
去年、近所のスーパーで棚替えがあり、半値八掛け・・・くらいで処分されていたのでついついたくさん買ってしまったホットケーキミックス。
結構作ったつもりなのですが、まだ4箱あるので引き続き作っていきます。
今回はホテルニューオータニのミックス(販売元は永谷園)。
これです。
さっそくつくっていきましょう。
公式レシピが2種類???
お手軽に作れるのがミックスのいいところだよね~と思いながら裏を見ると、なんとこのミックス、材料にバニラアイスやヨーグルトが必要で面倒そう。

ミックスなのにこんなに面倒じゃ、売れないんじゃない?
・・・と思ってたら実はコレ、同ホテルのパティシエによるアレンジレシピ。
下に小さく書かれたのがノーマルレシピで、卵と牛乳だけでお気楽極楽に仕上がります。

ミックスはこうでなくてはね。
とはいえ、2パック入っていてレシピが2種類あれば、せっかくなのでそれぞれ1回づつ作る感じになるでしょう(なるの?)。
どっちのレシピから作るか? 否、両方作って比較する!?
このミックスを使用するのは初めてなので、まずノーマルから作って、その次にパティシエ版を・・・と思ったのですが、たまたまセールでヨーグルトが99円だったので、1回で両方作って比較してみることにしました。

おおまかな製造手順はSHOWA(昭和)のミックスと同様。
作業に慣れてきて追加材料なしでもじゅうぶんかさ高に膨らむので、みりんやメレンゲ作りは省略し、バターだけ追加しています。
そのバターも、鍋に多めのバターを落とし、余熱時の「溶け余り」を材料に流し込む、という簡単な方法をとっています。
これで「薄くバターを塗るにはどれくらいにしたらいいんだろう?」などと余計なことを考えたり、「あれ? バター多すぎじゃね?」などと思って拭き取ったりする無駄がなくなります。
(焼き上がりの表面がスッとしたキレイな感じがいいなら拭いた方が良いかもしれない・・・)
ノーマルレシピはごく普通
こちらは普通にできあがります。
他のミックスで作ったときと同じで、急いで混ぜて、そのままゆっくり焼いていきます・・・
仕上がりはこんな感じで、しっかり膨らんでパンパンな状態になりました。

パティシエのレシピは固めに仕上がる
続いてパティシエのレシピですが、こちらはボソッとした固めに混ぜ上がりました。

こ、これは・・・
気が緩んでかき混ぜ回数増やしてしまったか・・・?? ひょっとして失敗の巻き? と思ったのですが、、、

レシピによると、どうやら固めに仕上がるものらしいです。
考えてみれば牛乳がノーマルの半分以下で、代替としてバニラとヨーグルトが入っているわけで、とろみが少ないのは当たり前ですね。
ただこれ、焼くときに問題があって、フライパンに乗せても自重で自然には広がらないので、うまくやらないとカタチが不定形になります。

牛乳の量はもう少し(レシピよりも)多いほうがいいかもしれません。
見た目はあまり気にしない人なので、試しにこのまま焼いてみたところ、膨張することでそれなりに丸く膨らんできました。

部分的に表面にヒビが入ったり、ところどころ凹凸のあるボコボコした形状になってしまいましたが・・・
メロンパンみたいな感じだと思えば???
2つのレシピで仕上がりを比べる
両方できあがったので2つ並べて、比べてみるとこんな感じです。

左がパティシエのレシピ、右はノーマル(一箇所大きな気泡ができてしまった)
同じくらいの時間焼いたつもりなのですが、水分が少ない分か、パティシエのレシピンのほうがやや焦げ気味になっています。(いつもどおり、自分の好みに従って表面にしっかり焼き色がついてカタくなるくらいまで、よく焼くスタイル)
カットしてみると・・・こうなります。

厚みは似たような感じですね。
一応実測してみます。
まず右側のノーマル版ですが・・・

2枚で7cmなので1枚3.5cm弱くらいです。
続いて左のパティシエ版。

こちらは2枚で8cm弱になり、1枚4cm近くありそうです。
両者を単純に比べると、パティシエ版のほうがややかさ高に仕上がるのかな?という印象です。(目視の印象でもそんな感じ)
もっとも、上で見たとおりパティシエ版は全体的に凸凹気味で、フラットさにはやや欠けるところがあるので、計測する場所によっては数字にそれなりのブレが出るかもしれません。
とはいえ、いずれのレシピであっても、ちゃんと手際よく混ぜて製造することで結構な膨らみが得られる、ということは間違いないようです。
食感の違いはある、確かにあるが・・・
かんじんの味の方はどうかというと、同じミックスを使っているので風味自体はほとんど変わらないのですが・・・多少原材料が異なり、仕上がりも違ってきています。
こうして拡大したものを並べて見ると・・・

断面を見ると、左のパティシエレシピのほうが気泡が大きく、モソッとしています。
実際食べてみると食感もボロッとした感じになり、焼き上がった直後は(ややミッチリ潰れ気味の)ノーマルよりこちらのほうが食べやすい印象でした。
一方、冷たくなってからはボソボソ感が強くなり、イマイチかなぁ、と。
リベイクするときには多めに霧吹きで湿らせた方がよさそうです。
繰り返しになりますが、同じミックスを使っているわけで味はほとんど変わりません。ささやかな抵抗なのか、パティシエ版ではバニラアイスを使ったりヨーグルトを使ったりしていますが、量が少ないためか残念ながら風味に関しては大きな影響は感じられません。(ミックス自体、バニラタイプとあるとおりバニラっぽさはあるのですが、当然ながらバニラなど1gも使えず香料100%でありますれば・・・)
わざわざヨーグルトを買ってきてまでパティシエ版を作りたい、とまではいえないかなぁという感じです(たまたま家にあれば、作ってもいいかもしれない)
ちなみにこのミックス、これまで使ってきたミックスと違ってメープルシロップが添付されているのが良い点で、手元にシロップを常備していない人には結構いいかも?という感じがしました。
また、このミックスはロングセラーのようで、販売元の永谷園では専用のページを用意して、アレンジのレシピなども公開しています。
ノーマルのレシピに飽きが来たら、こういうのを試してみるのもいいかもしれません。
分厚いパンケーキの中央まで火を通す技術がほしい
余談ですが、写真をよく見ると両方とも断面の中央部分に横一線、うっすらと線が入ったような状態になっています。
おそらくですが、厚みがあることで中央まで火(熱)がしっかり届かず、じゅうぶんに膨らむところまで至らなかったのではないかと思います。
1~2mm程度とそんなに幅広ではないので食べていて気になることはありませんが、自分で製造作業をした立場としては気になるところ。
厚みが増すことで、膨らみ(と焼き縮み)の問題のほかに、中央部までの火の通り(と表面の焼き焦げ)の問題もあるんだなぁと認識。
市販のミックスのレシピでは、このへんの話の初回で見たとおり「薄くて小さいパンケーキを複数枚」というのが基本なので、こういう問題は生じないんですよね。無理矢理厚いのを作ろうとするから生じてくる問題で。
分厚いパンケーキを上手に焼いている人たちが、どうやってこうした問題をクリアしているのか、単なる焼き時間の調整(技術の問題)だけなのか、何らかのわかりやすい工夫があるのか、調べて学んでいきたいところ・・・
