NTTのいわゆる「電話帳」に、ハローページ/タウンページというものがあります。
昔は結構分厚くて、邪魔ではあったもののあの厚さ重さのおかげで「紙の皺を伸ばす」とかいろいろ使いみちがあったのですが、時代は変わりました。今やウチにある職業別のタウンページは厚さ1cmもないペラペラのものになっています。
職業別タウンページをどうしたものか、なんてなぜ考えたのか
日付を見る限り、年末あたりにポスティングで配布されたのか、、、記憶にないのですが、部屋の片付けをしていたら出てきました。防災グッズを入れてある段ボールにぶち込んでおこうかと思ったのですが、そこではたと思い立ちました。
防災っていうけど、コレは何かあったときに本当に役に立つのだろうか? と。
紙の電話帳だけあってもIPが止まったら電話ができないのでは?という疑問
電話帳なので電話をするときに使うわけです。
では実際、何かあったときに電話ってできるのでしょうか。
うちの電話はどうかというと、まずアナログの固定電話回線を契約していません。携帯はどうかというと、みな4G回線です。3Gは新規契約がほぼできない状態です。4GはVOLTEで、ということになっていてIPネットワークが止まった場合は、たぶん電話ができません。(ネットワーク上の優先度は高くなっていると思うが・・・)
逆にIPさえ動いていれば、電話もできるけどネットで電話番号検索もできる。そのときはわざわざ紙の電話帳は使わないでしょう。
つまり、この紙のタウンページがあっても災害や障害でIPが止まれば電話はできない。逆にIPが動いていればタウンページは使わない。どっちにしても役に立たないのではないか。ということです。
タウンページのあれこれ
後ろの方をめくると取り扱いが書いてあります。
・全住戸&全事業所に1部無料配布(強制配布)
・不要なら自治体のルールに従って各自捨ててくれ
・税抜き定価200円
・広告は審査されている
・と言いながら、広告内容の真実性を保証するわけではない
パラパラめくってみる(雑談)
タウンページは職業別なので、様々なカテゴライズされた区分ごとに対象店の名前、伝番号、住所が載っています。捨てるにしても、もしかしたら電話番号を探す以外になにか使い道があるかもしれない、という貧乏根性を発揮してパラパラめくってみることにしました。
見ているといろんな仕事があるなぁということがわかります。
が、この区分がかなり適当。
「フランス料理店」といったわかりやすい区分もあれば、「もやし」「豆類」といった、それをどうするの?作るの?売るの?みたいな区分もあります。(もやしって豆類の中に含まれないの?)
「デパート」という区分があって、イヤこの田舎にデパートなんてないだろ? 知らないうちにできたのか? と思って見たら、2駅先のしょっぱい駅ビルのことだった。いやあれデパートじゃないだろ? デパートナメてんの?
うーん、もしかすると「ちょうちん」(たぶん貸してくれるところ?)とか「築炉工事」といったマニアックなカテゴリは、こういう本でも見ないと出てこないのかな? と思って一瞬ときめいたのですが、ググったらどちらも地元の店はきちんと連絡先がわかるようになっていました。残念。
また、ところどころ「図書館」「保健所」といった公共機関も混じっています。(官公署は後ろのほうにまとめて掲載されているので二重掲載になっている)
官公署はタウンページ以外にも広報とかいろいろ載ってるものが多いので、何か一つあれば足りそうです。(自分の住んでいるところは、自治体がそういう防災連絡先リストみたいなのを配っていた気がする)
そうそう、職業差別はしていないようで好感は持てました(いきなり「あ」のところに「アダルトショップ」があった)。
・・・ただねぇ。
正直、めくっているとかなり広告が多くてうんざりしますね。インターネットが広告まみれになって酷い状態なのと同様、やっぱりタウンページも広告にまみれてしまっています。
やっぱり要らないような気がするタウンページ
上のほうで書いたとおり、非常時に電話ができるかどうか、みたいな観点からいうと「ネットが止まったからと紙のタウンページで調べても、実際には電話ができないからタウンページは意味がない」で終わるのではなく、「非常時に電話ができないことに気づいたのだから、そこをなんとかしといたほうがいいのでは?」というのが正しい動きだと思います。
とはいえ、次に「じゃあ電話がつながれば誰かがどうにかしてくれるのか」と考えると、そうではなくて自宅の備蓄を強化した方がいいんじゃなかろーか、などなど、考え出すときりがないんだよなぁ。
まぁVOLTEの件は多分に推測が含まれているので、実際のところはNTTドコモあたりに聞いちゃうのが一番かもしれない。