昔から日本は「世界で最も成功した社会主義国」などと言われていましたが、ついに国内旅行に行くのにも事前検査をしなければならくなったようで・・・(皮肉
というわけで旅行に行くためタイトルの通りウエルシア薬局で新型コロナウィルスのPCR検査というのを受けてきました。
PCR検査は事前予約制だが・・・
人が押し寄せてくると大変なことになるので予約制にしているのはわかるのですが、予約枠が少なくてなかなか予約がとれませんでした。
上の画像のように大々的に「やってますアピール」をしている割に、人員の都合などもあるのか、店舗によっては曜日が限られていたり、下のように予約受付そのものを一時中止していると称するところもあり。(面倒くさくて一時じゃなくて常時中止にしているのでは?という感じ)
なぜ「実はこの店って予約自体やってないんじゃ?」と思ったかというと、ウエルシアに特別な感情(疑念や悪感情)を抱いているわけではなくて、本当に予約が満席になっているところは個々の予約枠のところに「満席」みたいに表示されるからです。
こんな感じ。
なので、最初から受付スケジュールの表示すらしてないところは「そもそもやってないんじゃ?」と思ってしまったわけです。
スペースや人員の都合で現実(現場)的には検査無理って感じなのかもしれませんが、本部からはヤレと言われ、板挟みになった結果がソレなのかな?
(もともとウエルシア店内の処方箋薬局エリアには、長時間居座って検査を受けるようなスペースは確保されていないことが多い)
いずれにしても、受付をしているところも土日はほとんどやってないし、時間も日中だけで夜間はなさそうでした。
やっている店舗であっても、さほど利益にならないので混んでいるときはパスしたいって感じなのかもしれません。
勤め人なんかが仕事の帰りに検査を受けたい、というのはなかなか難しそうです。
ちなみに比較的受付の多い店だとこんな感じ。
ただ、それでもネットで事前予約ができるだけウエルシアはまだマシだと思いました。
ほかの薬局チェーンで聞いたところ「当日の朝に店頭に並んで予約して,その日の割り振られた時間に再訪して検査する」という、それって予約なの?的な印象を受けるところもありましたから。
検査は30分フルにかかるがその大半は準備作業
とりあえず自由業の自分は時間の都合もつき、希望する日の予約が取れたので当日、予約時間に店舗に向かいました。
名前を申し出ると受付の人が予約状況を確認してくれて、紙の申込書を渡されます。
真っ白なものに、住所とかゼロから書いていく。予約システムの入力情報は反映されていません。
これで5分くらい。
本人確認書類を提示しつつ申込書を提出すると、かわりに登録手順書のようなものが渡され、それを見ながら自分のスマホを使って専用サイトに検査キットの番号、薬局や郵送などのコード、メールアドレスなど自己情報を登録します。
これはウエルシアの予約システムとはまったく違うもので、検査作業をしている木下グループのサイトのようです。ここも予約したときの情報は一切反映されておらずゼロからの入力です。
なお、専用サイトへはQRコード読み込みで誘導されます。
また、この登録作業の過程でメール認証があります。
そのため、その場で即メール受信ができる環境を持って行かないと手続きが終わりません。(たとえば、結果が送られてくるだけだからと家PCだけで使っているメールアドレスを登録するといったことをしてしまうとその場で完了できません)
登録が終わると受付の人が薬局のシステムでそれを確認し、タブレットを渡され、検査方法の動画を見せられます(Youtubeかな?)。
自分の登録したスマホの画面確認はされず、薬局のシステム確認もすぐ終わったので入力情報の正誤は確認していないと思われます。(もしかしたら自動でチェックが入っているのかもしれないけど)
この入力作業で10分強、動画が5分くらいですかね。
見終わるとタブレットを返却して、かわりに箱に入った検査キットを渡され作業エリア(衝立で仕切られている)に案内されます。
ここで自分で唾液を容器に採取し、袋に入れたり箱に入れたりという作業をして最後に封緘(ふうかん)シールを貼って終了。
全部自分でやります。
もうこの時点で、そのまま自分で郵便ポストに突っ込めるレベルに仕上がっています。それをウエルシアの人に渡して完了です。
この作業で5分から10分って感じでしょうか。2回目なら3分くらいで終わりそうです。(唾液がちゃんと出れば)
ウエルシアは木下グループの検査システムを利用
ウエルシアでは、自社のシステムではなく前述の通り木下グループの検査場やインフラを利用しています。というか、ほぼ木下グループの下請け、受付の代行。
何しろ提出する検体の確保から封入、封緘まですべて自分でやって、そのまま渡すシステムです。
封緘までしてしまうので当然ですが、その後もウエルシア側では何のチェックもせず、そのまま郵便局に引き渡すようです。ちゃんと検体が取れているかとか、入力した番号が誤っていないかどうか、というチェックは一切されませんでした。
なので、自分の入力が間違っていると、検査結果が正しく戻ってこない可能性があります。
ウエルシア側は本当に窓口だけで、受付と物品管理だけをしている感じですね。クロネコ宅急便の受け付けをコンビニがやっている、みたいなイメージ。
検査結果は2日後の昼過ぎにメールで届いた
検査時に言われたのが「結果はメールで翌々日の夕方以降に届く」ということだったのですが、実際には翌々日の午後イチくらいに届きました。
実際に届いたのがこれ。
このメールでは検査結果は表示されません。
メールの添付ファイルではなくサイト上にログインして閲覧という形になるので、登録時に示された(メール送信されてきた)パスワードが必要になります。
なお、自分は当然陰性でした。
薬局は本当に高齢者が多いと実感
検査は事前のアナウンスどおりほぼ30分かかりました。
その間、薬局窓口にはひっきりなしに高齢者がやってきており、受付の人は休む間もナシという感じ。
普段こんな平日の真っ昼間に元気な状態で薬局に行くことなどないのでわかりませんでしたが、本当に高齢化が進んでいて医業が巨大になっていることを感じますね。
それから、自分で受けておいてなんですが、こういう安心感を得るための作業に膨大なコストをかけているから、世界からは価値を生み出せない社会だと見なされてしまうんだろうなぁと実感しました。