ふれふり!

素隠居してお菓子。リフォームがしたくて住宅を購入。そして興味がないことは無駄なく。

はじめての鬼目ナット(パチモンM4の内寸などを計測しつつ取り付けてみた・・・)

これが鬼目ナット

リフォームの過程で、「鬼目ナット」というのを使うことになりました。

 

※鬼目ナットはムラコシ精工の商標で、このように直販もされています。

murakoshishop.com

 

これは本来、金属やプラスチックみたいにネジ&ナットの組み合わせ固定が使えない木材に、あらかじめナット部分(受け側)を埋め込んで、ネジ止めができるようにするための金具です。

 

もちろん木材でも穴が貫通できるなら背面にナットを置き、ネジを使って組み立てる(締め付ける)ことは可能です。ですが、木材は強度が低く、厚みのある状態で使うことが多いため、そうした組み方ができないものも多いので、これが開発されたようです。

 

具体的な例としては、木製の家具を作るときに鬼目ナットを使うことで、分解/再組み立てができるようになる、といった感じ。

 

今回は壁の一部を取り外し可能とするため、壁内に木材を固定し、そこに鬼目ナットを埋め込みます。(あまり一般的なことではない・・・けどDIYは自由なので・・・)

 

はじめて使う部品だということもあり、ムラコシの純正品ではなく、Amazonでパチモンのセット品を買ってみました。(なお、マイナーな部品なので近所のホームセンターではほぼ扱いがない)

 

買ったのはこれです。

 

これは230個色々セット。種類はツバありのDタイプM4~M10各種セットという感じで1個単価は6円くらいと、たぶん単価が一番安い。

 

レビューをパラパラと見た限りでは評価のほうは玉石混淆で迷ったのですが、ムラコシ純正品でも必ずしも満足度が高いわけでもないようなので、とりあえず、と。

 

外径や内寸がわからない

ところで、いざ使おうと思ったら困ったことがおきました。大事な寸法がわからないのです。

 

内径はわかります。M4とか書いてありますから、それが内径です。

外寸も*8だの*10だの書いてあるのでわかります。

 

ただ、パッケージを見ても(といってもケースに貼ってあるシールだけですが・・・)上のAmazonの販売ページを見ても「外径」や「内寸(内訳)」はわかりません。

 

これがわからないと非常に使いづらい。

 

というわけで、とりあえずM4*8とm4*10だけですが調べてみたのがこの数字。

 

M4*8 外径5mm弱 内寸8mm(ネジ無し部3mm+ネジ部5mm)

M4*10 外径5mm弱 内寸10mm(ネジ無し部4mm+ネジ部6mm)

 

いつもの安物100均ノギスでの計測です。

外径は5mm弱かな???

外径っていうのは写真の通り、ツバやツメを除いた真ん中の筒の部分の外側のことです。

このサイズに応じて下穴の直径をどうするか決めなきゃいけないので、この寸法ってのは結構大事なんですが・・・情報がありませんでした。

実測して5mmとわかったので、下穴も5mmかなと。(やや大きめに開けるのが一般的?)

 

つづいて、鬼目ナットの中にノギスの「深さを測る棒」を突っ込んで「ねじ切りのない部分の深さ」をはかります。

こんな感じ。

全長8mmはネジのない部分の奥行きが3mmだった

全長10mmのほうはネジのない部分の奥行きが4mm

 

内側は全ネジになっておらず、ねじ切りのある部分とねじ切りされていない部分があるのですが、実際に使い始めたとき、ネジをねじ切りのある部分まで差し込めないとまったく固定できないので、この両者のサイズも非常に重要です。

(ねじ込みタイプの鬼目ナットの場合、取り付けのときに六角で締めるので、構造上どうしてもねじ切りのない部分が必要になる)

 

ネジ切りのない部分、またはネジ切りのある部分のどちらかのサイズが統一されているのかと思ったのですが、そうではないようです。奥行きが2mm増えたらおのおの1mm増える、みたいになっています。

こういうのを見ると、設計にあたっての考え方というか基準みたいなのがないのかな?って感じがしますね。(相対値でやるんだ、っていうのが考え方なのかもしれないけど、ネジとかの部品でそれは使いづらい・・・)

 

さて、上の2つの使い分けを考えると、

・使う予定のネジが長く、奥まで差し込める場合は10mmの鬼目ナットでも大丈夫

だけど、

・使うネジが短い場合はネジ無し部が1mm短い8mmの鬼目ナットを使った方がいいのかな? 

って感じになります。

実際、今回はそれを理由に8mmのほうを使いました。

 

なお外径は4.8mmかも?4.9mmかも?って感じですが、うちの100均ノギスではこれ以の精度は無理で、なんともいえないです。

 

はじめての鬼目ナットM4x8mmの取り付け作業

取り付け自体は普通にできました。

やり方はググると色々出てくるので適当に参考にしつつ。

 

(上と重複しますが)まず最初に、使う鬼目ナットの選定。

今回、他に挟み込むもの(石膏ボード)が12mmほどあるので、8mmの鬼目ナットを使えば12+3=15mm、10mmの鬼目ナットを使えば12+4=16mmという計算になり、少なくとも20mm以上の長さのネジは必要だな、という結論に。

手持ちのネジを漁ってみるとちょうど20mmの低頭ネジがあったのでそれを使うことにしました。

だた、その組み合わせで10mmの鬼目ナットを選定した場合、ねじ込める深さが4mmと心許ないので、今回は1mmでも長くねじ込めるよう8mmの鬼目ナットを使います。(ほかにもワッシャーなどを挟み込めば、そのぶんねじ込める深さは少なくなる)

 

取付は位置を決めて、最初に大きめの下穴をつくります。

ツバありで埋め込みたいので適当なざくり加工もした(6.5mmドリルの先っぽだけ)

2X4材(SPF材)なので柔らかく、5.0mmでもいけるかと思っていたのですが、なんかうまくネジの部分が入っていかず、結局5.5mmのドリルで穴をあけたうえに6.5mmのドリルでざぐりを深めに入れ、そのざぐったところからねじ込んでいく感じになりました。

鉄工用しかなかったドリルビット・・・

 

あとで(次回)見るとおり、このように木材にねじ込まれる筒の部分、厚みが0.5mmしかありません。非常に薄く、いくら金属とはいえこの薄さで木材をゴリゴリ削って入っていけるかというと、非常に不安・・・潰れるか、そこまでいかなくても木材に負けて歪む可能性がありそうだなぁ・・・というわけで5.5mmの穴になってしまいました。

木材にねじ込まれる側は頼りない・・・

5.0mmなら要らないかなと思っていたのですが、下穴を5.5mmにしてしまったのでボンドを併用します。

穴ではなくネジ側にボンドを垂らして、軽くグルッと拭き取ってからねじ込み。さらにはみ出たボンドを拭き取り、という手順。

ボンドがベロッとかなり多量に出てしまって拭くのに苦労した

 

レビューでは破損の報告などもみられましたが、今回の使用では特に問題なく取付を終えることができました。

周囲の処理がキタナイけど壁の中なので・・・