前回はドルチェグスト本体についてあれこれ書きました。
結論は
「カプセルに穴をあけてお湯を流し込むだけの、本当に単純な構造の機械なんじゃね?」
というものでした。
今回はカプセル側についでです。
カプセルはどういう構造なのか?
ドルチェグストは「消耗品商法」に近いので、本体ではなくカプセルのほうに価値があります。
未使用のものを開けてみたいのですが、もったいないのでここでは使い終わったものを開封していきます。(貧乏性・・・イヤ未使用なのに使えなくなったら捨てることになって環境によくない、と主張したい)
使い終わったカプセルには、上部に穴が一つ開いています。どのカプセルも同じ。ここからお湯を入れて下に落とす仕組みです。
ライトノートブレンド
まずは自称レギュラーコーヒー「ライトノートブレンド」から。
カッターでくりぬくと、下部にキッチリ粉が詰められていて、その上に透明シートがあり、さらにその上が空洞になっているのが見えます。
粉の上の透明なシートは、上蓋と同じようにピッチリと糊付け(圧着?)されていて粉が上に出てくることはありません。
よく見ると透明シートには複数の小さな穴が開いていて、そこからお湯が降りていく仕組みのようです。
フラットホワイト
こちらは打って変わって、なにか「上手く溶けなかったものが残っている」感の残渣が。
中身取り出して、コップの中で混ぜても同じじゃないか? って感じがします。
ホワイトとは言いますがコーヒーなので茶色いものがあります。
これ、出し終わったカプセルの中にお湯がびっちり入っていて、カッターで上部をくりぬくのが(熱くて)大変でした。
ちょっと動かすと、上にあいた穴からお湯が出てきて手にかかって火傷しそう。
なのでまずはお湯を捨てるところから。カップ焼きそばのようです。
宇治抹茶
コレもフラットホワイトと同様に、何か「溶けてなくなるもの」が中に詰まっているようです。
同じように抽出後はカプセル内にお湯が詰まっていて、熱くて上部をくりぬくのが大変でした。
カプチーノ
スタバブランドのついているカプチーノで、これは2種類のカプセルで一つの飲み物ができあがります。12カプセル入っていますが、6カップ分しか出来上がりませんので非常に割高になっています。
構成としてはミルクのカプセルと、コーヒーのカプセルです。
ミルク側は溶けてなくなるタイプ。
コーヒー側はライトノートブレンドと同様にレギュラーコーヒーでできていて、真ん中には透明な仕切りシートがピタッと張り付いています。
カプセルの構造は同じですが、推奨されている湯の抽出量が極端に少なく、メモリ2となっています。(上の黄色い写真を見てもらうとわかりますが、ライトノートはメモリ7)
何かあるのかもしれませんが、見た目ではカプセル構造は同じなので、19気圧で普通にエスプレッソを抽出するのが本来のドルチェグストだと考えれば、このカプチーノこそがまさしく正しい使い方なのかもしれません。
(他のヤツが邪道だということになりますが、むしろなんで同じ抽出法であれだけのバリエーションが実現できているのか?という感じはする)
カフェマキアート
コレもカプチーノと同様にスタバブランドがついていて、2種類のカプセルが組んで1カップが抽出される構成になっています。
12カプセル6カップで、やはり相当に割高感があります。(ただ、カプチーノもマキアートも、家で自分の1カップを作るのは片付けとか面倒なので、しょうがないかなとは思う)
コーヒー側のメモリは1で、カプチーノよりさらに濃いぃ感じになっています。
カプセルの種類は2パターンっぽい
他にもあるのですが、ここで試したとおりどうもカプセルは2種類、粉末をお湯で溶かして溶け出たものを飲むインスタント的なタイプと、お湯が通過することで粉末から溶け出たものを飲むレギュラーコーヒー的なタイプ。
メカはボタンが1つしかなく、レバーで変更できるのは温度(水かお湯か)と抽出湯量(標準の1-7メモリと+1可)のみです。
つまり同じ方法、同じタイミング、同じスピードで抽出しているわけで、何が出来上がるかはすべてはカプセル側の細工次第ということのようです。
実際に個々のカプセルの抽出がどうなるのかはまた今度にしたいと思います。