前回、製菓用の発酵バターのまとめ買いの話を起点に、昨今の品不足、値上げの影響を受け流通で何が起きているのか、みたいなことを考えてみました。(ショッキングな事件が起きるという話ではなく、徐々にこういう変化があるのでは?という話)2020free.com
あくまで個人の推測なので、あっているかどうかわかりませんが、まぁ、あっていても間違っていても世の中には何の影響もないと思うので問題ないでしょう。
ついでなので今回はそういう業務用流通ではなく、一般の家庭向けとして流通しているバターの話もメモ的に書いておきます。
店頭での製菓用バター(家庭向け)の流通状況は厳しい感じ
実は今回、製菓用バターの通販での購入前に
・バターも高くなったし、割高でも店頭で1個だけ買って様子をみようかな
などと思って、実店舗も回っています(もちろん他の用事のついで、ですが・・・)。
が、在庫がなくて発酵バターは入手できませんでした・・・
見ての通り、特に発酵バターが売り切ればかりです(よつ葉はこの時期、別の理由で回収&販売停止中)。
もともと発酵バターは生産が少ないのかもしれませんが、それにしても、まわった家庭向けの「製菓用バターを扱っている店」の全部がこんな感じというのはねぇ・・・
このあたりの店って普通に暮らしていても自然に目に入るので、一般消費者(製菓が趣味の人)だけではなく小規模小売店の人(いわゆる「業者」)も入手に動いているのかもしれないなぁと思っています。
時期的なものでは? たまたまでしょ? という話もあるかもしれませんが、類似する店を4店舗ほど回って、冷凍の発酵バターは全滅でした。(うち3店舗は棚が空、1店舗は発酵バターそのものを扱っていないようで棚がなかった)
上の写真のようにどこも数量制限がかけられているのでゴソッと全部掴んで購入されてしまうことはないのでしょうが、元の数量自体が多くないため、あまり効果があるとは思えないんですよね。
(前回書いたとおり、原材料の入荷が途絶えることは彼らにとっては死活問題なので、消費者向けの割高な単価だろうが多少手間がかかろうが、入手する価値はある)
家庭向けの有塩バターは在庫に不安を感じないけど値上がりはしている
一方、ご家庭用の(食卓で使う)有塩バターについては、製菓等の原材料としては使われることが少なく、また、家庭ではバターの代替となるものが多数ある(スプレッド類、マーガリンなど)ためか、製菓材料店だけでなく、一般のスーパーも含めて在庫多数で品切れの気配は感じません。
家庭で製菓用として使われることの多い無塩バターもたくさんありました。(なお、発酵バターは家庭用としては一般的ではないのでスーパーでは取り扱い自体ほぼゼロ)
数年前、いっときはスーパーの家庭用バターコーナーでも一家族1個といった数量制限が目に付きましたが、今ではそれを目にすることはまれです。
一般家庭でバターを買う頻度ってそう多くはないうえ、前述の通り代替品が多数あるので、業務用とは扱いがまるで違うんだろうなぁというのが自分の受け止め方です。(例えば賞味期限が短いものは1/3ルールで売れないとか、消費が遅いので客が忌避するといったこと)
あとは、卵と同じで特売とかセールをまったく見かけなくなりましたね。
長らくこういう黄色い200gのパン用(家庭用?)バターは199円セールの時にまとめて買って冷凍しておくというスタイルだったのですが、もう5年以上そんな値段は見たことがありません。(当時は、通常価格が税込み400円前後だった気がする。で、199円は税抜きの客寄せ用価格・・・)
自分の周囲の話になってしまいますが、2025年現在まれに見かけるバターのセール品は200gで税抜き398円とかで、それもよく見ると賞味期限が短めのものだったりします。(2~3ヶ月とか・・・)
ちなみに今回、パンに塗るバターも切れていたので上の写真にある有塩カルピスバターを普通に購入したのですが、賞味期限もじゅうぶんに長いものでした。
買い物も、探す努力をしていく必要がある時代・・・
探してみると業務用製品のネット販売店であっても賞味期限を明記して販売しているショップもあるんですよね~。買う前に気付けなかった・・・。
それを見る限りは、メーカーの出荷時点の賞味期限を短く設定している(以前より短くしている)ということはなさそう。
賞味期限が1年あるモノも目に付きました。
次回はそういうところできちんと日付を確認してから買おうかな・・・