ドルチェグストはカプセルを使った自動抽出システムで、カプセルごとに全然違う飲み物が作れます。
そのため、ドルチェグストのシステムそのものをアレコレ見るよりも、各カプセルをみたほうがよさげ。
ということで手元にあるカプセルを個別にみていきます。
宇治抹茶(61円/杯)
コーヒーではなく「宇治抹茶」です。
これがカプセル式のおもしろいところで、以前も書いたとおりドルチェグストは「穴さしてお湯を流し込む」という単純なシステムなのでコーヒー以外も全然OK。
カプセルにICチップがついているとか、バーコードを読み取ってそれに応じた入れ方をしている、とかであれば感心するのですが、そんな高度なものではなくて単純に「プスッ! チュー!」という感じ。
概要(公式値)
1箱980円/16カプセル
1カプセル5.6g×16個入り89.6g
一杯単価=61円
一杯分量=80ml(推奨メモリ3)
1mlあたりコスト=1.31円
材料=粉末抹茶飲料
粉末をお湯で溶かして抽出するタイプです。溶けてしまうので中身は残りません(後述)
これ、パッケージには宇治抹茶とあるけど「名称」は粉末抹茶飲料で、原材料は・・・うーん、粉なんでしょうね。まぁ抹茶自体も煎茶と違って溶かすタイプなのでなんともいえませんが・・・
推奨設定のメモリ3で飲む(これ以上減らせない)
一応、ネスレが試行錯誤して決めた値だろうということでカプセルの指示通り設定3で作りました。
結構クレマが出てきます。お湯を入れて泡立てながら溶かしている感じでしょうか。
飲んでみると、さすがに抹茶だけあって、甘さが一切ありません。
デキストリン、抹茶、植物油脂という3種だけが原材料のところに明記されており、砂糖に類するものがないから当然かもしれません。
きれいに抽出されていて、飲んでみて粉っぽい感じも受けませんし、イヤな苦みも感じられません。
自分のように「煎茶は好きでよく飲むけど抹茶はよくわからなくて・・・」という半端なお茶好きには「コレもアリかも・・・」と思わせるデキです。
カプセルの分解と残渣の活用
使用済みカプセルを開けてみると、まずは溶けた抹茶が液体状になってカプセルいっぱいに入っています。
何も考えずに使い終わったと判断してカプセルを捨てると、この残った抹茶は無駄に捨てられることになります。
なので、当然ですがこれはカップに追加で注いでから飲みますよ。いやほんと、なんてもったいないんだろう。
つまり手順としては
1.普通にカップに抽出する(抽出1)
2.カプセルを取り出して開封する
3.カプセル内に残った液体をカップに追加で注ぐ(抽出2)
4.カップの抹茶を飲む
という感じになります。うーん、楽するはずなのに面倒な手間が・・・
ところで、ここでまた問題が発生します。
カプセル内の液体をカップに移したのはいいのですが、カラになったカプセル内にはまだ緑色の残渣があります。
溶け残った粉末抹茶です。
これももったいない。飲まなくては・・・
しかし、溶けていない塊をカップに移してもしょうがないだろう、ということもあります。どうやって飲めばいいのでしょうか。。。
物理で混ぜて溶かしてからカップに入れる
2回に分けて抽出をしたり、しばらく時間をおいてから注いだり(その間に溶けてくれないかな?という意図)色々試しましたが、抹茶の残渣はなかなか溶けてくれないようでした。
いつまでも溶けてくれるまで飲まないで待っているわけにもいかないので、最終的にはかき混ぜて溶かしてからカップに流し込む、という方法をとりました。
抽出直後はカプセルも熱いため、トレイに乗せたままの状態でフタをカットして、ハンディタイプの電動ホイッパー(100均で購入)を差し込んでかき混ぜて溶かします。
前述のとおり抽出後は溶けた抹茶がしこたま詰まってますので、ホイッパーの回転が入るとあふれてしまいがちになります。
下にカップを配置して多少こぼれても受け止められるようにするとか、物理的なテクニックの話になってくるのでいろいろ試してみると良いかと思います。
残渣の利用はネスレ公認のはず(非公式)
このようなカプセル内に残ったモノを利用することについて、ネスレはどう考えているのでしょうか。
幸いにして、説明書には少し濃いめに出るように原材料を入れてある(というようなこと)が明記されています。
これはつまり
「この楽するシステムの都合上、どうしても残渣が出てしまう。出てしまうが、もったいないと思う人はちゃんと活用してほしい。活用できるように設計してあるのだ」
という開発者の良心のメッセージだと受け取りました。
願わくば、もう少しカプセルの蓋を開封しやすいように(カッターで切れやすいように)設計してもらえると助かるのですが・・・
おすすめかどうか
抹茶なので、コーヒーしか興味がない人には全く目に入らないと思います。
ただ、煎茶と異なり仕上がりの分量が少ない抹茶は、同じくコーヒーの世界でも仕上がり分量の少ないエスプレッソと何か相通じるモノを感じます。
そのため、もし濃いぃエスプレッソが好きな人がお茶に興味を持ったら、コレはアリなんじゃないかと思います。