ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

コマンドフックで床にあったケーブルを天井に移動させた

そのへんの文房具のようなパッケージング

 

2022年3月頃から延々と家のなかの模様替えをやっています。

やっている、というかより正確にはそれしかやってないという表現が近いのですが、次から次へといくらでもやることが湧いてきてまったく終わる気配がありません。

 

今回は床を転がっていたケーブル類を、コマンドフックというものを使って天吊りしてみました。

 

天吊りにするメリットとしては

1.床の掃除がしやすくなる

2.ケーブル等にホコリが付きづらくなる

3.部屋がスッキリしてモノの置き場所の制限が減る

といったことがあります。

 

1.については、次のような感じ。

・掃除機のヘッド部分がケーブルを巻き込むことがなくなる

・端の部分を掃除しやすくなりホコリが端にたまるのを防ぐことができる

・ルンバなどのお掃除ロボが使えるようになる

(床にケーブルがある場合、巻き込んでしまうため基本的に使えない)

2.は床付近への配置だとケーブルそのものにもホコリが絡まりやすくなりますが、天井近くだとそれほどでもありません。

3.は壁際に家具などを置こうとしたときに床上をケーブルが這っていると,ピッタリ壁につけられないといった問題が生じますが、それが解消されます。

 

天吊りのデメリットは・・・今のところ思いつきませんが、設置が上手くできない(強度が足りない)と落ちてくる可能性があるってことくらいでしょうか。

同じことですが、あまり太い(重たい)ケーブルはたぶん天吊りしても落ちてきてしまうので無理。

そのため、今回はLANケーブルと細いACアダプタのケーブル、細いスピーカーケーブルの天吊りにしました。

あとはデメリットというよりは制約ですが、賃貸の場合は壁に傷をつけられないという前提があって、天吊り自体なかなか実現できないというのがあります。

 

自分の場合は特に掃除のたびにケーブルには困っていたので、今回コマンドフックという「賃貸でも天吊りに使えそうな両面テープ」があったので試してみることになったというわけです。

 

コマンドフックとは何か

貼って剥がせる両面テープと、専用のプラスチックフックがセットになった3Mの製品です。

だいたいこの内容で、それ以上はもう説明することはない気がする

 

貼って剥がせるテープは粘着力が弱いのでは?

貼って剥がせるテープと言われると「もとから粘着力が弱いから剥がせるんでしょ?」という目で見てしまうのは当然だと思います。

ただ、このコマンドフックの両面テープは特殊で、普通に貼り付けることができるのですが、貼った状態でテープを横に引っ張ると伸びた部分の粘着力が失われキレイに剥がれていく、といった特殊な仕組みになっています。

透明なU字型のベロが付いている

この、横に引っ張ると粘着力が落ちて剥がれやすくなる、というのはたぶん、スマホのバッテリーを本体に固定するときに使われているものと同じ仕組みなんだと思います。

 

この交換作業をしたときに見たヤツです。

2020free.com

 

これにより、通常の貼って剥がせるテープより粘着力を強くでき、なおかつキレイに剥がせるため、賃貸で壁にキズや汚れをつけられないときに重宝されているようです。

 

両面テープの片端には引っ張るためのベロのようなもの(粘着性なし)がついており、それがあるために一般の両面テープのようにロール状ではなく1個ずつサイズが決まったシート状態で売られています。

 

 

とはいえ、コマンドフックのレビューを見ると上手く役立てている人がいる一方

・最初からまったく粘着力が発揮できない

・すぐに(重みで)取れてしまう

といった感想もあるので、使い方はコツがあるのかもしれず、実地で試してみることにしました。

 

色々バリエーション、種類があったのですが、今回は「Sサイズお買い得20個パック」というモノを買ってみました。

 

 

どのようなフックがついてくるか

テープに見合ったサイズの専用フックがついてくるのですが、透明タイプSはこんな感じです。(白いタイプやサイズ違いが何種かある)

フックはこんな感じ

かなり硬質のプラスチックでできていて、ほとんど曲がったりしません。(もう少し曲がって欲しかった)

 

湾曲しているのでどの部分を測るかによりますが、幅はおおむね30mm程度

全幅3cm程度?

高さは端で17mm~中央部で20mm程度

かなり山形に湾曲しているけど高さは中央部で2cm程度

奥行き(前後幅)は12~13mmほどですかね。

奥行きは1.2cm程度ある?(メモリを数えづらいので付せんを置いてみた)

 

土台の両面テープを取り付ける部分(平らな部分)の厚みが2mmほどあります。

厚み2mm

湾曲したフック側の厚みもあるので、奥行き12mmといっても実際にケーブルを挟み込む部分の内径は8mm程度という感じでしょうか。

とはいえ、この部分も真円ではなく楕円・・・ですらないので、「だいたいそれくらい」としか言えませんが、、、とにかくSサイズというだけあってだいぶ小さいよね、ということはわかるかと思います。

 

さっそくこれに付属の両面テープを貼り付け、設置してみます。

 

木造デスクの下(裏側)にLANケーブルとACアダプタ

建物に据え付けの木造のデスクみたいなやつの裏側に3個取り付け。

ベロの部分はベロンと出たままになる

3コほど設置

貼り付けは通常の両面テープと同様で、片側をフックに貼り付けた後に反対側のシールを剥がして据え付けます。

設置の間隔は約50cmです。

 

吊るのはLANケーブルと電源ケーブル。

設置前はこんな感じで中空配線になっていた

両者はあまり近づけないほうがよいとも言われているので気になる人は別のフックで下げるとよいかも。

うーん、役にはたっているけど満足度はイマイチ?

こんな感じになりました。右側が電源とか、左のほうにルータなどがあり間の配線がだらんと垂れ下がっていたところ、天板付近に寄る感じになりました。

とはいえご覧のとおり、

・ケーブルは細くて元から中空配線で床から離すことができていた

・ケーブルの長さは変わらないのでピッタリスッキリというわけにはいかない

という感じで画期的に変わってはいないですね。

(見た目重視ならもう少しケーブルをクルクルまとめればいいけど、電線はあまり束ねてはいけないとされているのでゆったり束ねている)

 

どっちかというと、元からあった吊り下げ棚のほうが役立ってる度合いは高いかも。

 

吊り下げ棚ってのはこんなやつです。

なにしろACアダプタやルータなどの重量物もしっかり吊り下げることができます。(左端の吊り下げ棚は中にリモコンを入れ、下にはルータや温度計などを(ワイヤで)ぶら下げている)

 

上の引用した製品はイメージで、自分が使っているわけではありませんが、しっかりしたヤツなのか結構いい値段しますね。

うちで使っているようなやつならホームセンターやイオンなどの雑貨売り場、100均の500円コースくらいで手に入るので結構オススメです。

 

 

天井近くの梁の部分にスピーカーケーブルを

うちはサラウンドスピーカーがあるため、そこへのスピーカーケーブル配線が部屋の中を這っていて非常に邪魔でした。当然ですが部屋の中央を這わすわけにもいかず、コの字状に配線して、部屋の端を這っている感じになっていました(10mくらいの長さ)。

 

これを天井や壁に沿ってピッタリ貼り付ければ、かなりスッキリするのでは? と考えていたのですが、実は・・・壁紙がNGなんですよね。

壁紙はNGらしい

うーん、今の日本の住宅の大半は壁紙が使われているのでは・・・? という感じもしつつ、取り付けができる場所を探すと、カーテンレールの枠が金属製なのでいけそうです。

白い壁紙がアカンので、この茶色いカーテンレールの枠(カバー?)に

 

結構な距離があるので、フックの間隔を約80~100cmにして6個ほど使って設置してみました。

ケーブルを通すとこんな感じ。

ケーブルが白なので結構目立つ


白くて細いスピーカーケーブルが4本、茶色で太めの映像ケーブルが一本の計5本でギリギリです。

前述の通り、フックがメッチャ硬くて太い方のケーブルは通すのに苦労しました。もう少し柔らかく広がってくれればいいのに・・・

 

2ヶ月ほど経ったけど、スピーカーケーブルの端が落ちた

設置からしばらく経過していますが上記2件は今のところ問題なく使えています。

 

・・・と思ってたのですが、よく見たらスピーカーケーブルのほうは端のフックが壁から外れて落ちていました。

赤丸の2カ所のうち、端のほうのやつが外れて落ちていた

 

これはすぐに落ちてしまうといったことでもなく、一ヶ月くらい経過したのちに落ちてきてしまったようです。

 

とはいえ全部ではなく端の1個だけなので、まったく強度が不足しているというより重みに対して強度がやや不足気味という感じなので、

1.支えるコマンドフックの数を増やす(設置間隔を短くする)

2.パーツクリーナーなどで接着面を脱脂する

という方法で対処可能かなと考えています。

 

というわけで、前述のように壁紙についてはNGとされているため「賃貸の救世主!」「これがあれば何でも!」ってほどどこでも取り付けが可能なわけではないのですが、それでも場所を選べばコマンドフックは役に立つのではないかと感じました。