は取り寄せのみ)

 

※ヨドバシを例に出したのは、以下に見るように在庫管理とネットの表示がしっかり連動している印象だから

 

これが2月中旬になるといったん全色が販売終了表示となったものの、2月下旬になると一転、また在庫(受注)が復活していました。(ブラウン色は販売終了)

ブラウンは不人気(流通在庫が多め)のため追加生産されなかったのか販売終了に

ちなみにこの製品、1月末で生産終了という噂を聞いていたので、2月中旬段階で全色が販売終了になっていたのを見たときは「もはや入手は難しいか?」とかなり焦りました。

 

この生産終了の情報ですが、後述する家電量販店巡回の際に聞いた話では、

・メーカーの生産情報については量販店に提供されるが、確定ではない

とのこと。

 

この製品の場合

・1月末で生産終了するとの情報のまま2月上旬現在はまだメーカーへの注文ができる

・つまり、まだ生産は継続されている

・しかしいつ注文ができなくなってもおかしくない状況(なので早く決めるべし)

ということでした。

 

ここで「注文ができる」というのは、メーカーに注文できる状態なので量販店としては責任をもって商品確保、販売できるということのようです。

ただし、この注文可否がメーカー倉庫の在庫管理の水準で行われる(在庫がなくなった段階で受注を止める)ものなのか、工場の生産ラインの水準で行われるもの(注文があれば追加生産する体勢がある)ものなのか、までは確認できませんでした。

 

あくまでこの話を聞いた量販店の場合ですが、2月中旬の段階で白・茶の2色は注文可能(クレージュは注文不可)、2月末日に次回の(量販店倉庫への)入荷が予定されていて、おそらくそれが最終になるだろうとのこと。

 

これらのことから生産、流通の流れを勝手に推測すると

・1月末で生産終了というのは1月末に三菱の工場が最後の生産計画を立てるという意味

・そのスケジュール情報をもとに量販店は(間に合うように1月中に)発注を行う

・三菱はその生産計画に基づいて2月に生産をして、それが最終生産となる

・最終生産時には多少の余剰生産は行う(受注数が372台だったら400台生産するなど)

・大手量販店では自社倉庫で多少の在庫を抱える(客注より多く発注しておく)

・ネット通販などの小規模店では自社倉庫を持たず全数メーカー直送のため、1注文ごとに三菱の倉庫に発注をかける(ので、我々がサイトで注文後、三菱から在庫無しの回答があって強制キャンセルされる、みたいな悲劇が発生する)

・(製品の性格上あまり考えられないが)大量の受注も1月末までにすれば三菱は受注する

といった感じかな、と勝手に想像。

 

店員は「注文ができる=まだメーカーが生産する」と認識していたようですが、実際はあくまでメーカーの倉庫に多少の余剰を抱えるので、そこからまだ在庫確保できることが「注文ができる」という説明の本当の意味ではないかと推測します。

 

何しろもう新製品の発売が迫っているわけで、生産ラインは新型に移行しているはずなんですよね(そして新旧モデルの生産ラインをいつまでも併存させているとは思えない)

 

ネット通販の小売店は「実質的に三菱倉庫で在庫を共有している」みたいなかたちになるので、その在庫が尽きたら価格.comからも一斉に消えるのではないかと。

まぁいずれも勝手な推測なので違っているかもしれませんが、自分的には納得がいったのでこれでいいか・・・。

 

流通在庫が消えたり戻ったりという面白さ

価格.comには掲載されていませんが、大手量販店の倉庫には同ラインの旧型がまだ流通在庫としてあるようです(ただし色はホワイトのみ)

1世代前の2022年モデル(ほとんど同じ)

下の画像のとおり、2023年モデルは在庫なしのようですが、前の2022年モデルがあるというのは不思議な状態です。

後継モデル(J)は「販売を終了しました」なのに旧型(H)が残っている不思議

・・・と思ったら、ちゃんと価格.comにも掲載されていますね。

面白いことに年末になって突然ポツンと在庫が出てきたのか、価格が変更になったのか・・・。

定期的に27万円の在庫が出てきては消えている様子が見える

注文があってキープしていた品がキャンセルになった、といった特殊事情でもあるんでしょうかね? 謎です。

 

なお、ヨドバシの在庫についても3月上旬には3色全部復活していました。

ヨドバシの在庫復活(販売終了のブラウンも復活)

このように、販売終了とアナウンスされたものがまた復活して普通に売られたりしていることがあるのがなかなか面白いところで、なんとか底値のこの時期に買おうと思っている人にとってはリスクを感じるところで,ちょっとドキドキしてしまいます。