
先日、トイレットペーパーの2倍巻き、3倍巻きの重量を比較してみました。
結論としては2倍巻きまではほぼ同じ、3倍巻きだと結構繊維が減るんだね~(単位面積あたりの重量が軽くなる)、ということがわかりました。
あくまで今回重量をはかった製品に限っての話ですが・・・。
そのときに「2倍巻き3倍巻きは1枚あたりが薄くなっている、つまり繊維が潰れているのでは?」みたいな疑問を抱いたので、今回はそれを見てみます。
といっても、厚みが1mmにも満たず、しかも繊維質の物体の厚みを計測する方法を自分は知りませんし、仮に潰して計測する方法や道具があったとしても、計測時の(潰した状態の)厚みと、繊維が(空気を含んで)膨らんで実使用する際の厚みに差があれば、あまり厳密な計測ができてもしかたないかなって気もします。
というわけで、あくまで印象というかイメージの確認を目的として、手持ちの機材でできることとして拡大して繊維がどういう感じになっているのか、というのを見ておきたいと思います。
使用したのは250倍マイクロスコープです。
あくまで手持ちのペーパーのごくごく一部を拡大しただけなので、これがすべて!というものでもなくあくまで参考ですが、何か傾向のようなものがわかるといいかなと。
マイクロスコープで1~3倍巻きの繊維を見て比較・・・
今回確認したのは前回みたのと同様の
1.1倍巻き ウエルシア ウエルフラワー 108mmX60m
2.2倍巻き ネピア ネピネピ 109mmX100m
3.3倍巻き スコッティ(日本製紙) フラワーパック 108mmX150m
の3種になります。
さっそく見ていきます。
最初にウエルシアの1倍巻き、ウエルフラワー。

モジャモジャしててよくわからないですね。
なんか羽毛?のようにも見えます。。。
何しろ比較のベース(基準)となるモノがないし、自身に紙繊維に関する知見もないので、客観性の一切ない、単なる感想になってしまいますが。
撮影しておいて何ですが、あまり意味がないか・・・。まぁいつものことなので、別にいいや。。。
次がネピネピ2倍巻き。

繊維が多く、しっかりしていて、上のウエルフラワーに比べて密度もあるようにみえます。2倍になって高圧縮になったということなのか、繊維が寝てしまっているということなのか・・・果たして???
また、テカリが強いので、繊維表面が滑らかってことなのかもしれません。滑らかだと肌ざわりもよいわけで、、、実使用でも確かにサラッとした感覚はあるんですよね、これ。
最後にスコッティ3倍巻き。

見た目だけでいえばこれが一番キレイな印象を受けますが、隙間も散見され、ネピネピの2倍巻きに比べて3次元的な密度が低いようにも感じます。
また、一つ一つの繊維が薄いのか、透過して向こうが見える場所が多いような印象。
重量が軽いのはこのあたりが理由で、繊維の少なさがこの画像にあらわれているのかな?って感じがします。
1倍巻きから3倍巻きまでを比較しての感想、というか印象?
当然「薄い素材でしっかりしたモノを作る」方が技術が必要でしょうから、3倍巻きみたいな高密度なモノはコストもかかっているのではないかと思われます。
高密度化してカサが減ったことで包装紙や芯の数量、運搬コストなどが削減できているハズですが、にもかかわらず、1mあたりの販売単価?がさほど変わらないのはこうした技術コストなので、しかたないところかなと。
・・・というわけで、3つ並べてはみたのですが、やはりこれだけを見て肌感覚でどうか、トレペとしての機能がどうか、という評価につなげるのは難しいなと・・・
紙繊維に知見があるとか、造形が深い人が見たら、この違いが肌ざわりにどう影響してくるのか、スパッとわかったりするものなのかな・・・??
エンボスの違いと、トイレットペーパーの表裏
そのほか、目視でわかる違いとして2倍巻き、3倍巻きはそれぞれ表面にエンボス(意図的な凸凹)が打たれています。
各社のサイトを見ると、製造時の巻き数増についての技術的な工夫はPRされていますが、様々な工夫をこらしても
・多く巻くとどうしても「ペタッとしてしまう」(繊維が寝るか、潰れるかする)
・ペタッとすると、どうしてもトレペとしての機能が落ちる
という点は認識しており、その対策としてエンボスを入れているのだと思います。
(メーカーのいう「維持」や「同等」は、利用者側から見ると劣化であることが多い・・・)
店頭でまじまじ見ればわかるのですが、ついでなので今回の3製品のエンボスを並べてみます。
普通にスマホのカメラで、ほぼ同距離から撮影しています。

1倍巻きは薄めのエンボスが全面に配置
2倍巻きは形状や深度にムラのあるエンボスが同心円を描くように配置(波紋状?)
3倍巻きはクッキリした形状のエンボスが全面に配置
という感じです。
んー、こうしてみると2倍巻きだけ、手前に向かって凸がついています。
何か意図があるのでしょうか。
・・・と思ったら、単に自分が撮影時に表裏を間違えたようです。
調べてみると
・トイレットペーパーの表はエンボスの凹のほうで、巻きの外側
・エンボスの凸面は裏で、巻きの内側
・使用時は表面(凹面)を肌にあてて使用すべし
ということのようです。
ということで、あらためて表面を並べてみます。

上のものと合わせてみると、やはり3倍巻きのエンボスがかなり強くなっている(凸凹が多く、深い)ことがわかります。ほぼ全面エンボスですね。
一方、真ん中の2倍巻きはエンボス多めとはいえ全面ビッチリというわけでもなく、まだ一定間隔で同心円を描くだけの余裕があるようです。(表側は同心円のデザインがよく見えないですが・・・)
芯にロールを巻いていくときに、こうしたエンボスをつけることで繊維と繊維が密着して多く巻ける一方、繊維が潰れて?薄くなったトレペに(擬似的に)厚みをもたせることができる、ということなのだと思います。
なるほど・・・
というわけで、だから何だ?的な話ではあるのですが、、、生活必需品のなかでも最必需品に近いにも関わらず、まずもって日常生活では一切考えることのないトイレットペーパーについて、多少知識というか、認識が得られて良かったな、と。