ふれふり!

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キッチンの古い蛍光灯がブーンとうるさいので修理した(その1 分解清掃編)

キッチン天井の長~い40W蛍光灯

キッチンで使用している蛍光灯がブーンと脳に響く異音を発することが多くなってきたので修理することにしました。

(常時異音を発しているわけではなく、また、異音が出ても電源をON/OFFするとおさまったりするので3年くらい放置してしまった)

 

ブーンという音の正体は器具側の劣化

今回の症状についてランプを交換してみましょう!みたいな話を見聞きしましたが、確認してみたところ・・・異音はランプ側ではなく、本体側(以下「器具」とします)から聞こえてきていました。

我が家の場合はランプ交換をしても意味がないということになります。

 

器具の中には安定器という部品があり、これが経年劣化で異音を発するようになってくるようです。

器具の裏側にあるボックス内、グレーの部品が安定器でブーンと異音を発する

この状態になると、器具そのものを新しいものに買い換えましょう、というのがメーカー側のスタンスです。

 

手持ちのランプ在庫を使い切りたい

新しいものと言っても今となっては製品としての蛍光灯そのものがほぼ売られていないため、LEDを利用した製品にチェンジすることになります。

LEDが嫌いなわけではないのですが、手元にまだ未使用の蛍光灯ランプのストックがあり、自分としてはこれを使いきりたいと考えています。

品番はHA4107Tらしい。940516とあることから94年製?(2022年からすると28年前?)

というわけで一応蛍光灯器具を探してみましたが、さすがに古すぎて同一型番の交換用の器具は入手できませんでした。また、特にこだわりはないため別メーカーの類似製品でもよかったのですが、やはりナシ。

LED化により、蛍光灯の器具はもはや新規生産がされていないのかな?

 

こうなってくると、修理をして今の製品を延命させるしかありません。

 

器具だけでなく安定器も生産終了

修理に必要な補修用の部品、つまり安定器は入手できるでしょうか。

 

うちの蛍光灯で使われている安定器はこれ。

天下の松下電工

GZ4011LB-17

という型番のもの。

 

ネット上にはこういう部品を販売している店があります。

古すぎるためか画像すらない・・・

しかし、これも既に生産終了しており、当然販売用のストックもありません。

 

ここで後継機とされているのが

GX4011LB-9U(FZ40311190SW)

です。

「後継商品をお求めください」とあるので「お求めできるのか?」と期待して販売ページを見ると・・・

製品写真はシュッとしてて、新しそうなイメージ

しっかり現物の写真も載っており、なんか買えそうです。

 

だがしかし、、、ポチるボタンがどこにも見あたらず、、、これまたよく見ると、、、

3190円と悪くない価格(本体2900円+消費税290円かな?)

残念ながら前モデル同様に生産終了で、販売ページがないようです。たぶん、もはや流通在庫もないのでしょう。

では、さらにこれの後継機があるのでは?という感じなのですが、残念ながら見あたらず。

 

うーん、どうしたものか。

 

フリマサイトなら安定器を安く買えるが・・・

うちの安定器は

40w1灯50Hz

という規格のもので、ごく一般的なものです。

器具の構造はシンプルなので、同じ規格のものであれば他メーカーでも(サイズが合えば)使えるハズ。

そこで同一規格品を探してみることにしました。

 

うーん・・・。

いくつかのネットショップでは扱っているようですが、「メーカー生産終了等により在庫が確保できない場合はキャンセルさせていただきます」みたいな表示があります。要するに在庫の確認をしたうえでページの更新をする労力すらかけられず、放置されているページということですね。仮に注文しても十中八九、入手はできないと考えていいでしょう。

 

それに対して、ほぼ確実に在庫があるのが中古店で、特に個々に商品を出している個人販売。

廃品ばらしのパーツ販売かわかりませんが、ありがたいことにフリマサイトなどを見ると安定器は多少販売されており入手可能。しかも、値段はそんなに高くなくて1個千円くらいあれば買えそうです。

ただ、問題なのは状態がわからないことでして、、、これは中古という性格上、フリマだろうが中古店だろうが同様で、売ってるほうも劣化の具合などわからないでしょう。

買って数ヶ月でまたダメになってしまうかもしれないし、10年くらい持つかもしれません。

未使用のデットストックのようなものであれば経年劣化も少なそうですが、あまり見かけませんでした。(過去に取引されていた形跡や、自分が見たときには西日本で使われる60Hzのものは確認できたが50Hzのものは出物がなかった)

 

どうしたものか。。。

 

安定器そのものの分解(修理)ができるか?

ところで、安定器という部品ですが、半導体のような小さな一つの部品ではなく箱形になっており、交換ではなくそれ自体の修理ができないでしょうか?

箱の中にいくつかの部品が入っていて、その部品を交換すれば治せるのでは? と思って取り外して眺めてみました。

すると・・・

100Vを直接扱うだけに金属の外装がガッチリしている

外装を固定するようなネジらしきものがない

片方は絶縁用と思われる茶色い充填剤でビッチリ

・・・といった感じで、開けるためのネジなども見あたらず、安定器そのものは分解して中の部品を修理して再組み立てする、、、というような構造になっていませんでした。つまり壊れたらまるごと交換する前提ということですね。

このサイズなのでやろうと思えば分解だけならできると思いますが、きちんと再組み立てができるかどうか、その状態で安心して使い続けられるかというと、まったく自信がありません。

 

さてどうしたものか・・・(さっきからそればっか)

 

とりあえず器具をキレイにする

ところで、あちこち見ていて器具そのもののあまりの汚さにウンザリしてきたので、先に洗ってしまうことにしました。(現実逃避)

蛍光灯器具の裏側(上側=天井側)

キッチンなので油が飛んで固着し、そこにホコリがつもってゴッテリとしているようです。

早速、天井から取り外してみると・・・

右側の四角いエリアが安定器などを納めているボックスとの接点で白いまま

うわすっご。この有り様です。さすが28年モノ、たぶん28年間一度も清掃されていないのでしょう。

 

普段こういうのはアブラを溶かす強力な溶剤と一緒にビニール袋に突っ込んで一気にジャーっと洗い流してしまうのですが、今回は配線などもあるため、水は使わず洗剤と物理だけでそぎ落とすことにしました。

スーツの切れ端でゴシゴシやる(スーツ使いたいだけなのでは?)

洗剤としては強めだけど溶剤としては弱々なキッチン用の油落とし(こんな時くらいしか使い道がない)

 

放置時間等も含め2時間ほどかけ、油汚れ的なベタッとしたものはほぼ落とし終わりました。

油落としも多少は役立ちましたが、8割くらいは物理の力で落としたようなモノで、言葉で書くと簡単ですが正直かなり疲れました。翌日の筋肉痛は確実・・・

凹みなど細かい部分を除いてほぼ落とし終わり

ところどころ表面に残った薄茶色のヨゴレはありますが、あまり厳密にやってもしょうがないのでこのへんでやめておきます。

(左側の部分が薄緑?っぽいグレーになっているのは白い塗装が油と一体化?しており、落としたときに一緒に除去されてしまったのかも...と思って、右の方はあんまりゴリゴリ除去するのをやめた)

 

なにしろ元はこの状態ですから、じゅうぶんキレイになったと言っていいでしょう。

キレイキレイ

水は使ってませんが、洗剤で水っぽくなったので半日乾かすことにして日陰に放置。

その間にどうやって修理するか考えます。

 

続く。