ふれふり!

素隠居してお菓子。リフォームがしたくて住宅を購入。そして興味がないことは無駄なく。

ホットケーキミックスで厚さ4cmのパンケーキを作ってみた・・・が!

今回使ったのはこちらの「よつ葉の北海道バターミルクパンケーキミックス」(名前長っ

 

昨今、お菓子の値上がりも激しく、今ではかっぱえびせんが100円超、ポテチは量が減り、きのこの山やポッキーは200円というレベルです。

 

どうなってるんだ・・・

 

というわけで、、、もないのですが、今後はお菓子も原材料を買ってきて自分で作る割合を増やしていこうかな・・・と。

なにしろ物価が上がっているから賃金を上げなくては、というよくわからない話になっているので(賃金が上がったら物価はもっと上がるのでは?)、他人に働いてもらう(=他人が作ったものを買う)より自分で働く方が効率が良くなるわけです。

 

※もちろん自分の能力を高めることができれば・・・って話ですが

 

 

さて、それはともかく、今回はホットケーキミックスを使って、映え系の人たちが食べているようなカサの高いパンケーキを作ってみたいな、と思ってやってみました。

(実はキッチン整理の際にミックスもどこからか出てきたので、早めに消化したい・・・というのもある)

 

 

事前情報(つくりかたのコツ)

パンケーキ(ホットケーキ)のレシピはあちこちで公開されています。

そのうち、工夫的なものとして挙げられているのが

・みりんを入れると「しっとり」かつ「膨らむ」

・バターを入れると「香ばしく」「柔らかく」なる

という内容で、これらのワザはミックスを使った手抜きレシピでも活用できそうです。

 

ミックスは厚手のパンケーキには向いていないのか?

ただ、見ていて一つ気になったのが

・市販のミックスの説明書では3等分4等分して小さく、薄く仕上げる

という作例が多いのに

・ネットの記事では1つをブ厚く仕上げる

というパターンが多いこと。

 

ミックスの説明は、たとえば今回のやつだとこんな感じ。

パッケージ裏の説明だと1/4?

 

これを見ると、150gのミックスから4枚(1/4づつ)作る想定ってことで、1枚は結構小さく、薄くなってしまいます。

 

ここで問題・・・というか気になるのは、

・ミックスが圧倒的に薄い仕上がりに最適化されているとすれば、それで厚手のものをつくるのは結構難しいのかも?

ということです。

 

試しに作ってみればわかることですが、一応、事前にこぴ君に聞いてみます。

「記事」と「生地」を間違って問い合わせてもスルーしてくれる程度には利口

 

コツというか、違いをよくまとめてくれている感じがします。

 

これをさらにざっくりまとめると

「ミックスはそもそも手軽に作るために買い求められるものなので、製法も失敗しない手軽さを求められる、そうなると結果的に薄くて小さい仕上がりになってしまう」

ということのようです。

 

厚手のパンケーキの製法はつぎのとおりで、だいたい想定通りの内容です。

膨らませ方は、シフォンケーキの作法に似ている

回答前半を見る限りでは「市販のミックスが薄手の生地に最適化されているかどうか?」という点がわからず、ちょっと聞き方が悪かったかな?と思ったのですが、この製法解説では市販のミックスでも厚手のものがつくれるとのことです。(まぁ向いているかどうか?っていう程度問題は不明なままですが・・・)

 

厚手のパンケーキ実作

やってみなはれ!ということで、さっそく製作にかかります。

(今回は上のレシピのうちBPは使用せず、牛乳がなかったのでかわりに水を使いました。)

メレンゲのほうはシャリシャリに冷やしておく

卵白のほうは冷「凍」庫に30分くらい入れて外周が凍るくらいにキンキンに冷やしておきました。外に出して混ぜているうちに温度はあがってくるので・・・

 

メレンゲはこのようにハンドミキサーの強で混ぜまくってつくります。

砂糖もレモンも入れなかった

今回は手抜きなので、砂糖もレモンも入れませんでした。

 

※上のこぴ君レシピにはありませんが、両者を入れるとメレンゲ強くなります。

以前少し紹介したレシピ本参照

2020free.com

 

ミキサーの先に付着したメレンゲは、捨てメレンゲとして使います。

指先ではじき出して卵黄側に混ぜ込む

捨てメレンゲというのは、メレンゲ本体が混ざりやすいように、先に卵黄側に混ぜ込んでおく「メレンゲの一部」です。先遣隊みたいなもんですかね・・・

この先遣隊、全体の1/4~1/3程度を使うことが多いようですが、もったいない(し、洗うときにゴミが減る)のでこのようにできるだけ利用します。

 

混ぜるぜー混ぜるぜー

上のような作業のあとに、両者をまぜて一つにしていきます。

1/5くらいを捨てメレンゲにする

この混ぜ方が非常に難しいというか、製作のキモで、

・メレンゲ(内包する空気)が潰れないように

・温度が変化しないように

・両者がよく混ざるように

という、相反する内容を

・短時間で素早く

こなす必要があります。

(というか、上の目的を達成するために短時間で素早く混ぜる必要がある)

 

コレは自分の感覚ですが、これらの中で最も重要なのはおそらくメレンゲを潰さないようにすることで、多少混ざらない部分があってもしかたなし、かな?と。

(時間をかけるとどんどんメレンゲが潰れて弱くなってしまうのでとにかく素早く行うことが超大事)

 

こういう優先順位的なことがあまり書いてないんですよね。全部大事、みたいな。

そりゃプロとか上手い人はそうなんでしょう・・・目指すところはそうなんでしょう・・・と思うのですが・・・。

 

まぁとにかくそんな感じで、

・ヘラを奥から手前に大きく動かして全体を混ぜる

・ボウルを60度くらい回す

という作業を繰り返し手早く行い、

・メレンゲが大きくカタマリで残ってしまったところ

・メレンゲがほとんど混ざらなかったところ

を局所的に少しだけカシャカシャと(ホイッパーで素早く)周囲に混ぜこむ、みたいなことをして仕上げます。

 

深さのあるフライパンで焼く

これ、まったくの準備不足だったのですが、うちにあるフライパンで150gのミックスに適したサイズのものがありませんでした。

なので、やや小さいながらも深さのあるフライパンを使用。

深さのあるフライパン(14cmでテフロン加工)

深さは4cmくらいですかね。

結局このフライパンの深さが、できあがりのパンケーキの厚みになりました。

 

失敗だったのは、フタをして加熱しているときに高さが足りずに液がフタに付着してしまったこと。

膨らんでフタにベタッと付着してしまった・・・

これはひっくり返すときに面倒だ、ってのもあるのですが、それよりも自然な膨らみを阻害してしまうというデメリットのほうが気になりました。

 

できあがりがイマイチになったとき、その原因を探る際にはこうした無駄な「原因候補」があると面倒なんです・・・

 

さて、ひっくり返すとこんな感じです。

テフロンに油まで敷いたので型ばなれは非常によかった

ひっくり返すときの手順は

・具材を横からヘラを入れて浮かせる

・横にスライドさせるような感じでフタに一度乗せる

・そこにフライパンをかぶせるように乗せる

・フライパンとフタを一緒にしたまま、ひっくりかえして火に戻す

みたいな感じです。(両腕を使うので写真ナシ)

 

 

出来上がったパンケーキは極厚4cm

できあがりはこんな感じで、4cmの厚みのパンケーキができあがりました。

直径14cmx厚み4cmのパンケーキが1つ

直径14cmってのはどうなんですかね。自分としては1回で食べるのには多すぎ、2回に分けて食べるには少なすぎって感じですが・・・

 

映え系写真で見ると、こういうのを何段にも積み重ねたのち、上からホイップクリームなどをゴテゴテと盛っていく、みたいなのがイメージされるのですが、あぁいうの作ろうと思うと、段数ぶんこれを作ることになるわけです。

ミックス150gでこの厚みは1枚しかとれないので、3枚作ろうと思ったら450g必要になります。

作るのはいいんですが、カロリーがすごそう・・・ゴクリんコ

 

パッケージ裏面で確認してみますと・・・

左の原材料名によると、BPは含まれている・・・

100gで363kcalなので、450gだと4.5倍の1634kcalになります。

よく聞く別腹論ですが、これでも別腹だと主張できるのか!?w

 

ちなみにこのカロリー、自分で用意する卵とかみりん、バターの分は含まれてないんだろうなぁと想定されますので、それらを加えると2000kcalは軽く超え、そこにホイップクリームなどが加われば・・・(無言

 

厚みはあるがふわふわ感は今ひとつ

さて、実食してみます・・・

美味しくいただく

オーソドックスにバターとメープルシロップだけで、コーヒーをお供にいただきました。

 

味は・・・悪くないです。そりゃね、ミックスだしね。

 

ただ、触感については、正直イマイチでした。もっと柔らかくなるかと思っていたのですが、思ったよりミッチリした生地で、カタくて重い感じ。

 

下の断面写真、中央部がミッチリというより完全に空気のない状態になって液体がそのまま固まったかのよう。火の通りが足りなかったのか・・・

矢印のところが固体のようにミッチミチ

このせいか、風味自体は悪くなかったのですが、触感としてはイマイチなんですよね。

味覚の過半は触感で決まるという話もあるくらいなのでこれかなり大事です・・・

 

もちろん、「こういう触感のケーキを作りたかった」のならまったく問題ナシなのですが、これだけ手間をかけて目的とイマイチ合わないものを

 

さて、何が悪かったのか・・・

 

反省点というか次回への引き継ぎ事項

まだミックスの残りがあるので、次回以降の製作において改善すべき点をメモっておきます。

 

1.ミックス側を混ぜすぎた?

 ミックス+卵黄側を混ぜすぎた可能性があります。あとでメレンゲ混ぜるから多少強めでもいいかな~と思って強めに(長めに)混ぜてしまったのですが、それでグルテンがネチャってしまった可能性があります。

 次回はもう少しさっくり混ぜます。

 

2.メレンゲが弱かった?

上でも書いたとおりレモンや砂糖を入れなかったため、メレンゲが弱かった可能性があります。

ミックス側へのみりん投入をやめて、メレンゲ側に砂糖を入れるといいのかな?(もともとみりんは砂糖の代替的な役割がある・・・)

また、混ぜる回数もやや多かったかもしれません・・・。

 

3.火力が強すぎて火の通りが表面に寄りすぎた?

本当はもう少し火にかけたかったのですが、表面の焼けが強くなっていたので途中で引き上げました。

もちろん弱火で時間をかけて焼いたつもりだったのですが、、、

うちのコンロではこれ以上火力を弱く設定できないので、物理的に火から離すなどの策をとった方が良かったのかもしれません。(今回、温度は計測しなかった)

 

4.フライパンはもう少し大きなものにすべし?

ミックス150g+卵60g+水100g+バター10gに空気を含ませるワケで、焼く前の記事は400g(cm2?)くらいあるんですかね。

フライパンの体積は7x7x3.14x4=615なので、一見じゅうぶんそうですが焼いて膨らむと足りないということか・・・直径は15cmでもだいぶ違うので、次回はそれくらいで試してみたい所存・・・