我が家は賃貸なのであまり設備投資もできず、トイレは未だに保温すらない従来型の洋式便器になっています。
いまどきは賃貸でもウォシュレットが一般的なのかな?(まったく執着はないのだけど)
そんなわけでトイレットペーパーは必須なのですが、先日それを装着するホルダーが破損しました。
今回しかたなくそれを修理したという話です。
ホルダーは既に10年以上、、、いや、たぶん25年以上使われているのではないかと思うのですが、TOTOの白いプラスチック製のものです。
うーん、見ると便器と同じTOTO製なので、この建物建築以来の30年近い「年季もの」のような気がしますね。
今回、何かのはずみでこれが床にゴロンと落ちてしまいました。
そんな古いトイレですが、去年だったか便座のプラスチックが割れて交換してもらいました。こんな古いのにまだ部品が残っているのか!と驚きました。さすがはTOTOです。
さて、とりあえず応急措置として別の場所で使っていたワイヤーを持ってきて無理矢理トイレットペーパーを通して利用することにしました。
ちょっと年度末で時間がとれなかったこともあり、しばらく応急措置のまま使っていて正直もうずっとこのままでもいいや~別に紙は取れるし~的な気分になってきたのですが、来客があり「あれどうしたの?」みたいに聞かれてしまったので直す気になりました。
このまま応急のワイヤーを使い続ける場合は、取り外したままのTOTOホルダーを廃棄するか、どこかに保管しておくか決断しなくてはならないし、そもそも契約上誰のものになっているのか大家に確認しなくてはならず、それが面倒くさいというのも理由です。
取り付け構造
見てみると、構造的にはネジ3本で壁に据え付けられているのですが、今回取れてしまったのは本体側のプラスチックが劣化して割れたのが原因のようです。
ネジはガッチリ残ったまま、ホルダーだけが落ちました(冒頭写真参照)。
といっても、実は過去にも同じようにこのプラスチック部分が割れたのをむりやり瞬間接着剤で再取り付けしたことがあります。今回また同じところが壊れてしまったというわけです。
ホルダーの裏側を見るとこんなふうになっています。
見た感じ、既にプラスチックそのものが劣化していて、粉とまではいかないまでも、かなり粉砕されたような感じに崩れているように見えます。(破損時、床には粉っぽいものが飛んでいた。写真は撮り忘れたけど、、、)
このままもう一度接着剤で固定しても、遠からずまた崩れてきそうなので今回は別の方法を考えることにしました。
案1.新しいペーパーホルダーを購入して交換する
土台の壁&ネジの部分は何の損傷も受けていない一方、既にホルダー側はプラ素材が物理的な寿命を迎えている感じがするので,ホルダー側だけ新しいものを買って交換すればいいかな? 100均にあるのでは? と思っていました。
ただ、他の用事で100均に行ったときに見ても、似たようなネジ留めタイプは売ってないんですよね。
もっと簡易型の、△っぽい形状のものは見つけたのですが・・・両面テープみたいので取り付けるのかな?
あ、そうそう、これこれ、店で見たやつ。
ただ、これもロールを通すだけで、ペーパーカッター部分がついていないんですよね。ホルダーとしては機能不足な気がする・・・100円だからやむなしか。
ググっても「100均部品を使ってD.I.Yでおしゃれなホルダーを」みたいな、ちょっと自分とは方向性の違うやつしか見当たらず。。。
今風なのはこんな感じのやつなのかな。
案2.L型金具で下から支える
ネジのところにL型のアングル(金具)をつけて、ペーパーホルダーそのものを下から支えるような形状にできれば・・・と思いました。この構造なら安定度も高いし、汎用品のアングルさえ買ってくれば(or家にあれば)それだけで済みます。
ただ、ネジの位置を確認すると結構中央に寄っていて,この位置にL型アングルをつけてもホルダーを支えるにはもう一つ水平のL型アングルなどで支持位置をズラしてやるか、穴を別の場所にもう一つ設ける必要がありそうで、強度的に不安があります。
上の写真のとおり、片方のネジ部をホルダーが支えられる位置に持ってくると、もう片方のネジ穴はホルダーの中央あたりに位置するかたちになり、このまま支えるのは困難です。
案3.金属板で壁との間に挟み込んでネジ留めする構造
最後はホルダーの手前側に金属板を置くなどして、壁との間にホルダーを挟み込んで支えるという構造。
イメージ的には手前から
ネジ頭
↓
金属板
↓
トイレットペーパーホルダー
↓
壁
↓
ネジ先端
みたいな順番(位置関係)で、金属板を「つっかえ」のような役割にして、ホルダーを挟み込んで押さえる方法です。
これであれば、L型金具と違い既存の取り付け構造に近いため、位置の問題は回避できそうです。
ラクそうなので、この方法でやってみることにしました。
木の板では厚すぎた
家の中を探すも、すぐに良さげな金属板が見つからなかったため、湯飲みの木箱のフタ(近日廃棄予定)を使ってみてはどうかと思い至り、あてがってみました。
イイ感じのサイズで、木製なので加工もしやすいのですが、厚さが結構あるためにこれを使ってしまうと上蓋がつっかえて開かない、という状態になってしまいます。
これはアカン。
プラスチックは脆弱そう
続いてその辺にあったプラスチックを使ってみます。
最初はそのへんにある12cmCDとかDVDに穴あければいいのでは?と思ったのですが、その前に目に付いたのがコレ。
こう、あてがってみると、このために作られたかのようなピッタリした位置にネジ穴(というかスリット)があります。
そして元々この位置に差し込むように作られているだけあって、前述の木と異なり厚さ問題もありません。
・・・ただなぁ。
中央が大きく四角の穴状になってしまっているため、中央にある3つめのネジは固定に使えません。(別途ワッシャーを使えばなんとかなるが)
プラの強度の弱そうなところといい、なんかしっくりこないんですよね。
とりあえず、別の良い方法が見つからなかったときにこれにしよう、と思って一時保留にしました。
穴あきアングル、君に決めた!!
最後はこれ、穴あきのアングル(金具)です。
元々、金属や木材の固定や補強に使う金具なので、ある意味ピッタリです。
これは昔何かの作業で使ったときの残りが工具箱の中に入っていたので、それをそのまま使いました。
左側をネジで固定して右側の穴を確認してみると、位置的には壁の穴にピッタリなのですが残念ながらアングルは小さい方の穴になってしまいます(写真右から二つ目の穴で、この穴だとネジが入らない)。
リーマという穴を大きくする道具はあるのですが、面倒くさいので次のような感じで斜めに金具を使うことにしました。これなら左上も真ん中も、大きな穴を通してネジ留め可能になります。(そういう位置関係になっていた)
結果、このようにガッチリ固定することに成功しました。
要らないかな?とも思ったのですが、元のより一回り大きいワッシャー(ネジの根元にある薄いリング状の金属)も使いました。
これでしばらくは大丈夫でしょう。
元通り快適に使えるし、何より金具でガッチリ固定したので今後は落ちてこないだろうという安心感が違います。
そして、どういうふうな構造になっているのかわかったのと、おかげで次何かあったときにも自分ですぐに対処できそうなのが自分でやることのメリットです。
同じように壊れた人は新しく買うことをおすすめします
自分ではDIYモドキの修理をやっておいてナンですが、あとで調べてみたらホルダーは新品でも千円しないくらいで買えるようなので、一般的には買ってしまったほうがいいんじゃないですかねぇ、、、という感じです。
上の写真に出てきたホルダーにところどころ黒ずんだ汚れがみられますが、実はあれ、ヨゴレがついてキタナイのではなく、洗剤で散々洗ったのにプラ表面が変色してしまったかのようにこびり付いて取れなかったものです。
なので、新しいものを買って気分一新というのもアリかなと。
ほかのも見てみましたが、だいたい逆三角形の(3カ所)のネジ留め、というのが一般的なようで、ドライバーさえあれば誰でも交換できそうです。