ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

引きこもりたいソロもんが家探しをする(その22 マンションでのペットの扱い )

 

国土交通省サイトより

家探しの話の続き。今回が22回目。

 

20回で書いた物件例というのは実は自分が内見した最初の物件だったのですが、いきなり最初からペット臭というややこしい問題に出会って、正直かなり疲れました。

2020free.com

 

まぁ普通に「初めて中古マンションという現物と向き合った」というだけでも色々初めての経験が多くて疲れたっていうことなんですけど、そのうえさらにペット臭まで・・・という感じです。

 

前回21回ではペット臭のリアルな現場問題(出会ったときにどう処理するか?)と向き合ってきたわけですが、今回はもう少し軽いペーパー上の話というか「マンションという共同住宅でペットってどうなの? いいの? ダメなの?」という話です。

 

そもそもマンションでペットの飼育はOKなのか?

脱臭がー、オゾンが~、といったニオイ対処の話の前に、そもそも建前とか常識的な対応とかってどうなっているんだろう? という話。

 

賃貸では「家族同然のペットと一緒に暮らせます」みたいなPR内容を見かけることがありますが、中古の分譲マンションでも似たような表現をしている物件はあって、時々目に入ります。

ただ、ほんとうに時々で、割合としては極めて少ない、、、という印象です。

 

もちろん戸建て住宅ではそんなこと書いてある物件はありません。そりゃそうですね、自分だけの敷地、自分だけの家なのだから飼おうが飼うまいが勝手なわけで、誰に許可を得る必要もありません。

そういう意味ではペットと暮らしたい人は戸建のほうが(ほかの諸々を差し引いても)良い選択のように思います。

 

さて、マンションですが、、、マンションというのは共同住宅なので、ペットについては住民が守るべき管理組合の規約で禁止されているマンションが多いようなんですよね。

 

物件探しの中で手に入れた管理規約(細則)の実例を見ると・・・

(4)爆発物と同レベルの扱い!?

研究ってナニ?

犬、猫は代表的なものなのか、どこでもだいたい具体例として記載されているようです。

下側の事例だと動物は一切NGと読めますが、上の例だと「他の組合員等に迷惑または危害をおよぼす恐れのある動物」と条件がついているので、もしかしたらハムスターとか室内だけで飼育するものはOKということかもしれません。

 

実態はどうなのか?

で、、、ですが、、、ここからが実態の話なのですが、上記例のように規約で禁止しているにも関わらず、当初売り出し時に不動産屋の営業マンが「ペット飼えます」「バレなければ大丈夫」的な調子のいいことを言って成約に結びつけて、後々揉めている事例が多いようです。

 

特に今回の例のような20年くらい前の物件はちょうど不動産が売れない暗黒時代で、売るためなら多少の嘘はまかり通っていた・・・というのが仲介業者の弁。

正直、ホントか~? それ多少ってレベルの嘘じゃないでしょ?って感じの酷い話だと思います。

ジャンク屋だって動かないものは動かないと言って売るのに・・・

 

だがしかし、そんな常識的な疑問など現実には一切関係なく、、、実際、最初の物件でもそうだし、自分が今住んでいる物件でも同じように

・規約ではペット飼育禁止になっている

ものの

・実際にはなぜか犬猫が飼育されている

状態がまかり通っており、理由を問うと

・売り出し時に営業マンがOKだと言っていたのでマンションを買った

・ペットは家族だ、家族が住めない家だとわかっていれば買わなかった

みたいな主張がなされ

・既に飼っているペットは(消極的ながら)容認する

ということに落ち着いている例が多くあるようです。

 

※もちろん当初販売した不動産業者は「そんなことは言ってない」「そのときの営業マンはもう退職している」「管理組合と話し合ってください」などと言って知らぬ存ぜぬ・・・住んでる側に裁判やるだけの余力がありますか~?みたいな話になって結局は泣き寝入りという状態。(あくまで色々な不動産仲介業者と話をしていく中で「そういう話を聞いた」というだけで本当かどうかは知りませんが、ありそうな話ではあるな・・・と思っています)

 

もちろん逆に

・ペット禁止という前提だったから購入した

・ペットがいるようなマンションなら買わなかった

という非飼育者の主張も当然に有り得るわけで、

・飼育についてのルールを作る(エレベーターには乗せない、敷地内ではカーゴに入れて運搬するetc)

・守れない飼育者が多いようなら将来的には本則どおりペット禁止にする

みたいな条件設定がなされる例もあるようです。

 

管理組合がちゃんと機能していると、こういう現実的な妥協の結果としてちゃんと「ペット飼育細則」みたいなルールができたり「ペット飼育部会」のような管理組合の下部組織ができたり・・・となるようです。

 

このあたりの規約vs実態みたいな話は、中古のマンションを買う場合に気になる人にとってはかなり問題になってくるのですが、にもかかわらず不動産広告には載ってこないもので、正直なところ

・買う側が気をつけて自衛するしかない

という感じです。(勘弁してよって感じではありますが・・・)

 

購入側がペット問題で自衛するには?

実際にどうやって自衛するか・・・という話ですが、アレルギーがある場合などは心身の健康に甚大な影響があるので、当然最初のふるい分けで間取りや立地より優先でNGにすべき内容です。(なのに広告にペットの扱いについては載っていない・・・)

 

そのため、不動産屋への問い合わせの際にはまず最初に

1.このマンションではペットの飼育は厳密に禁止されていて、そのとおり運用されているのか

2.この部屋の居住者(売主)のペットの飼育状況はどうなのか

といったことを確認しておく必要があるかと思います。

 

とはいえ、これもまた中古マンション仲介の場合、不動産会社は

「規約上はこうなっている」

「前の住人(売主)はこうだと言っていた」

「隠れて飼育している住民がいるかどうか、それに対して管理組合がどう対応しているかは不明」

「不安であればやめておいたほうがいい(仲介業者はそういう問題の責任は取れないですから!)」

みたいな対応になります(というか、なりました)

 

アレルギーほどでもないけどペット臭を避けたいタイプ(自分もこのカテゴリです)はこのあたりで、条件やリスク、価格とすり合わせて妥協点を探す感じですかね。

 

 

いやー、正直、気にする人には厳しい現状だと思います。

まぁ騒音問題と同じで、生活上のマナーではあるのですが、同時に生き物の命の問題でもあるので、なかなかスパッと解決が難しいところ。中古のマンションであれば「すでに長らく住んでいる他の住民」という存在がありますからね(仮に彼らが容認していれば、後から入る住民である自分が断固拒否するマンになるのは現実的に難しい)。

 

というわけで、気になるけどマンションに住みたい人の最低限の妥協点としては、

・自分が入居する室に関する情報は確認のうえ、前居住者の言葉を信じる(か信じないかを自分で判断する)

・内見時に自分の嗅覚をフル稼動させてチェックする

・他室の居住者に関してはあきらめるか、入居後に何らかの対応をとる

という感じかなぁと思います。

 

オゾン発生装置なるものがあるとは・・・

ちょっと別のものを調べていたときに偶然見つけたのですが・・・。

こんなものが世の中にあるなんて知らなかったのですが、家庭用のオゾン発生装置というものがあるようです。

 

ずっと業務用のゴツいやつしか存在しなくて、個人が買えるような価格帯のものでは存在しないと思い込んでおり、調べることすらしませんでした。

世の中、本当に知らないことが多すぎる・・・(しかし色んな人にペット臭の話をしたけど誰もオゾン発生器の話はしてなかったので、知らない人がほとんどなんでしょう)

 

とりあえず、これでペット臭への対策が(さほどのコストをかけることなく)できるかもしれないので、今後、仮にペット臭マンションを買うことになって藁をも掴むような状態になったら買ってみる予定・・・