家探しの話の続き。
今回次回とキッチンの蛍光灯の話。
前の住人からそのまま引き継いだキッチン。
その天井についている長細いメイン照明(ベースライトと呼ばれるもの)を掃除し、ランプ(蛍光管のこと、以下ランプと称します)を交換したという内容です。
キッチン蛍光灯の特殊性
ベースライトは天井に埋め込まれているため、家電量販店で見かける丸いシーリングライト(寝室などの居室で使うやつ)と異なり、手で簡単にガチャポン的なまるごと交換ができません。
賃貸時も似たような感じのベースライトだったのですが、このときは天井に固定されていただけで壁の中に埋め込まれてはいませんでした。(ただしネジで固定されていたのでガチャポンはできなかった)
今回はズボッと埋め込まれて、冒頭写真のように天井がツライチに近い状態になっています。
埋め込みタイプの汚れがつきづらいというメリット
これ、どうやってメンテするの?という話ですが、実はカバーは落ちないようバネで固定されているだけなので、端を持って下に引っ張ると本体から離れます。
その状態でランプ交換はできるわけですが、ここでバネそのものを外すとカバーを完全に取り外すことができます。これは分解して、お風呂場で洗います。(バネは錆びないよう、水洗いしない)
本体側については
・金属製の四角いボックスに配線等が固定され、まるごと天井に埋め込まれている
という形態になっているため、今回はそのままにしました。
洗う必要を感じなかったためです。
上で引用した賃貸時代のベースライトは天井から1~2cm離れた状態で設置されていたため、天井との隙間に油脂とホコリが堆積しかなりキタナイ状態でしたが、この埋め込みベースライトの場合は
・下からの油脂はカバーで保護され、上は壁の中にめり込んでいる
ため、本体側に洗うべきところがありません。
そういう点からすると、
・設置工事は面倒でも埋め込み型のベースライトというのはメンテが楽でイイ
といえそうです。(壊れたら面倒だけど・・・)
ただし、そうはいっても場所がキッチンだけにカバーには油脂がついており、風呂場に持っていって洗ったところかなり汚れが出ました。
乳白色のアクリル板についてはヒドい汚れは目立ちませんでしたが、うっすらとでも汚れがあると光量が落ちるので、洗ってスッキリしたという気分的な問題だけでなく、光量アップの実益もあったと思います。
手持ちランプが使えるかどうか、確認に手間取る
新しいランプは手持ちのリアルクスFL40S・N-EDLを使います。高演色のAAAタイプで、キッチンは食べ物を扱うため、できるだけ発色よく見えるように以前からコレを使っています。(見た目もあるけど、食材の腐敗や劣化の具合を生物的な勘で把握するためには色味が正しいことも必要)
いっそLED照明に交換してもいいのですが、手元のランプを使い切ってからにしようと考えています。
そしてこれが最後の手持ちランプになるので、劣化して使えなくなったらいよいよLEDタイプに交換することになりそうです(40Wランプ自体の生産が終わる)
掃除も終わったのでさっそく取り替えるか・・・と思ったのですが、、、このベースライトでこのランプを取り付けて使えるのかどうか、かなり悩むハメになりました。
というのも、既に取り付けてあるランプと上記リアルクスの型番がだいぶ違うからです。
既存のものはFLR40Sでラピッドスタート型と呼ばれるもの、リアルクスはFL40Sタイプでスタータ型・・・Rが入るか入らないかだけの違いですが、一般論としてタイプ違いは取り付けできない、ということになっているのです。
カタログや仕様に適応可能なランプの種類や仕様が書かれていない問題
手持ちのリアリクスがこの埋め込みベースライトに取り付け可能かどうかですが、、、まず製品の表示シールを見ますが、、、うーん、どういうことだろう?
四角で囲われた中のランプの欄には(1x=1本の)FL40SSとあります。しかし、実際に装着されているランプはFLR型・・・使えないはずでは・・・??? しかし、これまで問題なく使えてきました。
使えないはずなのに使えている?
うーんどうしてだろう。どういうことなのか・・・混乱してきました。
40W直管蛍光灯の種類と互換性のなさ
一般論を整理すると、照明器具には
・グローランプを使う昔ながらのスタータタイプ(FL/FCL)
・グローランプ不要のラピッドスタートタイプ(FLR)
・インバータタイプ(Hf)
の3種類があり、それぞれ互換性がないとされています。(FLRタイプのランプをFLタイプの本体に取り付ける、という組み合わせだけ使えるらしい)
今回うちで使うパナソニックの説明ではこうです。
スタータ型(FL型)とラピッドスタート型(FLR型)との両方に対応している器具(本体)というのは、ほとんどありません。
唯一、一番上の行の昔からある銅鉄式スタータ型器具だけがFLに○、FLRに△(即時点灯しない)となっています。
ただし、上の写真でみた通りうちのランプはFLR型の中でも特殊なM-X36という節電タイプで、その場合はスタータ型器具で「過電流、短寿命」としてバツがついてしまっています。
短寿命はともかく、過電流というのはマズいのではないだろうか・・・。まぁ蛍光灯だから早く切れるだけで済む、事故などは生じない、って話なんですかね。(いわゆる「電球が切れる」というやつ)
仕様にどのランプが使えるのか載っていない問題
シールの表示が正しいのか、それは古い表示で今では違う扱いなのか、過渡期にうまれた鬼子のような特殊な本体で実は両対応なのか、といったことがわからないので器具製造元のパナソニックのサイトで調べます。
古い機器の情報も載っているのでそれ自体はありがたいのですが、該当する機種の説明や仕様欄に、どのようなランプを使えばいいのか?という記載がありません。
(「標準で添付されているランプ」が書かれているだけで、条件や仕様がないので「標準添付以外のランプが使えるかどうか?」の判断ができない)
ウチの本体はHA4000という型番で、後継機(価格改定はあるにしろ同一製品と思われる)も含めて全て生産終了になっています。
そこには「パルック蛍光灯」とか単に「蛍光灯」と記載されているのみです。
中に入って仕様PDFを確認するも・・・
うーん、パルック蛍光灯って商品名であって、仕様とかじゃないですよね。
(たとえば、現在セットされているのはパルックではなく「フルホワイト」という製品だけど、これは色味や寿命が劣るパルック蛍光灯の下位ブランドらしい)
説明書を見てもこんな感じにしか書かれておらず,サッパリわかりません。
適応表でNGなのに普通に使えてる状態なので混乱する、という問題
というわけで、しかたなく断片的な情報から調べて、自分で判断していきます。
現物を見て把握した情報としては・・・
・本体にグローランプは見あたらない
・通常使用時にランプはすぐに点灯する
という状況と
・本体シールに「半導体式」と書かれている
ことから、おそらく旧来型の銅鉄式ではなく、半導体≒インバータタイプであろう、ということがわかります。
ただし、パナの適合表によるとインバータでも種類が4つあるようなので、この機器がどのタイプなのかは、これだけの情報ではわかりません。
※そもそもインバータ自体がインバータ以外に「半導体」「Hf」など表記が複数あって極めてわかりづらい。(一般ユーザーは「半導体」というシール表示を見て「これはインバータ機器だな」と判断できないのでは? 半導体というのはありとあらゆる機器で使われていて、リモコンなども半導体が内蔵されているわけで・・・)
そこに
・現在取り付けられているランプはM-X/36でちゃんと稼働している
という情報を正として加味すれば、
・うちのHA4000はインバータ方式のなかでもFLR用器具なのでは?
という推測が成り立ちます。
何しろ○がついているのはそこだけで、他は×だからです。
インバータ式のうちMX36タイプに適合しているのはFLR用器具だけ(調光は△)
そうすると、今回うちのストックになっているリアルクスFL40SSタイプは適合せず使えない(FLR用器具にFLランプを組み合わせる欄は×表示になっている)、ということになってしまいます。
んんん??? そうなのかー!?
こ、これは困ったぞ・・・
新しくFLR用ランプを買ってこないと取り付けできないのか・・・ストックのNDLが使えないとなると、もはや捨てざるを得ないのか~?
しかし、、、一方で本体シールとか仕様書にはFL40Sという表示があるわけで、あれは何だったんだろう???ってことになります。
というわけで困ったぞ、、、という状態のまま次回に続く。