ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

産直で晩白柚(ばんぺいゆ)を買ってみた(続:ワタを食べる)

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これまでのお話

産直で晩白柚という聞いたことのない果物を買ってみたら食べやすく、味も満足だった、という話がこちら。

2020free.com

 

ワタは食べられるらしい

そこでも少し触れましたが、この晩白柚の白くてぶ厚い部分、、、

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ワタに区分される?らしいのですが、これ、食べられるらしいんですよね。

食べられるものを捨てるのはもったいないので、当然ながらいただくことにします。

 

なので今日はその話です。

 

ワタをどうやって食べるか

ワタを食べるといっても身の部分と異なり、生食ではなくて加工することになります。(生食はマズそうな雰囲気を感じたのでやってない)

とはいえ、加工方法が決まっているわけではなく、、、ググると色々出てくるのですが、どうしようか。。。砂糖で煮詰めてゼリーみたいなドライフルーツにするのがメジャーみたいですが、時間がかかってめんどうくさそう。

そういえば、思い出せば、産直のPOPでは「ワタは天ぷらにして云々」と書かれていました。が、うちには天ぷら用の油がありません。(普段使っているひまわり油?は天ぷらには向いていない・・・)

せっかくなので買いに行こうかとも思ったのですが、考えてみれば油の後始末も面倒です。家にある他の野菜とかと一緒に揚げてもいいのだけど、揚げ物が続くと胃もたれが想像されて・・・

ということで、結局、最初に戻ってオーソドックスに煮詰めたお菓子にすることにしました。

 

作業手順

クックパッドを見ながらやりました。

 

1.皮をピーラーで剥ぐ

表面の黄色いところは苦いらしいので、剥ぎ取ります。だいたいでいいかなと。。。下の写真のように結構残っている・・・

 

2.中央側に残った固い皮の部分は包丁で剥ぎ取る

ジューシーな身の部分の周りを囲っていた薄皮みたいなのが一部残っていたのでカットしました。歯で噛み切れなくて食感が悪くなりそうだから。

 

3.適当なサイズ、厚さに切って鍋で酢水で茹でる

面倒だったので大きめにざっくりとカットしたのですが、あとの作業(砂糖液の染みこみとその後の乾燥)を考えると薄くて小さいほうがよかったかもしれません。ただ、あんまり小さいと乾燥時に並べるのが面倒なので、あんばいが難しい感じ・・・

酢水というのは、アク、というか苦みを取るためですかね? よくわからないけど酢水を入れ替えて10分×2回茹でるべし、とあったのでその通りやっておきました。

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大きめの鍋であく?抜き



4.水にさらす30分×2回

これも酢水を抜くためか、あく抜きの続きか、、、よくわからないけどとりあえずレシピどおりにやっておきました。

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ザルに出すのが面倒なのでこし器を当てつつ鍋を傾けて水切り



5.砂糖水で水気がなくなるまで煮詰める

ワタと同量の砂糖、同量の水、2/3くらいの果実液を混ぜ、そこにワタを浸して火に掛け、水分を飛ばして煮詰めていきます。

果実液というのは、身の部分を絞ってジュースみたいにしたものです。

が、じつは今回、身の部分はすでに全部食べてしまっていて、この果実液がつくれなかった・・・。しかたないので冷蔵庫にあったレモン酢みたいなのを入れてごまかしました。(適当・・・)

 

ガスがもったいないので5分くらい弱火で煮たら5分くらい放置、を何回か繰り返しました。しかし、なかなか水気がなくならない・・・20回くらいやったかも。

火をかけている間は焦げないよう、また均等に熱が行き渡るように延々とヘラでかき混ぜたりしていたので、正直、かなり面倒でした。

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最初のうちはこんな感じ

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最後のほうはこんな感じ。煮すぎて型崩れしてきた?


6.三日ほど乾燥させる

クッキングシートなどの上に並べて、三日ほど乾燥させました。

水気はだいぶ飛ばしたつもりだったのですがやはり水分は残っていて、こうして紙の上に載せると水の染みができます。

乾燥しきる前に砂糖を振りかけておきます(乾燥してしまうと砂糖がくっつかないから?)。

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量が多くてかなりのスペースが必要だった

という感じでおしまい。

 

クックパッドのレシピはワタ300gベース。今回のワタは450g前後あったので、ほかの材料も全部1.5倍の分量でやりました。

ただ、理屈上はそれでいいのですが、実際のところやってみると鍋のキャパオーバー気味で、うまく調理できない感が・・・これでも我が家の最大サイズの鍋なんですけどね。。。

それが原因かはわかりませんが、鍋の中での「水気がなくなるまで」の加工作業が十分でなかったのか、なかなか水分が抜けずに乾燥作業は3日やってもまだ足りない感じ。

 

仕上がりはイマイチだけど日持ちはしそう

砂糖にさとうきび粗糖などを使ったため、透明感のない茶色っぽい物体ができあがりました。粗糖は「精製度合いが低いため、煮物などに使うとコクが出ます。」とのこと。

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ドライフルーツやそれを加工したお菓子は普通に店頭で長い賞味期限で売られているので、おそらく水分をキッチリ飛ばしさえすればかなり日持ちするのではないかと思われます。

ドライフルーツって量が少ないのに高いよね、という印象を持っていたのですが、自分でやってみて、手間のかかり具合を考えるとあの値段はやむを得ないのだろうな・・・と思いました。

ちなみに味のほうですが、乾燥3日目あたりは苦みと苦い香りが強めに出ていたものの、4日目あたりからはそれらがだいぶマイルドになり、5日目あたりからは立派なドライフルーツ感が出てきました。

とはいえ、マンゴーなどと違って甘みより苦みが強い果物なので、店で売られているドライフルーツのような「うっわ、甘~」みたいな感想にはならないですね~。

緑茶飲むときのお茶請けにちょうどいいかも、と思っています。

 

たぶんもうやらない・・・

手間や難易度はそんなでもないのですが、とにかく煮詰める作業に時間がかかるのが面倒でした。

ひたすら「面倒」を繰り返していたとおり、たぶんもうやらないと思う・・・。しかし、ムダに捨てるというのもやりたくない。身の部分は食べやすいし味はいいので、なんとかこの白いワタ部分をお手軽に活用できる方法がないだろうか・・・。

 

なお、最初にピーラーで剥いた皮の黄色い部分ですが、お風呂に入れるといいらしいのでやってみます。

外皮から身までほとんど無駄なく使えるというのはなかなか気持ちが良いです。