
トイレの手洗器用に瞬暖式の自動水栓を購入したところ、単相200V仕様だったため200Vのコンセントを増設しました。
今回はこのコンセント増設の話です。自動水栓はそのうちまた・・・(かなり苦戦している
必要部材と作業概要
コンセントを増設といっても、何もないところにコンセントだけ取り付けても電気は流れません。
というわけで、ブレーカーボックスから200Vの配線を引っ張ってきて、コンセントを取り付けて・・・という作業をします。

購入した部品は200V用の安全ブレーカー、コンセント、2.0VVFケーブルの3点です。
一般的に各家庭とも屋外からの引き込み配線自体は100V/200V共用となっているので、200Vが使いたければ200V用のブレーカーやコンセントを取り付けるだけで済み、何か新たにゴツい機械を買って取り付けなければならないというわけではありません(200V用に配線変更を行う必要はある。後述)。
※一応書いておくと、この作業には資格が必要です
ブレーカーは初めて買ったのですが、200V用は2本の線の両方に遮断機が内蔵されているため、ちょっと高いみたいです(2P2E)。
うちは既設のブレーカーボックスがパナソニックなので、揃えてパナソニックのBS2023という製品を購入しました。高いと言っても千円ちょっと。何十年も使えることを考えるとじゅうぶんリーズナブルです。

最近はスマートブレーカーというハーフサイズのやつ?もあるようですが、うちのは昔ながらの黒いタイプ。
パナソニックのカタログを見るとこのモデルは
発売日:1977年12月01日
とのこと。もうすぐ50歳ですね。おめでとうございます(?)
ちなみにコンシューマ(一般消費者)向けではなく、有資格者だけが使用するためか、取付説明書的なものはありません。
いや、一応「施工説明書」「取扱説明書」と書かれたものが入っているのですが、丁寧にどこをどうやって取り付けるんですよ、的な作業手法の説明はないんです。注意書きみたいなもんですね。

200Vコンセント種類多すぎ問題
うーん、こればっかりはしょうがないのですが、豚の鼻みたいな100Vコンセントと異なり、200Vコンセントは種類が多いです。

なんだこれ?って感じですね。
一般家庭で一番普及しているのが左上の125V15Aですが、これも実物とはちょっとイメージが違います(この図では長短が明確になるようデフォルメされているが、実物を見ると2つの穴はほぼ同サイズに見える)
今回取り付けるのは真ん中の単相200Vですが、15Aだと糸目が2つ並んだ人の顔みたいな感じで、20Aになると目がひとつL型になっています。一般家庭ではあまり見ないです。
唯一、大きめの200Vエアコンのコンセントがこれだったりしますが、実際の製品はこの通りではなく90度曲がった状態になっていたり、、、

どうしてこうなった?と聞いてみたところ・・・

まぁ、正直よくわからないです。
たくさん種類があるということは、それぞれの形状にそれぞれなりの理由があるということなのでしょうから、全部知りたい! となるともはやマニアになるしかありません。
今回うちで使うのは、この単相200V接地型のさらにバリエーションで、差し込んだあとに回転させる抜け防止タイプ。「引掛型」と呼ばれているようです。
これです。

上の表というかイラストにはこの丸い感じのやつがなかったのであれっ?と思ったのですが、一応JIS規格をみてみると・・・該当がありまして、、、A.25ってやつですかね。

200V配線作業のコツ
配線は・・・今回は全く新規の場所だったので、新しく配線を引きました。
ブレーカーボックスの背面の壁に穴っぽいのがあって、配線はそこから壁の中に入って、天井にのぼって、家中に伸びている感じになります。

ここ、すでに先客のケーブルがたくさんあってかなり窮屈ですが、なんとかその端、隙間から通して天井裏を経由して目的の場所(今回の場合はトイレ)の壁裏に落としていきたいな、と。
最初はトイレ側から配線をしようと思ったのですが、このブレーカーボックスの裏スペース(見えない壁の中)から表に出すのが難しく、結局
・針金の方を先にこの裏スペースに通す
・針金の先端にVVFケーブルを括り付ける(テープ)
・針金を引っ張ってVVFケーブルを移動させる
・VVFケーブルがうまく動かない(引っ張れない)ときは落とし物ピックアップツールなどを活用
みたいな感じになりました。

落とし物ピックアップツールはこんなの。

ダイソーで買ったものですが、これ一つで色々役立つのでオススメです。
新築ではなくリフォームの場合、既存のケーブルがあるところにねじ込む感じになるのでけっこう手間だなぁと感じました。(空きスペースが大きければ別だけど)
200Vブレーカー増設作業
さて、次に増設作業をするのですが・・・ウチの場合はブレーカーボックスに取り付け用のブランクスペース(未使用ブロック)があったため、そこに新しいブレーカーを取り付けて終了です。
手順としては
1.漏電ブレーカー(メインブレーカー)をOFFにする
2.取り付け予定地のピンのうち、中性線側のピンを100V側に移す
3.200Vブレーカーを取り付ける(スイッチOFFのまま)
4.漏電ブレーカーをONにする
といった感じ。
(もちろん、それぞれのタイミングでちゃんと意図した状況になっているかテスターで電圧確認)
漏電ブレーカーをOFFにした段階で家中の電気が落ちるので、タイミングを見計らってさっさと作業をします。(特に夏場は冷蔵庫の中身が・・・)
室内側の配線は事前に200Vブレーカーにネジ止めしておきました。
ブレーカーボックスから100Vではなく200Vを取り出す
うちのブレーカーボックスの場合、何もせずにブスッと差し込むだけだと100Vになります。
ブレーカーの土台は中央に銅板(プレート)が3つあり、その上下に安全ブレーカーがいくつも配置される構造になっています。

上の写真のとおり、
上側に並んでるブレーカー=赤と白で100v
下側に並んでるブレーカー=黒と白で100v
となっているわけです。
ここから
・赤100v+黒100v=200V
という状態を作り出します。
物理的な配置について、手前or奥という3次元的な位置でいうと、この白い中性線の銅板が手前にあり、赤と黒の銅板は後ろ側、奥まったところに配置されています。
上の写真の空いたスペースには、黒い銅板から出ている銅のピン(100V)と、白い銅板から出ているピン(0V)の2つが伸びています(写真では、2つのピンはショートしないようにビニールのカバーで覆われている)
このうち、黒い100V側のピンというのは固定されていて(銅板と一体化していて)動きません。

一方、真ん中の中性線にネジ止めされている銅ピンは見ての通り別パーツになっているため、取り外せます。
というわけで、この中性線にネジ止めされているピンを赤いほうの100V銅板に動かしてやります。そうすると、黒いピン100v+赤いピン100v=200vになる、というわけです。(つまり、200v配線では白い中性線は使用しない、ということ)
こんな感じです。

この写真、わかりますかね? 右の写真で、右奥側に最初なかったネジが入ってピンを固定しています。
このとき、銅のピンは一回まるごと取り外して、クルッと180度ひっくり返して固定します。
200Vができて良かったけど問題も・・・
できあがりはこんな感じで、最後にブレーカーをネジで動かないように固定して終わりです。

あとは「切」を「入」にするだけでコンセント側に電力供給がなされ、使用可能になります。
よかったよかった。
ただ、一つ問題が・・・
ケーブルがあまりにモッサモサになってしまったので、このブレーカーボックスのカバーがパチンとうまくハマらなくなってしまいました。
元々ギリギリ状態で収納されてたんでしょう。。。なんとかうまいこと押し込まなくては・・・