家探しの話の続き。
前回はキッチンにあるベースライトのカバーを取り外して掃除したところまではよかったものの、本体側の仕様と実際に取り付けられていた(動いていた)ランプの仕様とが不整合(メーカーでは動かない×とされている)になっており、何を信じたらいいのかわからず「困ったな~」という状態で終わりました。
LED時代にいまさら新たに今ついているのと同じ蛍光灯のランプを探して買うのもねぇ・・・あれってプリンタ業界のインクカートリッジ商法じゃないけど、結構イイ値段するんですよね、、、と。
それにしても、本体の表示と実際の使用できる製品が違うコトってあるんだろうか??? やっぱりなんかおかしくね? 何がが間違ってるのでは? などと思って悶々としていました。
安定器を確認すると、やっぱりFLタイプっぽい・・・
そんななか、本体をよく見ていくと
・使用されている安定器のシールに「FL用」と明記されている
のを発見しました。
・・・ということは、おそらくですがやっぱり本体は
・インバーター方式で(Hf管ではなく)FL管を使用するタイプ
であろう、、、という判断ができそう。
理由は
・既設のランプが動こうが動くまいが
・製品メーカーのアナウンスが正しかろうが腰の引けた逃げ対応だろうが
・部品の表示シールは絶対で、正しいはず
というものです。
モノを製造する側というのは情報や知識があって(なくても調べて)行動するというのが前提です。(でなければモノをつくるなんてできない)
なので、そのための部品は絶対に正確であるはず。この安定器の表示より信じられるものはありません。
半導体式=インバーター式のランプ適合はやはりよくわからない
寄り道になりますが、最初にこの照明器具がインバータ式だとわかったときに思ったのは「え? そもそもインバータータイプってFL/FLR以前に、まったくの専用品じゃないの? 店頭で見たときは「Hf」って書いてあるヤツだったような?」ということ。
調べてみると同じインバーターでもHfタイプは比較的新しくて、
・昔はインバータ式の本体であっても、既存のランプをそのまま使う、というスタイルが標準だった
ようです。昔っていつだよ?って感じですが・・・
(逆にいうと「インバータ式の本体で使うためだけの専用FLランプ」というのは存在しない、ということだと思う)
ベースライトHA4000は「FL管を使用するインバータ式」
結果、うちのベースライト「HA4000」はこのカテゴリであろう、ということになります。
繰り返しになりますが、あれこれ確認してきても
・なぜ注記も何もなく純粋に×になっているMX36タイプが、うちのHA4000で何事もなく動いているのか?
は極めて謎のままです・・・
実は技術的には動くものなんだけどメーカーが責任逃れのために×にしてるんですかね。(TDKのリコール問題のようなことを思い出してみると、そうしたリスク回避の対応はじゅうぶん有り得る)
実際に手持ちのFL蛍光灯を取り付けてみたら・・・動いた
というわけで、大丈夫そうじゃね?という確信が持てたので実際に
パナソニック インバータ(半導体)式ベースライト「HA4000」(本体)
に
パナソニック スタータ型蛍光灯「リアルクスFL40S・N-EDL」(ランプ)
を取り付けてみたところ・・・
無事に点灯!!
しました。
おかしな挙動もなく、今後も使い続けることができそうです。
なんか暗い! 乳白色のアクリルパネルを透明なものに交換したい!
しかし、交換してはみたものの、なんか思ってたよりずっと暗いんですよねぇ。新品に交換したのに前より暗くなった・・・どういうことだろう・・・
と思ったら、どうやら高演色モデルはそもそも暗いらしいです。
2つの蛍光管の情報を確認すると、、、
右から4つめの全光束欄ですが・・・見ると、lm値(いわゆる明るさ)が2710->2250と、元々付いていたフルホワイトより2割くらい低くなっています。
おまけに、前回見たとおり仮に(xになっていたとはいえ)過電流みたいなことが生じて、フルホワイトが通常使用より明るくなっていたのだとすれば、明るさの差がさらに開くという可能性もあります。(寿命を縮めて明るさを得ていた、といえる)
なんにしても、せっかく高演色の蛍光管を利用しているのに、もとから暗い上にアクリルパネルで光が遮られてしまってさらに暗くなっている、という状況は惜しい気がします。(ちなみに以前の家ではシェードを取り外して蛍光管むき出しで使用していた)
できれば透明なアクリルパネルを取り付けたいところですが・・・大きなサイズのアクリルパネルってホームセンターでもあまりないんですよね。通販で専門店にお願いするしかないか・・・
HA4000のアクリルパネルは長さ1230mm弱x幅125mm
というわけで、すぐにどうこうというのはないのですが、将来的に透明パネルに交換するときのためにサイズを測っておきます。
長い方が・・・1228mmくらい? 1230mmとしておきます。
長尺方向
続いて短い方、幅のほうですが、、、
こちらはちょうど1/10の122mmくらいのようです。
大きすぎた場合のカットは簡単なので、注文するときは1230mmx125mmくらいでの発注でしょうか。(なお、厚みは1.5mm)
蛍光灯の点灯方式の混乱とメーカーの責任逃れを煮詰めるとユーザーが迷惑する
それにしても、蛍光灯の点灯方式の3種別、極めて紛らわしく、危険な感じがします。
というのも、
・互換性がないと言いつつ、同じ形状の差し込み口で、ランプが差し込めてしまう
という状態になっているからです。
言い方を変えると
・同じ形状の差し込み口で、ランプの形状も同じなので違和感なくスッと入る
・にもかかわらず、メーカーとしては互換性がないと説明している
・にもかかわらず、実際は(うちの例だと何事もなく、違和感もなく)使えてしまう
という状態だということです。
点灯しないとか激しいちらつきがあるなど、まったく使い物にならなければ気付くのでしょうが、普通に点灯してしまっては一般の利用者ではなかなか気付きません。
まったく意味がわかりません。どういうこと?って感じです。
じゃあメーカーはどうすればいいの?という話ですが、互換性がないなら差し込めないようにすべきだし、同じ差し込み口なら互換性を持たせるべきでしょう。
どうしてこんな風にしてしまったんだろう・・・?
※差し込んだら動いてしまうけど安全性が保証できないとか、寿命が短くなるといった弊害があるのであれば「×」にするだけでなく、その旨説明しておく、という対応をすべきでは?という気がする(せめてもの妥協点として
互換性なく好き放題つくってきた蛍光管、もはや滅ぶべし
というわけで、今回のウチの問題はなんとか片付いたのですが・・・
ランプの互換性がない(と言っているけど実際は使える)問題には正直ウンザリです。なぜわざわざ一般家電の消耗品の種類について、解説記事みたいなのがあちこちで掲載されているのか・・・
どんな事情があるにしろ、使う方が混乱するような規格(同一形状で差し込めるが電気的な互換がなく、火災や低寿命等のリスクを使う側に押しつける)を小売商品として売っていくというのは無理があります。
こういうのをみると蛍光灯が滅んでいくのは(水銀云々とは別に)必然だし、むしろ早く滅ぶべきだったといえるのかも。
実はLED照明には熱効率とか色味とか制御部の劣化とか色々問題があって、正直いって良いイメージを持っていませんでした。そのため、蛍光灯ランプが生産終了するのなら、今のうちに購入してストックしておこうかと思っていたくらいです。
しかし、技術革新もあってLEDのそうした問題もだいぶ改善しているらしいとの話だし、もはや逆行する(蛍光管に戻る)ことはないだろうから、自分も今回のランプが劣化したときにはポジティブな姿勢でLED化に取り組みたいと思います。
・・・しかし、埋め込みのベースライト、天井に穴あけて取り付けられているだけに交換も結構面倒そう。
今回新しくした蛍光灯の定格寿命が1万時間とのことで、、、1日の使用時間を1時間くらいに抑えていけば30年くらい使えるって計算になるから、寿命が尽きる頃には自分の寿命も尽きてそう!
ということは、もはや生涯交換不要! ともいえる。
よし、その考えでいこう!