ユニットバスの天井裏を観察した話から・・・
色々気になることがあって見ていたところ、24時間換気システム(浴室乾燥機)の汚れが気になる・・・。これどうやって(&どこまで)掃除すればいいんだろう?などと考えていたところ、最早まるっと交換した方が良いのでは?と思い至ったのが前回の話。
話を簡単にまとめると
・換気システムの汚れをなんとかキレイにしたい
けど
・どこまで分解すれば汚れが全部落とせるのか?が不明
・変色したプラスチックをレトロブライトでどこまで復活させることができるのか不明
(壁紙を貼り替えると、壁に取り付けられたリモコンや副呼気口の色の違いが目立つ)
よく考えたら
・設置から25年近く経過しており耐用年数を大幅に超過していて故障リスクも高い
・モーターなどが劣化して動作音が大きくなっている可能性もある(確認困難)
という理由からの交換検討です。
明確な異音や故障は発生していないのですが、壊れてから慌てて(短期間で)商品選定をしても納得のいく製品を選べることはまれなんですよね。(自分にとってどうでもいいこと=製品ジャンルなら、それでもいいかもしれないけど・・・)
このへんは「壊れていないのに冷蔵庫を更新した」ときと似たような考えです。
また、杓子定規に従う必要は無いと思うのですが、メーカーも最近は標準使用期間について、こういう対応を取るようになってきています。
ややうざったい感じはするものの、このあたりの話は以前も書いたとおり、メーカーも大変だよね、という観点から理解はしていく必要はあるのかなと・・・。
ちなみに上で挙げた問題のうち壁紙については、やや黄色というか、アンバーっぽい感じの壁紙にすれば変色も目立たない感じにはできそうなので、仮に交換しないことになった場合はそっちの検討に切り替えます。
換気扇の機械自体はそんなに高くないので買い換えることに
というわけで調べてみたところ、24時間換気システムってそんなに高くないんですね。うちのように3室換気(浴室+洗面所+トイレ)だとサイズが大きくなってそのぶん高いですが、それでも3万円~という感じです。これなら気楽に買い換えることができそう。
24時間換気システムと言っても、実態は家全体の換気をする巨大な換気扇にヒーターなどを組み合わせたものに過ぎないってことでしょうか。
(一部製品ではミストサウナ付きなど高機能なものも存在していて、それらはコストも施工もハードルが高く、今回は検討から除外します・・・)
ミストサウナについてはショールーム巡りのときにちょびっとだけ触れました。
お風呂大好き、サウナ大好きってタイプなら検討の価値はあると思います。
浴室乾燥機(24時間換気システム)の製造メーカーは少ない
というわけで、24時間換気システムの具体的な製品を見ていくと・・・これ、マイナージャンルというか、交換頻度が20年に1回とか30年に1回とかのレベルなので世間の関心がまったくなく、情報が少ないです。
主な取り扱いメーカーは
・高須産業
・MAX
・TOTO
・LIXIL
・リンナイ
・ノーリツ
といったあたり。(ほかに家電系だと三菱やパナソニック)
このうち、ホームセンターやショッピングモールのリフォームコーナーでよく見かけるのが高須産業。聞いたことない会社です。
でもサイトを見る限り、ほぼこのジャンル専業でやっているようで、この業界では有名なのかと(どこのリフォームコーナーにもだいたいこの会社の製品がある)。
MAXは文具のホチキスで有名なあのMAXです。自社開発して他社にも出しているようですが、自分の行くホームセンターでは見かけませんでした。
ネットでは多数販売されており、ラインナップも多い印象です。
TOTOは「三乾王」というダジャレ的なブランドでかなり昔から自社展開しています。以前自分が住んでいたところがコレを採用していました。
一般向けの量販もしているようですが、TOTOはどうしても自社のユニットバス販売がメインで、そのセット販売用としてラインナップしている印象。
おそらくですが、会社の体質からOEMではなく自社開発、自社製造ではないかと思います。(プライドが高い、という面もあるかもしれないけど事業展開するエリアがグローバルなので、ダイキンとなら組めるけど国内ビジネスの高須産業やいつ事業部ごと切り捨てられるかわからない三菱電機とは組めない・・・みたいな?)
LIXILはよくわかりません。ここは住設全面展開ですが・・・なんでもあるけど(欲しいものは)何もない、みたいな感じに・・・。
なんかMAXのOEM、カスタマイズっぽいですね。(口コミ、不具合アナウンスページ等から)
最後の2社はガス機器メインの会社で・・・浴室乾燥機も駆動方式はガスと電気がありますが、「ノーリツだからガス製品」というわけでもないようです。
ノーリツに関しては自社開発ではなく三菱OEMのようです(三菱アプリを使用)。リンナイは調べてませんが「マックスの製品です」とあることから、マックスの浴室乾燥機に自社の給湯器と連動する機能を組み込んで製品として仕上げてるって感じなんですかね。
本来ガス製品売りたいんでしょうけど、建物の構造上ダメだったり、リフォーム案件で配管が難しい、ってパターンもあるからラインナップしている感じなんでしょうか。
こうしてみると、家電系を別とすれば開発製造しているのは実質3社(高須、MAX、TOTO)ってことになりますね。
ちなみにこれら、探すときは24時間換気システムというよりは「浴室乾燥機」という名称で調べた方が見つかりやすいようです。
なにしろ価格コムでも「ヒーター・ストーブ」に分類されてるくらいです。
それくらい「換気」というものが軽視されているというか、儲からないというか、あって当たり前の機能というか・・・まぁセールスコストかけてまで売買するようなものじゃないってことなんでしょうねぇ。
MAX社BS-133HM-CXを購入
とまぁ、そんな感じではありますが、自分の場合は
・浴室にガス管がないので電気タイプ(既存のものも電気タイプ)
・ヒーター機能はほぼ使わないので、そこらは調べない(どうでもいい)
・既設の換気システムがMAXなので同社の後継機をメインに検討
という感じで選定していったところ、上の写真にもある
・BS-133HM-CX
というモデルを選択しました。
選択理由は
・既設モデルの置き換え用としてMAX社公式サイトで推奨されていた
・プラズマクラスター(オゾン)発生モデルでも値段が大して変わらなかった
・たまたま安く手に入った
という感じです。
どうせ取り付けるなら高機能なモデルがいいよね、という判断です。(取付にあたっての自身の手間暇に比べれば、今回の製品価格の高低は誤差の範囲)
細かいことを言うと「冬期モード」という風量を2割減らせる機能がついていたりするので、ファンの音が騒々しいようであればそうした機能も使えるかな? などとイメージしていました。なにぶん、こういうのは取り付けて稼働後に「思っていたより騒々しいから返品交換したい」というのが難しいし、かといって事前にそういう使い心地(稼働心地)を比較検討するのが現実的ではないので、、、
自分はファンが騒々しいのはどうしても避けたいタイプで、何やら過去のモデルより騒音が大きい、というレビューも見かけたので気にかけていました。実際、風量設定が適切じゃないまま販売されたモデルもあるようです(今回買った製品ではない)
https://www.max-ltd.co.jp/support/dry-fan/assets/pdf/jyuyounaoshirase20230417.pdf
ちなみに風量設定はこんな感じ。
ちなみにこれ、最後に-1がついてたりついてなかったりするようですが、マイナーチェンジモデルのようで、両者の違いはよくわかりませんでした。
CXは2017年モデル、CX-1は2022年モデルとちょうど5年経過していることを考えると、型番変更だけって可能性が高そう。部品の保有期間などの規定もあり、製品やその流通管理のために型番を変更するというのはよくある話のようです。
まぁただ、、、自分のところに来た個体はCXなのに2023年製造モデルらしくて、なんだかよくわかりませんけど・・・。
もしかすると今に至るまで引き続きCX型番で製造しつつ、出荷先によってモデル名を変えているとか・・・。つまり安いところはそのまま出して、高く買ってくれるところには「-1」のシールを貼り付けたものを出荷する、的な差別化をしているのかもしれない・・・(憶測)
とりあえずそんなわけで現物が届いたので交換作業をします。
が、その前にやることがあったんだった・・・(続く)