自分の数少ない趣味的なものの一つとして珈琲があり、ふだんは近所の喫茶店で焙煎された状態の豆を買ってきて、家で挽いて飲んでいます。(焙煎まで自宅でやる人もいるそうです)
・・・という書き出してコーヒー関係の話を何回か書いてきたのですが、今回は
ツインバード社の全自動コーヒーメーカー「CM-D457」
についての所感などを。
CM-D457は高いが良い味ではある・・・が高い・・・が・・・
これ、自分が唯一持っている電動式のコーヒーメーカーです。
売り文句とかはメーカーのサイトとかレビューがあちこちにあるのでそれを参考に。南千住にあるカフェバッハの店主が監修しているとかいう話で、機能面の話は特段ないものの、
・とにかく味が良いという評価が多い
です。
ただ、そこらの家電量販店などに一般流通している家庭用コーヒーメーカーとしては結構お高いほうなので、そのあたりをどう評価するかって感じですね。
自分がなんで買ったのか忘れてしまいましたが、、、あまりセールとかで見かけない商品なので、なんかの割引キャンペーンをやってる時に「今買わねば!」などという感じで乗った記憶が・・・
考えたら別のコーヒーメーカーでもよかったのですが、当時豆を買っていた店がカフェバッハの系列というか、系統というか、そういう感じの店だったので買うのならこれがよかろうと思ったような気がします。
冒頭に書いたとおり数少ない趣味の一つなので機種代金についてはあまりケチらなくてもいいでしょう、という感じです。
なんかこの項のタイトルが奥歯にもののつまったような感じになってしまいますが、、、先に結論を書いておくと、自分としては以前書いた
・クレバーコーヒーメーカーのほうがコスパはいい
気がします。まぁ4万と3千円ですからね。15倍のコスト差は埋めがたい。
まぁちょっと毛色の違う出方で、クレバーなほうはコッテリ、457はスッキリという感じの味になります。(クレバーは抽出時間を調整できて、自分の場合は長めなんですよね。そのせいかもしれません。)
全然全自動じゃないことに衝撃を受ける
買って最初に驚いたのが「全自動じゃないやんけ!」ということ。
あまり調べずに買ってしまったことが理由ですが、「全自動」コーヒーメーカーという割にまったく全自動じゃないんですよね、これ。
というのも
・豆は自動計量してくれない(ので自分で計量して入れる)
・水は自動計量してくれない(ので自分で計量して入れる)
・ペーパーフィルターの湯通しは事前に自分でやる
・排水機構はないので不要な湯水は逐一自分で捨てる
という感じで、前後の処理の大半を自分でやらなくてはなりません。
というわけで
・計量とか、手間のかかる部分のほとんどが手動じゃないか! 機械のくせに楽な方ばかり担当しやがって!(怒
というのが最初の感想です。
ちなみに、逆に自動でやってくれることは何かというと
・豆を(設定した粒度で)挽く
・水を(設定した)適温のお湯に熱する
・蒸らしを(設定した湯量に合わせた時間だけ)する
・ピューッとお湯を出して抽出する
といったこと。時間(タイミング)管理みたいな部分が自動、といっていいのかな。
うーん、全体の作業を見るとどう考えても「半」自動なのでは? 「全」自動って名乗るのはあつかましいのでは? って感じは拭えません。
自分のイメージする全自動というと、1杯とか2杯といったボタンがあって
・豆を投入口に多めに放り込んでおけば、希望するカップ数に必要な量だけ自動計量して挽いてくれる
・水を多めに入れておけば飲むのに必要な量だけ沸かしてくれる
という感じで、コンビニのカウンターにある自動コーヒーメーカーのようなイメージですよ。
希望のボタンを押せば、その分量でコーヒーを自動生成してくれるというのが全自動じゃあないんでしょうか。
世間と自分との認識がズレていた?
・・・と思っていたのですが、どうも自分の認識が甘かったようで、このクラスの一般家庭向けのコーヒーメーカーでは豆や水の量は自分で計測しなければならないことが多いようです。
全部調べたわけではありませんが、シロカというメーカーのサイトではこのように・・・
販売する3種類のコーヒーメーカーで、豆や水の計量機能に差違を設けています(当然上位機種が計量不要、下位機種は必要)
また、その「計量不要であること」自体を売り文句にもしています。
それが売り文句になるということは、世間一般のコーヒーメーカーはおそらく自分で計量するのが基本、ということになります。
そ、そうだったのか・・・!!
鮮度を考えると自分で計量したほうがよい、という考えに
というわけで、自分の買った「全自動コーヒーメーカー」が考えていたものとは違っていて驚きだったという話なのですが、
・買ってしまったものはしょうがない
のと
・世間一般のコーヒーメーカーがそういうものだ、ということであればしかたない
ので自分の考え方を修正することにします。
つまり「使うたびに豆や水を自分で計量するのは、鮮度的な意味があるのだろう」という理解に切り替えるということ(都合良く)
確かにプラスチックのケース内に出しっぱなしにしたコーヒー豆は酸化が進みそうだし、塩素を抜いた水は悪くなりそうです。鮮度優先ならアリなのかもしれません。
とはいえなぁ・・・
豆は一度出したのを戻すというのはアレだけど、水は残ったのを捨てればいいだけなので、水は多めに入れておいて必要量の計量くらいは自動でやってくれるほうがいいような気はするんですけどねぇ。
まぁこれも
・水を多く入れすぎると沸かすのに余計なエネルギーが必要になる
ので
・そんなことになるくらいなら自分で飲みたい量ピッタリを入れればいいじゃない
ということなのかな。(と無理矢理自分を納得させる)
機能が少ない割にデカくて邪魔で遅い
以上の通り、全自動という割には果たすべき役割や機能が少なくてどうなのよ?という感じのコーヒーメーカーなのですが、加えてサイズがでかくてかなりスペース喰うんですよね。
あと、淹れるのに結構時間がかかります。湯沸かしの時間が長いんですよね。ヒーターが小さいのかな。水を入れるスペースも小さい。
これ、最初から熱いお湯を入れれば時短できるのかな?と思ったのですが・・・
お湯は入れてはいけないらしいです。
抽出温度は大事だとメーカーは言っているのですが、83度とか90度とかどうやって計測しているのか気になるところ。湯沸かしの経過時間だけで推定しているわけではなく、ちゃんとセンサーで測っているんだとは思いますが・・・
動作もシングルタスクっぽくて
1.豆を挽く
2.水を熱する
3.抽出する
4.保温する
という順番に作業をやっている感があります。
豆挽きも低速なのはいいのですが、そのおかげで結構時間がかかっており、後ろで湯をわかしながら挽けばいいのに挽き終わってから湯をつくる、みたいに順番にやっているから時間がかかるのでは?という感があります。
(これは動作を見ていての推測です。低温状態だからわかりづらいだけで、本当は挽きながら沸かしているのかもしれない)
->上のQ&Aにあるとおり、ミル挽きと湯沸かしは同時にやっているようです。どうもすみません。ただ、24g程度のミル挽きと300mlの湯沸かしの組み合わせの挙動を見ていると、同時には終わらず、ミル挽きが終わってだいぶ経ってからお湯が沸くという感じになっています。
趣味の一品だから好きなところがあればそれでよい?
というわけで、ツインバードからお金をもらっているわけではないので好き勝手書いてきたのですが、実用品ではなく趣味の品なので、こうしたモロモロ欠点というか気になる点を了解したうえでもなお美味しいコーヒーが飲みたい、という向きには検討の価値アリかなと思います。
自分はイメージと違っていたと言いつつも、結局こうやって使っていますし。(完全なハンドドリップより多少は楽になるので時短になって助かる)
次回はメンテナンスについて少し書いておきたいと思います。