家探しの話の続き。
今回から何回か、新居についていた不要なウォークインクローゼット(WIC)をどうするかって話。
ファミリー向けの間取りなので仕方ないのですが、こんなでっかいクローゼットがついていてもソロもんには使い道がないし、転用するにしてもそのままの形状だと使いづらいんですよね。
なので、少し改装して倉庫にしたいのですが、その前に壁の中を見てみましょうという話です。
WICが不要な理由と世間様とのズレと
クドいですが、前提としては、世帯人員1名と少ないソロもんのなかでも自分の場合は
・もともと服飾への興味が極端に薄い
・服はファッションではなく皮膚の保護や保温のためなど機能で要否を判断している
と。(社会不適合者?)
というわけで
・もう10年以上服を買ってないけどまだ一度も着てない服がしまってある
というレベルで服が少ないため
・ファミリー向けの間取りにある複数のクローゼットは多すぎ、それぞれが大きすぎる
・普通のクローゼットが一つあり冬物のコートなどもそこに収容して十分おさまっている
という状況で、WICがまるごと余りました。
ちなみに興味が薄いっていうのは、
・布が擦り切れるまで着る
・擦り切れたものも多少ならそのまま、あるいは補修して使う
というレベルになっており、多くの人からは「ちょっとそれどうなの?」って目で見られるのもやむを得ない状況・・・。いや人間誰しも、トシをとるとそうなっていくのでは・・・?
さすがに補修がテキトー過ぎるものは室内着に回していて、外に着て出ることはありませんが・・・
(しかしそれも「破れてポロリしてしまうと場所によってはよろしくないことになる」という実務上の問題を避けるためであって、ダサいとか貧乏くさいといったファッション的な意味合いではなかったり・・・)
ちなみに、WICは一般的な(人数が3人以上の?)世帯では非常にニーズが高いようで、うちのように「要らない、潰して転用したい」みたいなのは本当にマイノリティなんだなと実感します。
このあたりが一般的なニーズとソロもんのニーズの全然違うところで、出来合の住宅を買った状態そのままだとイマイチ使いづらいってことになるわけです。
ひとりでも暮らしやすいようにするには、やはりある程度手を入れていく必要があります。
WICは倉庫にする方針
さて、和室と違ってクローゼットをどうするかは簡単で、最初から倉庫にするイメージで迷いはありませんでした。
決まっていないのは
・どういう倉庫にするか
つまり
・据え付けの棚を作るか、何もおかずに本当に床から段ボール山積みの物置のような状態にするか
みたいなこと。
以前の家では賃貸だったのでメタルラックを使って収納棚を構成していたのですが、せっかく所有物件になり自分で加工できるようになったので、ある程度壁に沿って棚を作りたいと考えています。(といっても、棚らしきものは元からあるのですが・・・)
このあたりの改造については追々考えていきたいと思います。
作業前のWICの様子。
おそらく服を収納するのには適した構造だったのでしょうけど・・・
WICの劣悪な環境を憂う
入居して1年、四季をそれぞれ体感して、このクローゼットの環境というのは
・冬は非常に寒く、夏は非常に蒸し暑い
・窓も通風口もなく、送風通路が存在しないため、空気がよどんでいる
という感じで、いくら生物(人間)の居住エリアでないとはいっても、環境としては極めて劣悪です。
特に夏場の蒸し暑さと空気の悪さは最悪なんですよね。
よくこんな環境に痛みやすいもの(服=繊維)を収納しようと考えたものだな~と思います。
おそらく実際に住む人の日々の生活なんか考えずに、図面上の配置だけで設計されたクローゼットなんじゃなかろーかと。
好意的?に考えると、
・あまりに劣悪すぎる環境のため、逆にダニとか小さな虫が生息できず、服がそういうダメージを受けない
ということなのかもしれません。(それでも湿気はキツそうだけど・・・)
こういう問題は倉庫として考えた場合もどうでもいいわけではなく、
・もう少し環境を改善していきたいなぁ
というのがあります。
L字のスペースの凹んだところがPS?
さてうちのWICですが、L型の部屋になっており、Lの右上の凹んだエリアにはPS(パイプスペース)があります。(たぶん)
ただ、パイプが通るだけにしてはデカすぎる凹みなので、たぶんかなり余裕スペースを確保した構造になっていると推測。これをなんとかもう少し小さくできないか、パイプとその周囲がどうなっているか見てみたい。
できれば壁自体を奥に後退させて倉庫のスペースを広くしたい。
内部構造的に難しそうであれば、凹んだ棚を造作して多少モノが置けるようにはしたい、というイメージ。
壁を叩いた感じでは中は空洞っぽいのですが、果たして・・・
壁紙と石膏ボードを外す
というわけで、PSのところの壁紙をはがしてから壁、つまり石膏ボードを外してみることにします。
壁紙交換をする場合は下地の裏紙は残したままにすることが多いのですが、今回はボードを固定しているネジを外すため、裏紙も除去します。
表紙を剥がしたあとで、ヤヨイの壁紙はがし液を使い裏紙も取っていきます。
不織布に染みこませて叩くように裏紙を濡らして、染みたら紙をクルクル丸めるようにめくっていくといくと楽に除去できます。
ただ、ビーッと広い範囲の裏紙を一度に取ることができるわけでもないので、裏紙をはがすのがかなりの手間なのは間違いありません。(界面活性剤を多少使うと取れやすい、という説もあるみたい)
石膏ボードの固定ビスを、探して、ほじって、外す
石膏ボードっていうのは会議室のパーティションのように足が付いて自立しているわけではなく、壁の奥の柱にビスで固定されています。が、ビス頭はパテで埋められてしまっていて見えません。
なので、このように磁石でビスの位置を割り出し、パテをほじってビス頭を出して全部取り外します。
ちなみにビスは縦30cm間隔で7本x横45cm間隔で3本なので合計21本って感じだったかと。
ビスを取り除いたあと石膏ボードを外すのですが・・・フチに隙間なくパテ処理がされており、なかなか大変。
金属製の薄いヘラとか色々使ってみたのですが、なかなか手前に引っ張り出すことができませんでした。
例によって固着というか、20年以上この状態で固定されていたので結構凝り固まった感じになってしまっているんですね。(接着というほど強く固定されているわけではないのだけど、外周まるっとパテで固定されているので・・・)
石膏ボードは名前の通り石膏で強度的にはあまり強くなく、強引にやって割れたりしてもあとの処理が面倒です。
なので、角をカットして隙間をあけ、裏側に指などをいれて押し出す(引っ張る)ことにしました。
これでなんとか取り外す、、、というか手前に倒すことができました。
石膏ボードの裏にも石膏ボード
が、、、ざ、残念・・・!
石膏ボード裏を見てガッカリ!
なんと柱の反対側(奥側)に、さらにもう1枚石膏ボードが取り付けられていました。
うーん、これはさすがに(反対側に回らないとビスが取れないし)取り外すのは無理そうです。
・・・これでは当初考えていたPSのエリアをシュリンクさせて室内のスペースを増やそうというのはまったく不可能ってことになります。
こればっかりは残念ですがしかたありません。
(この巨大な空間は果たして何なのか? 内側に何があるのか? すら確かめられなかったのは極めて残念ですが・・・)
ちなみにこの金属柱のサイズは奥行き50mm幅40mmで、柱間スペースは370~385mmでした。金属製なので取り付け位置はもっとカッチリ決まっているかと思ったのですが、結構適当というか、だいたいこれくらいって感じなんですかね。
次回はこれを前提に、なにか室内環境の改善ができないか考えてみます。